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本当の甕のぞき、知ってますか?

2011-06-25 | カラーの仕事

 

明日のシェアリングデイの準備のため、「宇宙樹」を何度も何度も読み返している。

深いんです~~、この本の内容。

 

シェアリングデイで話すことはもう決まっているのですが、自分なりにもっと探求したくなり、一つ一つの言葉について調べています。

 

今日、引っかかったのは「甕(かめ)のぞき」という色。

この本を何度も読んでいるけれど、今日はじめてこの単語が出てくる文章が気になったのです。

私、正直言って、今日はじめて本当のこの色の意味を知りました!

この「甕のぞき」という色名は、色彩検定では出題頻度が高い重要な色名です。

 

かめのぞきという色は、薄い水色(英語ではペールアクア)のことで、藍染の一番薄い色のことです。

 

色名の解説書などをみていると・・・・(日本伝統色色名辞典や、色の名前ポケット図鑑など)

藍甕に1回だけ潜らせただけの薄い藍染めは一入染め(ひとしおぞめ)と言われていたが、その薄い藍染めが甕のぞきになったという。

甕の中をちょっとのぞいただけの色と言う意味のユーモラスな命名である。

というふうに書いてある。

なので、私は、甕にちょこっとつけただけの薄い藍色のことと理解していました。

20年ほど前、私はさおりという手織を習っていたことがあるのですが(納戸にまだ織り機はあります)、その時、糸を藍染し、それをテーブルセンターなどに織ったことがあります。

藍染はとても手間がかかったという記憶はあるのですが、ずいぶん前のことで忘れていました。(テーブルセンターはまだ実家にあり健在です。やはりとても堅牢!)

で、話は元の宇宙樹の中の文章に戻りますが、

「・・・・かめのぞきといえば、甕にちょっとつけた淡い水色を言うように思いますが、実は藍の最晩年の色をいうのです。健康に老いて、なおかくしゃくとした品格を失わぬ老境の色が、かめのぞきなのです。」

これを読んだ時、私の覚え間違い(ある意味、今までの理解も間違いではないのですが、)に気づき、”本当の”かめのぞきの色の意味を知りました。

へえ!?と思って、ネットで調べていましたら、

こちらのブログに行き当たりました。「紺屋の白袴

本当のかめのぞきの意味がはっきりとわかりました!

宇宙樹で参考文献とされていた、志村ふくみ著「一色一生」

今日アマゾンでさっそく注文しました!

他の著書はおいおい読みたいと思います。

「白のままでは生きられない」

「色を奏でる」

データベースより・・

“植物から色が抽出され、媒染されるのも、人間がさまざまの事象に出会い、苦しみを受け、自身の色に染めあげられていくのも、根源は一つであり、光の旅ではないだろうか。”

それにしても、「宇宙樹」は、文学的であり、学術的であり、そしてとてもスピリチャルな本です。

明日のシェアリングデイでは、5章あるうちの、最初の1章についてお話しますが、それでも1回では終わりそうにないくらい内容は濃いですよ!

みんなで一緒に考えましょう~~。

紺屋(こうや)の白袴さんのところへ藍染をしに行きたくなりました。

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
御礼 (紺屋)
2011-08-02 14:06:17
こんにちは。紺屋の白袴でございます。
何のご縁か、ご紹介を頂きまして、ありがとうございます。
私は職人で、書くことは面倒ですが、こういう風にご紹介いただくと、甲斐があったというものです。
いつでも遊びに来て下さいませ。
ただし、藍染が出来るかどうかは、解りませんよ(笑)
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伝統を守る職人さん (reiko)
2011-08-02 20:07:56
これからの時代は、手間暇をかけて本物を作り出す職人さんが必要なのだと思います。
衣食住、すべてにそんな伝統がよみがえるといいなと思います。
機会があれば、景色が美しい空気がおいしそうな紺邑さんをぜひ訪問したいと思います。
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