健康には菜耕! 

北海道に生まれ育ち、四季折々大地の恵みと自然美豊かな充実の日々
道内をめぐり未知の世界を発見できることに、ただ感謝!

93 御宿 竜松庵

2013-03-13 | 温泉めぐり

 湯めぐりシリーズNo.93                

 平成21年2月7日(土)~8日(日)

御 宿 竜松庵                                       伊達市大滝区北湯沢温泉330  0142-68-6800

                         温泉関係  前回“ゆの里 みよし”と同源泉につき省略。

宿泊料金  ¥7,000

 

  美笛峠を源に、三階滝川や徳舜別川などの支流を集めて伊達市へと注ぐ清流、長流川の流域には、

三つの温泉郷があり、ホテルや温泉旅館も数多い。

 古来より“名湯”の名を冠されている弁景、北湯沢と蟠渓だ。

 長流川の川底は一枚岩盤で、その岩床の合間から湧き出る源泉は高温で湯量が多く、つい最近まで

自噴していた。

 昔、賑わった木造の大湯治場、横山温泉旅館やホロホロ山荘を思い出す。

 流れに沿って大型ホテルが建ってからは湯量が減り、湯温も下がったとか。

 それでも、源泉にたまごを浸せば温玉ができる。

 きょうの湯宿は、先々週一泊した“ゆの里 みよし”に隣接していて、こじんまりとした佇まいだ。

 これもひとつの営業手法か?…と思えるユニークなやり方を実践している。

 一緒に経営していた妹さんが、3年前にくも膜下を患い、いまは女将さんがひとりで切り盛りしている

という。この宿を選んだのは、隣の“みよし”をネットで検索したとき、同好の温泉好きが当竜松庵に

日帰り入浴した際、女将が「隣の宿も経営者が代って、病院の関係者以外でも宿泊できるようになった

から利用してやって・・・」と言われたことを書き込んでいた。

 商売敵の、それも地続きのライバル宿を紹介するような太っ腹な人は一体どんな人物か…

見極めたくて予約した。

 「明日、一泊二名ですがいかがですか?」「丁度、三名様がキャンセルされたので、よかったらどうぞ」

 「肉は食べられませんのでよろしく」「うちは肉料理は出しませんし、量も多くはないです」「わたしたちも

多くは食べられません」「わたしも73歳になりすべてをひとりでやっており、一日一組だけの受け入れ

です」・・・そんな電話でのやりとりがあって訪れた。先ずは、入館してびっくりした。

 外観は一般の民家の様だが、玄関から一歩上がった全館がすべて畳敷きで、ほんのりと暖かい。

(高温の源泉を床暖として廻している)

 三室のみの客室は全て二階にあり、階段の上の広間は和風の談話室で、それぞれ三方に接した

奥に客間が続き、調度品も高級好みでセンスもいい。

 男湯の浴槽は扇状で広くはないが、貸切りの独占風呂には湯花が浮遊している。

 料理は、1階の囲炉裏を囲んでいただくが、少量どころか品数、鮮度大満足。

 はくさいや長ネギを浮かせた鉄鍋でのたこしゃぶは絶品。炭火にあみを渡し、その上で焼く

シシャモや、じゃがいも・・・なんともいえない嬉しい料理の数々だ。

 女将さんが、炉端で料理を仕込みながら2時間も話し相手をしてくれる。

 帰りには、男爵いもと、ごぼう、長いもをおみやげとして持たせてくれた。

 高感度200%で、再訪したい宿だ。走行距離210キロ。

 


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