兄媛 

昔、呉の国から四人のはた織りめが渡来し、
裁縫、染めの技術も伝えたといわれています。

二宮尊徳と御木本翁

2020年12月12日 | 日記

渡船から相島を臨む

私からぬタイトルになってしまいました。

今日は知り合いの人のお手伝いに行ってきました。
海を渡って訪れたのは福岡県新宮町にある相島(あいのしま)。
江戸時代には朝鮮通信使が寄港した歴史のある島です。



大河ドラマ招致活動も兼ねて相島のことを書きます。
相島が位置する新宮町は柳川・立花家所縁の地です。
お城があった立花山は今もなお美しい自然が保たれています。



相島にミキモトの養殖場があります。
10代最後の記念に初めてお伊勢詣りをした時、外宮から内宮を
結ぶ御木本道路に驚き、それ以来、密かに御木本幸吉を尊敬していました。
以前のブログでも書きましたが御木本翁は晩年、絹織物に
袖を通さなかったそうです。
木綿の紋付きに山高帽が翁のシンボルでした。
貞明皇后より下賜された杖も大切にされてありました。




伊勢は今も伊勢木綿が残っています。
近くには松阪木綿もあります。
また対岸には知多木綿、三河木綿もあります。
豊かな漁場は鰯などから良質の肥料を生み、
綿の栽培が盛んに行われ
豊田佐吉氏が考案した、豊田式織機も活躍しました。
今も現役で伊勢木綿が織られています。


相島の養殖場


翁は、
何よりも伊勢、志摩を愛し、そして心から二宮尊徳を
尊敬してあったそうです。
実際、政治家や経営者で二宮尊徳を尊敬してある人は多いですが
ここからが御木本翁のすごいところで
私も資料で見つけた時は狂喜しました。

私は訪れた事はないのですが小田原にある二宮尊徳の生家跡に
建つ顕彰碑の碑文に

(略)明治四十二年三重県鳥羽町ノ人、御木本幸吉氏其ノ地
久シク堙海ニ属スルヲ憾ミトシ、貲ヲ出シテ此ノ地ヲ購ヒ、工ヲ起コシテ、
適当ノ設備ヲ爲シ(略)其ノ地籍ヲ挙ゲテ之ヲ本会ニ寄付セラレタリ。(略)

カタカナが読みずらいですが、生家の土地を買ってきれいに整備して
寄付したと書いてあります。

現代は会社組織がしっかりしていて、企業全体で取り組みますが
昔の人って個人レベルですることが大きすぎる!!




長い時間をかけて「二宮金次郎」の映画が全国を行脚しています。
主演 合田雅史 妻・なみ 田中 美里

今年二月に、福岡県ではいち早く吉富町で上映され
町の取り組みで無料でした。
コロナの影響で上映を延期されてありますが
福岡市内でも上映予定があります。

このコロナの時代にお二人が生きていらしたら、
どうされてあったでしょう。
先月、三重大学と御木本製薬をはじめとする
ミキモトグループ三社との連携があったようです。



島では漂着ごみが深刻化しています。
山口県からも有志の方が定期的に
収集にきてあります。

私も自分が出来る事で海を守って行きたいと思います。




相島は猫の島としても有名です。
国内だけではなく、海外からも観光客が訪れています。









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