湯めぐりシリーズNo.56
平成18年4月22日(土)~23日(日)
ホテル 洞爺サンシャイン 虻田郡洞爺村199 0142-87-2331
泉 質 カルシュウム・ナトリウムー硫黄・塩化物泉
(弱アルカリ性低張性高温泉)(旧:含食塩―石膏泉)
泉 温 56.7℃ pH値7.6 無色澄明無味無臭、飲用不可
適 応 症 リュウマチ疾患、筋肉痛、神経痛、関節痛、五十肩、疲労回復
宿泊料金 (¥5,900~¥12,000) 夕・ 部屋食¥11,000 全室バス・トイレ付
全国有数の温泉行楽地、洞爺湖温泉の真向かいにある温泉で、以前、向洞爺とよばれていたところ。
いたって閑静な温泉ホテルである。隣接して、村営の日帰り温泉“いこいの家”もある。
入浴料は、大人¥360、小人¥140だから、つぎからつぎと利用者が訪れる。
当ホテルが位置する高台から見下ろすと、湖畔のつき出した砂地に聖徳太子を祀った浮見堂
がある。三年ほど前に火事で焼失したが、その後再建された。
その三年前に、現在の経営者がこのホテルを引き継いだという。到着時に部屋へ案内してくれ、
また夕食時(部屋食)に挨拶にきた女将と、その旦那さん、娘さん夫婦、お孫さんの三代の身内で
がんばっている。東京からの移住だというが、岩手県一関出身だから、けっこう東北訛がある。
無農薬の米や野菜なども、岩手から直接仕入れているそうだ。
ホテル自体、1986年(昭和61年)創業で、二十年が経っている。
この業界も、大型ホテルとの競合で経営が大変らしい。
建物全体は、20年経過しているから旧式に感じるが、建築当時は、新様式の設備だったに
違いない。浴場は、男湯“殿”は岩風呂、女湯“姫”は、タイル張りのパノラマ風呂になっている。
小さいながら露天風呂もある。
「衛生管理のため、循環ろ過装置と塩素系薬剤を使用しています」…と自主申告し、 脱衣所に
貼り出している。偽ったり、隠したりするこの頃だが、これが正しい。
だが、湯量は豊富で潤沢に掛け流している。
露天風呂からみえる星空はとてもきらびやかで、「大地に集え、星たちよ」…と洞爺村が空気の
美味しい郷であることを称えているのだ。
夕食中、陽が沈んで暗くなってくると、窓越しに対岸の洞爺湖温泉街が浮かび上がる。
建物の高さまではおぼろげで確認できないが、湖畔に沿って一列に並んだホテルの灯がとても
綺麗だ。別途頼んだ部屋食は三の膳つきで、品数が多く完食はできない。いつもの肉の代替料理は
白魚とごぼうを、玉子でとじた陶板焼で旨かったし、釜飯も最高だ!
翌朝は、あの一連の噴火で地殻変動した西山火口や金毘羅山を周遊し、さらに車を進め、
壮瞥口から左折して約40数キロある湖畔を一周した。深いところで水深180メートルあるというこの
カルデラ湖に朝日が映えて、湖面の色がエメラルドグリーンやコバルトブルーに変色した。その後、
急いで帰り、子供の日にあわせて孫の鯉のぼり用ポールを立てた。
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