昨日のシェアリングデイ。宇宙樹からの考察ですが、やや難解な面があったかも。
一度整理しておきましょう。
インドのアーユルベーダの名医やアマゾンのシャーマンは、薬草を山に採取しに行きますが、
時に、「今日はその時ではない」あるいは、「まだ採れる状態ではなかった」といって、手ぶらで帰ってくることがあるそうです。
植物が、太陽や月、季節や天体の動きに相関していることは、伝統医学においては不可欠な知識ですが、さらに実際の植物と対面し、その植物の状態から発するかすかな声に耳を傾け、今が最高の時期かどうかを名医は受信します。
薬草のみならず、名医は患者一人一人に対しても同様に「病気」を見るのではなく、「病人」を観るときもその受信力はつかわれます。(この受信力を持ったドクターは今どれほどいるのでしょう?)
同じように、植物からの精(エッセンス)を採取する仕事として、染織があります。
染織家の志村ふくよさんは、「良い時期に採れた植物から、最も無理なくいい状態で色をいただく」と表現されています。
両者は植物を扱い、そこから「薬」や「色」などの、植物の精髄を引き出しているという点で共通していますね。
自然の植物染料を使い、布を染める文化では、色を身にまとうことはつまり、「薬を身につける」ことになります。
ex.アメリカ西部開拓時代インディゴで染めたジーンスが作業着として発祥したが、堅牢さのみならずそれは蛇除け、虫よけになり、とても実用的だった。
コスメティック(化粧)の語源は、コスモス(宇宙)、色を身にまとい、化粧することは、
宇宙の存在とコミュニケートしていくプロセスといえます。
そのほか、いろいろな話をしましたが、植物の持つ宇宙的シンボルとなるエネルギーと人間の自己を超えていく、自己実現への道との共鳴・相関関係などとつながっていきます。
木、植物と人間との関係は、一方的ではなく、相互に深いきずながあり、共生的なパートナー関係にあることを今更ながら思い出さずにはいられません。
「生命の樹」が人間の魂の成長のための錬金術に使われるのもあらためてうなずけます。
シェアリングデイの後、銀座でシャンソンフェスティバルへ行ってきました。そのお話は次のブログで・・・。
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