カトリック要理(公教要理)のご案内

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カトリック教理対話

2022-11-12 14:00:42 | 日記
『カトリック教理対話』ノル大司教/ファロン師共著
 1956年、中央出版社


緒 言

親愛なる皆様

この問答体の連続講義は、若き日に神の御教えを学ぶことができなかったカトリックの人達のために編んだものです。また、宗教上の教えと規律についてカトリック教会が公式に教えていることがらを、学びたいと望んでいられるカトリックでない人達のためにも役立つと思います。

 しかし、人は学問から集めた厖大な宗教上の知識をいくら持つても信仰がこれに伴わない、ということがあり得ることを決して忘れてはなりません──これは、信仰は超自然の秩序に属するものであり、又、神の賜物であるからです。自分達は真の信仰を所有していると確信しているカトリック信者は、神が自分達にこの御恵みを賜ったことをいつも全能の神に感謝し、そして、この感謝の念を、他の人々にも此の私達の宗教へ興味を持たすように努力することによって表わさなければなりません。神の特別の御恵みによりまして、真の信仰に回心された人達は、カトリックでない親しい人達にもこれを分ち得るように努力して、感謝を表わさなければなりません。

カトリックの人もカトリックでない人も、共に、キリストと人々の霊魂とのために、使徒的な働きをして、神が私達の極めて親しき人々を御許に引き給わんことを、日々に祈らねばなりません。こういうふうに祈りますと、不信心なカトリック信者は、神の聖寵によりまして、いよいよ自分の宗教に熱心でなければならなくなり、カトリックでない人達はより以上に神の教会の声に耳を傾けるようになることでしょう。

多数の人が抱いている偏見に拘らず、又、カトリック信者が暮して行かなければならない厳しい戒律に拘らず、カトリック教徒は他の全教会を合せたものよりも迅速に成長しています。

あなた方はこの御探求を御続けになるに従って、カトリックは、他の教会と本質的に異っている事を主張している、ということがお判りになりましょう。それは起原が神的であり、性格が神的であり、又、聖化の方法が神的であるからです。
あなた方の先生は恐らく「公教要理」によって、あなた方が良く理解なさったかどうか試験なさると思いますが、もしあなた方がこの書に精通なさるなら(この書は実に面白いとお考えになると思いますが)、「公教要理」の中にある質問には曲りなりにお答えになることができましょう。

本著者はこの著作に御示し下さった御好意と、通信を以て講義に長らくの間賜った御監督とにつき、セントルイスの司祭L・J・ファロン師に非常に御世話になりました。
また本著者は、ファロン師の手で始められた本著作の進行に極めて惜しみなく資金を賜りました The Daughters of Isabella に、有難く思っています。

この書によつて神を更によく知り、更に多く愛さんことを求むるすべての人に、神の御祝福のあらんことを祈り、又、これに対してその人達も祈られんことを願いつつ……

著者 ノル大司教



【ノル大司教の経歴・仕事】

 ジョン・フランシス・ノール(1875年-1956年)は、アメリカ・インディアナ州の出身。1925年から1956年に亡くなるまで、ウェイン砦のカトリック 司教でした。彼は国立教会組織で活躍しました。1912年に彼は全国カトリック週刊新聞 OurSundayVisitorを設立しました。または地元の新聞と調整して多くの小教区で広く配布されるようになり、最も人気のあるカトリックのニュースウィークリーになりました。教皇ピオ十二世は、彼が大司教 区を率いたことがないという事実にもかかわらず、1953年に彼を大司教アドペルソナムに昇格させました; 大司教として、彼は準備神学校、いくつかの高校、孤児院を建設し、カトリック慈善団体のシステムを再編成しました。彼は全国レベルの主催者として活躍し、全国カトリック福祉会議の信徒組織局の議長を務めました。



目 次

緒 言

第一部 神の教会と教会の教え
00 初対面
01 キリスト教の基礎
02 人類の堕落と原罪
03 堕落後の人類を救済する神の御はからい
04 キリストの御生涯における主な出来事
05 キリストが真の神である証拠
06 「神の教会」 という正しい概念
07 聖書と教会との関係
08 キリストの教会は 「一つの檻(おり)、一つの牧者」 であらねばならぬ
09 真の教会は誤りに陥らぬ
10 「聖書のみ」 の主義では失敗する
11 カトリック教会が決定し得ないような事項は何人も決定し得ない
12 天国 ─ 神へ良く奉仕した者に与えられる褒賞
13 地獄 ─ 愉快ではないが道理至極のもの
14 煉獄 ─ 教会の教えの内で一番わかりよいもの
第二部 神の十戒と公教会(カトリック教会)の掟
15 自罪
16 第一戒は形像の作成を禁ずるか
17 第一戒の禁止事項、聖人崇拝の意味
18 第二戒は何を禁じ、何を命ずるか
19 第三戒と安息日
20 第四戒の命令
21 第五戒は殺人だけを禁ずるのではない
22 第六戒と第九戒、貞潔に反する罪
23 第七戒と第十戒、正義と正直について
24 第八戒の説明
25 主日と祝日の守り方
26 大斎と小斎
27 教会の維持費
28 婚姻に関する掟

第三部 聖寵を受ける方法
29 成聖の恩恵
30 キリストの神秘体
31 洗礼
32 堅信の秘跡とは
33 御聖体、教会最大の宝物
34 ミサ聖祭(真実唯一の礼拝の形式)
35 聖体拝領
36 祭壇の司祭
37 ミサ聖祭のあずかり方
38 赦しの秘跡とその理由
39 赦しの秘跡を聖書で証明
40 痛悔と告白
41 免償
42 病者の塗油、死に臨んだ人のための秘跡
43 叙階、キリストの御事業を継ぐための秘跡
44 キリスト信者の婚姻は秘跡
45 準秘跡
46 祈祷の必要とそのお恵み
47 主祷文(主の祈り)と天使祝詞(アヴェ・マリアの祈り)

第四部 信心業と信心会

48 ロザリオ
49 十字架の道行き
50 聖体降福式
51 スカプラリオ会
52 祈祷の使徒会
53 黙想、九日間の祈祷
* カトリック以外では見落とし勝ちな聖句

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