湯めぐりシリーズNo,21
平成16年2月14日(土)~15日(日)
モッタ海岸温泉旅館 島牧郡島牧村栄浜362-1 0136-74-5336
泉 質 食塩硫化水素泉(中性等張性高温泉)
泉 温 47℃ (掛け流し源泉100%)
適 応 症 浴用 高血圧、動脈硬化症、リュウマチ性疾患、糖尿病、運動麻痺
飲用 糖尿病、リュウマチ性疾患、痛風、運動障害、慢性気管支炎
宿泊料金 ¥9,500 (¥7,500~¥11,500)
札幌から約180キロ先の目的地にむかう道中は、この時期にしては3月下旬~4月上旬の気候で、
最高気温6度と初春なみの暖気である。
午前10時に自宅を出発し、途中、余市の柿崎商店2Fで昼食後ゆっくり走ったが、予定時刻の
一時間前、午後2時に到着した。
この湯宿は、狩場茂津多道立自然公園、道南最高峰の狩場山、日本一の飛瀑(100名滝)賀老の
滝や、ブナ林など原生の自然豊かな景勝地の中にある。
部屋の窓や、露天風呂からは球形をおびた日本海の水平線、そこに朱色に染まって沈み行く夕日、
漁り火、晴れていれば奥尻島も遠望できる。
この源泉は、昭和47年に湧出した比較的あたらしい温泉で、主成分は高濃度の食塩硫化水素泉で
「癒しの湯」と称される。
なんといってもこの温泉の特質は、国内最高のラジウム(自然放射線)が解析されていることだ。
ラジウムやラドンを有する温泉への入浴は、新陳代謝を促進し、自律神経を正常化するなどの作用
があり、リュウマチ性疾患や、高血圧、慢性皮膚病などにも効能がある。
また、最近の国内外の研究によると、放出されるγ(ガンマ)線が人体内の有益なホルモンの分泌を
活性化する効果が報告されており、とくに白血病やがんの予防・治療への有効性が注目を集めている。
ラドンを含む世界屈指の放射能泉として有名な鳥取県三朝温泉の住民のがん死亡率は、全国平均や
周辺よりも低いことが37年間の死亡統計から分かっているという。
温泉は、源泉ろ過・加水せず完全な天然湯を利用しており、浴槽には湯の花による濁り湯で白い
浮遊物があるが、ほのかに硫黄の香りもあり、湯治の実感効果を得ることができる。
2度目に入浴した際、地元の漁師だという体格のいい初老が曰く「ここから車で15分ほどのところに
住んでいるが毎日来る」「モッタの湯は、湯冷めがしない」
「近隣に宮内温泉、千走川温泉などあるが、ここが一番だ!」「ただし、切り傷、やけどは宮内に限る。
この辺の住人は、外科病院へ行かずに宮内へ走る」。
夕食は磯の味覚をふんだんに使った手料理を満喫できた。和室6室とコジンマリだが、家族全員の
対面営業が好感度だ。
部屋、食事処、トイレ、寝具など、ゆったり感と清潔感が漂う。
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