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インターン、採用直結 能力や適性を見極め

2012-06-26 08:11:01 | 日記
インターン、採用直結 能力や適性を見極め  2012/6/25 日経新聞

 採用に直結したインターンシップや学年不問の通年採用を打ち出す企業が相次いでいる。
即戦力の獲得やミスマッチの解消に効果があるとみる企業が多い一方、経団連が「採用選考に関する企業の倫理憲章」で抑制を呼びかけるなど評価は分かれる。
学生はどう考えているのか。実際に応募した学生の声を聞くと、目的意識をしっかり持った意欲的な姿勢が浮かび上がった。

入社半年で店長という例もあるユニクロ。インターンシップ経験者には即戦力との期待が大きい
 同志社大4年生の田中由美さん(仮名、21)は5月の大型連休明け、来春の日本マクドナルドへの入社を決断した。昨年10月に採用直結型のインターンシップに参加。
今年に入って始まった採用担当者との面談を重ねていくうちに「日本マクドナルドで働く」という意思が固まったという。
 「企業って? ビジネスって? 全くイメージできなかった」という田中さんにとって、インターンシップへの参加は就職活動を始めるにあたっての絶対条件だった。
10~11月に計6回、企業が収益を上げるための戦略づくりを体験。「提案書は何度も突き返された。でも達成感はあった。やっていけそうだ」と手応えを感じた。
 年明けからの面談では「海外でもっと長く研修を受けたい」「広報の仕事がしたい」といった要望を採用担当者にぶつけた。面談の予定時間を大幅に超えて話したこともあったという。
「筆記試験や短い時間の面接だけで私自身をどれだけ分かってもらえるのか疑問だった」と振り返る。
 同じ時期に就職活動を始めた友人はいまだに会社回りを続けている。
インターンシップを通じ、「日本マクドナルドという会社とじっくりと話し合いができた」という田中さんはすでに入社後の自身の姿を具体的にイメージできている。
受け入れ半年
 日本マクドナルドがインターンシップから始まる採用活動を重視するようになったのは若手社員の離職率を引き下げることが目的だった。
現在はこうしたミスマッチを防ぐだけでなく、実質的な“青田買い”として、インターンシップを実施する企業も多い。
 例えば、サイバーエージェントが3月から参加者の募集を始めたインターンシップは四年制大学の1年生から大学院生までを対象とし、受け入れ期間は3カ月~半年に及ぶ。
優秀な学生には終了時点で事実上の「内定」を出すという仕組みだ。
 定員は営業・企画部門で約10人、エンジニア部門で約10人。週3日以上の就業を条件とし、通常の採用選考に近い3次までの審査を実施し、参加者を決める。
インターンシップの期間中は社員と同じ業務を与え、週3日の勤務で16万円の月給も支払う。
学年や国籍不問
 採用直結型のインターンシップを昨年から導入したファーストリテイリング傘下のユニクロは今年1月、さらに進んだ採用活動を始めた。
学年や国籍は不問。新卒と中途の区別もしない通年採用制度だ。
 入社後半年で店長に昇格する例もあるユニクロでは「社員一人ひとりに経営者としての自覚が求められる」。
グループの人事を統括するファストリの若林隆広グループ執行役員はこう話す。
 1月に始めた新制度には約1千人の大学1、2年生から応募があり、説明会には約500人が参加した。
学習院大2年生の木元美佳さん(仮名、19)もその一人だ。
 入学当初からユニクロでアルバイトをしていたという木元さんの高校時代からの希望は国際展開する企業に就職することだった。
海外出店を加速するユニクロが学年不問の採用活動を始めると知り、「目の前にあるチャンスを逃したくない」と応募。
面接1回と東京本部でのインターンシップを経て、最終面接に挑んだ木元さんは1年生ながらも「内々定」を勝ち取った。
 就職活動に区切りをつけた木元さんは「残りの大学生活では海外ボランティアや留学にチャレンジしたい」と話す。
今後もアルバイトとしての現場経験を重ねる一方、希望する海外勤務の実現に向けて、語学習得など自己研さんに励む考えだ。

就活ミスマッチ緩和

2012-06-19 20:02:47 | 日記
就活ミスマッチ緩和 希望先、中小が大企業上回る  来春の大卒 日経電子版2012/6/18 2:00

大企業志向の強い学生と、採用したいのに人が集まらない中堅・中小企業――。そのすれ違いが解消に向かい始めたようだ。
民間の調査では、来春の就職希望先として中堅・中小企業をあげた学生が、14年ぶりに大企業を上回った。
政府も中小企業の情報を提供する取り組みを始め、学生の選択肢を広げる。
 リクルートワークス研究所は来年3月に卒業する大学生を対象に今年2月上旬~3月上旬に調査した。
調査によると大企業(従業員1000人以上)を希望する学生は21万2800人。一方、中堅・中小企業(同1000人未満)は22万1700人だった。
大企業を上回るのは、日本の金融危機で就職状況が厳しかった1999年以来だ。
 特に5000人以上の大企業志望者は前年比15.2%減と、減少幅が大きい。一方で従業員300~999人の企業は2.9%増えた。
 苦戦する先輩の就職活動を目の当たりにして、現実志向を強めた学生が中堅・中小企業に志望を変えつつあるようだ。
大企業の求人倍率は0.73倍にとどまるが、中堅・中小企業の雇用吸収力は大きく、求人倍率は1.79倍に達する。
「早い段階から中小に目を向ける学生のほうが就職活動は順調」(法政大学キャリアセンター)だという。
 立命館大学はここ数年、企業向けサービスなど学生になじみの薄い事業を手掛ける会社を紹介し、優良企業の見方を養うセミナーを開いている。
企業の隠れた実力や魅力を知ると「大手企業に内定をもらっても中堅企業との間で迷う学生がいる」(同大学キャリアセンター)という。
 精密センサー製造のメトロール(東京都立川市、松橋卓司社長)は、すでに技術系の3人に来春入社の内定を出した。
松橋社長は「6月時点で大卒の技術系を3人も確保できたことは過去になかった」と言う。

http://www.nikkei.com/content/pic/20120618/96958A9C889DE6E0E5E3E4E1E7E2E3EAE2E4E0E2E3E09C9CE3E2E2E2-DSXBZO4271605018062012I00001-PN1-4.jpg
2012年春入社組では大卒の技術系を2、3人採用する計画だったが、実際には1人しか確保できなかった。
「今回内定を出した3人は、最初から当社を希望してくれていて、大企業とてんびんにかけることもなかった」(松橋社長)。
 政府も中小企業と学生のミスマッチ解消を後押しする。
12日にまとめた若者雇用戦略では、地域の優良中小企業のデータベースを政府が作るほか、中小の求人情報に強みを持つハローワークと大学の連携を強化することを盛り込んだ。
 今春卒業した大学生でも、1~3月に1万5543人がハローワークを利用して駆け込みで就職を決めた。受け皿もほとんどが中小企業だった。
 政府は採用した学生の学歴や成績、資格といった情報を企業に開示させて求める人材像を示すことも検討している。
学生は自分に合った企業を探しやすくなる。就職後も中小企業に入った若者がまとまって研修を受けられるような体制を整備して早期の離職を防ぐ。(平本信敬、漆間泰志)

就活にしゃしゃり出る困った親たち

2012-06-06 20:55:02 | 日記
就活にしゃしゃり出る困った親たち 日経新聞 電子版 2012/6/6 7:00

今回の疑問は「親が就活に口出しします。過保護ですか」
いくつになっても親は子供が心配なもの。でも、社会人目前になっても手取り足取りが過ぎるのは考えもの。
最近、増えているとウワサの「親就活」の様子をのぞいてみた。

■会社をさぼって就活セミナーに行く父
 ある就活塾が都内で開いた就活セミナー。受講した9人は学生ではない。大学3年生や4年生を子に持つ親たちだ。
これは「保護者向け就活セミナー」。親からの問い合わせが多いため、月1回のペースで開催、年間で100人ほどが参加するという。
ほぼ毎回、予約で満席になるそうだ。
 平日の午後2時からのセミナーだったが、男親も2人いた。1人は「会社を休んで出席しています」とのこと。
もう1人は「会社に『外回りの営業に行ってくる』と言って出てきた」そうだ。会社をサボってまで…。
塾によると夫婦で参加することも多いという。
 セミナーの内容は学生向けとそう変わりはない。就活の現状やスケジュール、企業の求める人物像、就職できない学生の主な原因、面接での質問例、合格するエントリーシートの特徴など。
違うのは、親が与える影響や、昔と今の就活状況の違い、といった話が聞けるあたりだろうか。
 ただ、塾側の講義内容は大差なくても、受講者側の食いつき方は親と子で違う。
保護者向けセミナーでは講義の後、質疑応答の時間を10分間設けるが、ほとんどの場合、親の執拗な質問攻めで、1時間近く延長するという。
 真剣なまなざしのご両親には失礼かもしれないが、質問の内容は「親がしないといけない質問なの?」というものが多い。
 この日は「TOEICは受けるべきか。またその必要な点数は?」「文系の大学院に進むのと、就職留年するのはどちらが有利?」「第1志望の銀行に落ちてしまったが、どうしたらいい?」
「留年するなら、何月までに見切りをつければいい?」など。

■娘の代役で説明会に出席する母
 この塾の講師は「統計的な数字があるわけではないが、ここ2~3年で過保護・過干渉な親が急増したように感じている」という。
親からの匿名の相談電話も急増しているが、匿名だけに学生本人の希望もわからず、大学名・学部なども隠された状態なので、「答えに窮することが多い」とあきれる。
就活塾のホームページには保護者向けのセミナーの案内も(写真は「内定塾」のホームページ)
 母親が息子に内緒で電話をかけてきて、本人が希望していない業界を受けさせるよう仕向けてくれ、とか、この業界はあきらめさせろ、といった要請もある。
ある母親は「スキー部の合宿に行かずに就職に備えるよう娘に伝えて下さい」と依頼。「自分では直接言えない」と話していたという。
 過干渉な親が出没するのは就活塾だけではない。
 ある有名サービス業がこの春開いた企業説明会。リクルートスーツに身を包んだ就活生が会場を埋め尽くす中。
授業参観のような身なりの中年女性が最前列の真ん中に陣取って必死にメモを取っている姿があった。
「あまりに浮いていたので」、説明会が終わってから企業側の担当者が声をかけたところ、就活生の母親だという。
娘がどうしても外せない用事で説明会に出られないため、代わりに出席しているとのこと。説明会での情報を娘に伝えて役立ててほしかったのだという。
「出席して誠意を見せたほうがいいと思った」とも話していたそうだ。
 別の企業の説明会では大学3年生の娘の代わりに出席し、採用担当者から名刺をもらって帰ったという母親もいた。
ただ、この説明会は4年生向け。役に立ったのかどうか…。
 ある民放の採用担当者は「最近、就活生の親からの電話が目に余る」と嘆く。
 「いつから選考が始まるのか」「選考の内容はどのようなものか」という親からの問い合わせが多いのだという。
「子どものために必死なのは分かるが、就活生が自分で情報を得るのが筋でしょう。いい年なんだから」と吐き捨てる。
これだけ関与するのだから、就活の内容にまで口出しする親も珍しくはない。

■「有名企業でないと勘当」と父
 明治学院大4年生の母親(54)は「夫が採用担当者だったことがあり、エントリーシートの書き方を娘に教えています。
面接前には、読んでいる新聞から社会派の硬いニュースと、ユニークなニュースの2つを選んで娘に教えています。
面接で時事問題が話題になっても困らないように」。
この結果、金融機関3社から内定をもらったという。過干渉でも、これはいい例。
 「自分自身の就活にとって一番のハードルは親だと思う」。
 ある私大3年生の服部美津子さん(仮名)は肩を落とす。母親はすべてにおいて過干渉で、就活の情報収集は自分よりも熱心。
新聞社開催の就職セミナーがあると聞けば、1年生から通わされた。就活塾にも通っているが、探してきたのも母親。
「とにかく、なにが何でも内定をとれ」と言うくせに、「総合職はやめなさい」というのが悩み。「女は27歳まで働いて貯金をして、結婚するのが正しい道」というのが母親の言い分だ。
「母親は絶対なので、説得することは不可能だと思う」とあきらめている。
わが子を正しく理解していない親も多いのではないか。

■「悔しいです」と母
 あるエントリーシート作成代行業者の話。「息子さんと相談しながらエントリーシートを代筆したら、『うちの息子の良さが出ていない』と注文されることがあります。親バカですね」
 ある就活塾であった話。東大生の息子を昨年末から就活塾に通わせていたが、内定が出ない。
母親が「あなたたち(講師)は一体全体、なにをやっていたの!」と怒鳴り込んできたが、その息子は1カ月半ほどで塾に来なくなってしまっていたのだそうだ。
 もちろん、就活に出しゃばらず、わが子の奮闘をじっと見守る親も多い。
 長女が私大4年生という母親(46)の独白を聞いてみよう。
 「すでに内定が出ているようですが、今のところうちの娘はゼロです。1社だけ役員面接にたどり着きましたが、落とされてしまいました。
娘からは会社説明会に行ったとか、グループディスカッションに参加したとか報告を聞きます。会社の名前を聞くと知らないことが多いです。
『そんな会社は知らない』と言いたくなりますが、口出しはしないように我慢しています。ネットで調べることはできますが、表面的なことしかわかりません。
口コミをみても不安になるだけだし、あまり見ないようにしています。
 娘は営業をやりたいと言っています。女性は一般職の方が無難だと思いますが、本人が決めることなので。
『お客さんには、いろんな人がいて大変よね』と遠回しに翻意を促しましたが、伝わりませんでした。
 就活費としてスーツ代や交通費を出してあげています。学費も含めて考えると経済的には楽ではありません。
ですがもし、『就活に必要だ』と娘が言い出したら資格取得のための専門学校の費用なども出さないといけないかもしれないと思っています。
 娘はときどき『自分もせめてMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)だったら良かったのに』とこぼします。
親としては何とも言えませんが、学歴は今更どうしようもありません。娘にそう思わせてしまうこと自体が悔しいです」
 子を思う親の気持ちはみんな同じだろう。邪魔に見える親の行動も一生懸命の裏返しでもある。
親の困った過干渉を直すためには、心配をかけないことが近道なのだが…。

■調査結果
 就活に口出しする親は過保護に見えるが、気持ちは分かる。
 別の私大3年の松本祐司くん(仮名)の父親は大手銀行の重役。「名の通った企業の内定でなければ勘当する」と厳しく言われ、プレッシャーを感じている。
姉は父親のコネで就職したが、人間関係でもめて1年で退職、今は専門学校に通っている。父親の言うことが本当に正しいのか…。