兄媛 

昔、呉の国から四人のはた織りめが渡来し、
裁縫、染めの技術も伝えたといわれています。

長崎は雨でした。

2010年10月04日 | 日記

JR九州 かもめ号

3日、4日で長崎くんちの行事のひとつ、「庭見せ」に行ってきました。




傘鉾の上の部分 飾(だし)
八坂町 ビードロ製の松に紅葉をあしらい白木の鳥居に玉垣を配す
三宝に酒 米 塩を供え鈴(りん) 一文銭の束
うこんの肩あてと心棒を飾る



3日の朝は雨で「庭見せ」の飾りつけも遅れていましたが、
夕方には綺麗に仕上がりお披露目です。

「庭見せ」は簡単にお話しますと、踊りや出しものを奉納する町の人が
庭先に衣装や小道具などを飾り、お披露目する行事です。

とても綺麗に飾りつけられますが、一晩だけです。



感動しました。




唐子風の衣装 長崎刺繍 「船頭衣装」



今、長崎歴史文化博物館(美術展示室)にて
9月2日(木)~10月18日(月)まで
「くんち 三七六年展」が開催されています。
NHK大河ドラマ「龍馬伝」で余 貴美子さん演じる
“大浦 慶”が奉納した傘鉾の垂れなども展示されています。

長崎歴史文化博物館蔵 長崎刺繍「刺繍入獅子舞唐子衣装(ししゅういりししまいからこいしょう)


とんご柿




柘榴


桃饅頭



傘鉾 飾
東濱(ひがしはま)町 蜃気楼汐吹き蛤
垂れ 金通し塩瀬羽二重(しおぜはぶたえ)赤地に金色青海波
塩瀬羽二重海底模様   輪   黒ビロード




傘鉾 飾
銅座(どうざ)町 老松の下 銅製献上燈籠を置き秋の紅葉を配す
垂れ 金銀糸波涛図に三社紋を刺繍輪  〆縄飾


東濱町
今年から新体操も 乙姫の衣装


博多、仙崖さん。

2010年09月11日 | 日記

今日はお昼から仕事で福岡市内へ。



今日から福岡市博物館で「栄西と中世博多展」という
展覧会が始まりました。



聖福寺  福岡市博多区御供所町(ごくしょまち)



栄西禅師が開いた日本最古の禅寺、博多の聖福寺。



お寺のまわりには博多の古い町並みも残っています。



栄西禅師と同じ年代の人ではありませんが、聖福寺の第百二十三世と
第百二十五世住職をだった仙崖さん。

郷土史家のお話によると、聖福寺に仙崖さんの袈裟が残っていて、



黒の金襴でボロボロの上に木綿の糸でつぎが当ててあり
質素倹約であったかと思えば、四十八歳の時に望遠鏡を
買ってあるそうです。

禅師の号には目もくれず
庶民的でハイカラだった仙崖さん、沢山の書画が残っています。


出光美術館(門司)の看板に 仙崖さんの書画の
指月布袋(しげつほてい)画賛描かれています。 7月26日撮影



仙崖義梵(せんがいぎぼん)・普門円通(ふもんえんつう)禅師(追贈)
美濃国〔岐阜県武儀(むぎ)郡南武芸村(みなみむげむら)〕に生まれる。
1750年~1837年参考資料 「博多に強くなろうシリーズ」より

「うらめしや わが隠れ家は雪隠か 来る人ごとに紙おいていく」 仙崖

九州大学デジタルアーカイブ 「仙崖和尚の絵画」へhttp://record.museum.kyushu-u.ac.jp/gaiyou/kochizu.htm




母たちの想い。

2010年09月05日 | 日記

子供用のテーブルクロス

9月に入り、子供たちの姿をあまり見かけなくなりました。
少し寂しいです。
昔、知り合いの人からいただいたテーブルクロスを広げてみました。
西洋刺繍の先生がお弟子さんのお子さんの偏食を治してあげようと
丁寧に刺繍されたものです。
4人の妖精がきのこの机で勉強しています。
50年以上も前のものですが、まわりまわって私の手元にきた時は、
綺麗に糊付けされ、ピンとアイロンが掛かっていました。


ところどころに食べこぼしのシミが残っていて、
子供たちが楽しんで使っていたことがよくわかります。
最初に使っていた男の子は幼い内に偏食も治り、
今は50代半ばを過ぎられ盲導犬育成関係の
お仕事をされているそうです。

ランニング、フライ、ホール、サテン、バスケット、ロングアンドショート、フィシュボーン、フレンチノット、バリオンなどなど
沢山のステッチが使われ、愛情が伝わってきます。


天領、日田。

2010年08月29日 | 日記

大分県日田市隈(くま)町
昔ながらの金物屋さん

日田に古陶と古布を同時に展示してあるところがあります。
個人の所蔵品ですので観賞は要予約ですが、今日、行ってきました。


醤油などを入れる大壷 雲助(うんすけ)

主に江戸末期から明治にかけての小鹿田(おんた)焼を展示してあります。
(写真の陶器は所蔵品ではありません)詳しく説明して下さいます。
解りやすく有難いです。
古布も久留米絣の夜具や芭蕉布の作業着など生活に
密着したものばかりでした。


飛び鉋(とびかんな)の大皿

日田は盆地で夏場はとても暑いところですが
思い出深い一日になりました。


流し釉(ながしゆう)の大壷

陶器の写真はすべて現代に焼かれた小鹿田焼(日田市)です。
約300年(1705年~)以上の歴史を持つ小鹿田焼
素朴で味わいのある民陶です。


お薬の博物館へ。

2010年08月22日 | 日記
連日の猛暑でどうかなりそうです。
今日はお薬の博物館に行ってきました。
中富記念くすり博物館(佐賀県鳥栖市)です。

博物館の中に入ると生薬の匂いがしています。
生薬には染めの材料になるものが沢山あります。


生薬の匂いを嗅ぐだけで元気になれそうでした。
「医学の父」と呼ばれるギリシャのヒポクラテスから
「古事記」の因幡の素兎まで
小学生の低学年でも解る説明、展示で
私には丁度よかったです。


椿の実  ツバキ科
薬木薬草園にはもう椿の実がついていました、
椿の種は椿油で有名ですが皮膚軟化作用もあります。


佐賀県東部に位置する鳥栖市の田代(たじろ)地域一帯は
昔から富山、大和、近江にならび配置売薬が盛んでした。
田代売薬と呼ばれ、佐賀の薬産業の基になりました。
博物館に併設された「薬木薬草園」には年間を通して
約300~400種類の薬草、薬木が植えられています。
中富記念くすり博物館http://www.hisamitsu.co.jp/syakai/kusuri/index.htm


有難い不老水。

2010年08月08日 | 日記

珍しい頭がチッコイ狛犬

今日は香椎(かしい・福岡市東区)に行きました。
香椎には香椎宮という神社があります。
香椎宮は神功皇后(息長足比売・おきながたらしひめ)を
祀ってあります。


香椎宮の御神木 綾杉(あやすぎ)

境内に神功皇后が挿したといわれる綾杉があります。
大小の葉が交互に出て綾の織りのようなので
綾杉と称されています。


あまりにも暑いので不老水を汲みにいきました。
皆様も熱中症にお気をつけて。
本宮の近くに武内宿禰(たけのうちのすくね)が
掘ったといわれる井戸があります。
武内宿禰は五朝にもわたってお仕えしたという長寿の人です。
今も湧き出る霊泉は日本名水百選に選ばれています。


今度は晴れて。

2010年07月24日 | 日記

芦屋釜の里 福岡県遠賀郡



毎日、焼けつくように暑いですね。



最近、日記がおろそかになっています。
資料等を読んだりしているとついつい後まわしになって、
日記の意味がありませんがちゃんと書いておこうと思います。
後で忘れてしまうので・・・。



19日月曜日に人を案内してまた、「芦屋釜の里」に行きました。




浜松図真形釜(はままつずしんなりがま)のレリーフ



橋に取り付ける青銅製のレリーフもだいぶ出来ていました。



ピカピカです。後は仕上げを施して。





芦屋釜も今度は許可をいただいて撮ってきました。




霰地楓鹿図真形釜(あられじかえでしかずしんなりかま)写し



宗像大社蔵 重要文化財 醍醐寺・満済(まんさい)の手紙に


なおなお、御釜の事、遅々ならざる様 別けて御計らい有るべく候なり 
恐々謹言九月廿一日      
 満済(花押)宗像大宮司殿



なおなお、御釜の事は、遅れないように、
とくに宜しくご處置下さいますようお願いします。



催促の内容が書かれています。「御釜」はもちろん芦屋釜のことです。
芦屋釜の名はこの頃、こんなにまで高まっていたようです。



満済・・・足利義満の猶子



芦屋浜松図真形釜 重要文化財 東京国立博物館蔵
芦屋霰地楓鹿図真形釜 重要文化財 細見家所蔵 


梅雨が明けて。

2010年07月18日 | 日記

JR門司港駅

昨日、梅雨が明けて、今日は朝から快晴。
昔、祖父に連れられて何度も行った門司港を訪ねました。


財団法人 出光佐三記念美術館

門司港は古くて新しい港です。


宗像市 出光佐三翁生家 

出光興産の創業者、出光佐三(さぞう)翁。
翁は福岡県宗像郡赤間(あかま)村(現・宗像市)の
藍問屋の次男として生まれ、生涯、宗像大社を尊崇されました。


雨のなかの一服。

2010年06月27日 | 日記

福岡 芦屋釜の里



今日は北九州までお出かけでした。外に出てる時は雨にあいませんでした。



ちょっと芦屋町(遠賀郡)の方まで足をのばしてみました。



山桃の並木道を抜けると「芦屋釜の里」があります。





武将や茶人らに愛された芦屋釜。
園内に芦屋釜の復興を目的とした工房や大小の茶室があります。



橋に取り付ける芦屋釜のレリーフ製作中でした。

芦屋町では中学卒業までに皆、盆略(ぼんりゃく)手前(略手前)を
習うそうです。



おみそれしました*(驚き)*。




今日は本物の芦屋釜が撮れませんでした。
最中でごめんなさい。

芦屋釜の歴史は古く、鎌倉時代まで遡ります。
その特長は厚さ2ミリという技術力の高さです。
国の重要文化財に指定されている茶の湯の釜9個のうち8個が芦屋釜です。



芦屋釜の里http://www.town.ashiya.lg.jp/navigate/public/mu1/bin/info.rbz?nd=305&ik=1





今の季節だからこそ。

2010年06月20日 | 日記

今日は午前中太宰府に行っていました。
幸い雨にはあいませんでした。




光明禅寺の庭園

太宰府天満宮の隣に光明禅寺というお寺があります。



秋の紅葉が美しいのですが、
今の時期は苔も素晴らしいのです。

謡曲の「藍染川(あいぞめかわ)」にまつわるお寺でもあります。



すぐそばに藍染川が流れています。



今は雨が降っていますが、この季節のお出かけもよいものですね。




一滴の水が集まり
一滴海庭(いってきかいてい)。

岡山県が生んだ天才庭園家重森三玲(しげもりみれい)氏。
光明禅寺の庭を1957年に重森氏が手を加え作庭されました。

重森三玲庭園美術館   http://www.est.hi-ho.ne.jp/shigemori/