ebi's Historia

海老の史実

辿りついたなら

2005-11-27 | deer
笑って




泣いて




怒って




切なくなって








そして愛おしい・・・・・・・



























心の雨はやみましたか?










僕の心の雨はまだやんでいません














僕と君が一緒にした最後の食事・・・・・・・







僕は白ワイン






君は赤ワイン












君は泣きながら食事をしていたね








泣かないで





僕は君に笑顔でいてほしいんだ







僕の精一杯の言葉は僕も泣いていた
















この季節は僕にとってはとても苦しい








君の影ばかりを追いかけてしまう









それでもまた一人で鎌倉へ行ってみようと思う














時は僕の記憶を連れ去ってはくれないみたいだから・・・・・・・








僕はまた立上がってみるよ







6年前の12月31日11時59分のあの瞬間の時のように・・・・・・・・










僕はあの時の約束を守りにいくよ

クリスマスは友達と

2005-07-22 | deer
期末試験の勉強会での出来事は俺に取ってはどうでもいいことだった

でも古間はそれを凄く気にしてた

俺の為に開いてくれた勉強会があんな事になり

子供ながら悩んでいたみたいだ


古間は再度「野島と三河と4人で遊ぼう」と提案してくれ

古間の家でクリスマスパーティーをやる事になった

家族以外の人とクリスマスをやるのは初めてのことでワクワクしていたけど

勉強会の事を考えるとちょっと落ち込んだ



寒い雪道をプレゼント一つ抱えて古間の家に向かった



古間の家に着き、いつも三時のおやつを出してくれる古間のお母さんに挨拶をして古間の部屋に入る

三河と野島は既に来ており

それからのパーティーは勉強会の事が嘘のように楽しい時間が過ぎていく


そんな時、中学校の同じ学年の不良達が古間の家に押しかけてきた



俺と古間は近くの小学校に呼ばれ

三河と野島は「行くこと無い」と制止したが、俺と古間は向かった


小学校に着くと俺と同じクラスの不良、長橋(仮名)がいた

長橋が俺に「野島と遊ぶのを止めろ」と言ってきた事ですぐに

”長橋は野島の事が好き”というのはわかったが

”なんで長橋のような不良があんな大人しくてお嬢さんっぽい女子を好きになるんだ”と不思議に思った

しかし、俺は特に野島に対して何の感情も無かったので「わかった」と一言返した


初めての友達とのクリスマスは刺激的過ぎたけど、今となっては良い思い出だ

少年の心と少女の気持ち

2005-07-21 | deer
勉強会が開かれたのは12月上旬だった

期末試験に備えての勉強会だ


俺は友達が来るまで一人で家でジュースやお菓子、部屋を片付けたりしていた

お手伝いさんが「やりますよ」と、言って来たんだけど

俺はお手伝いさんに「今友達が来るから隠れてて」と言った

お金持ちだと思われるのがとても嫌だったから・・・・・



そうこうしているうちに古間と女の子が2人来た

1人は俺の一番古い女の友達の三河(仮名)

そしてもう1人が


野島三千代(仮名)


3人を自分の部屋へ入れ、じゃあ勉強会をしようと言う事になったのだが

子供が集中して勉強できるわけは無く雑談が始まった



野島とは同じクラスだったが

中学一年生の男子にとって恋愛は興味が無いものであり

女子を見ても特別な感情というものは無かった

部活に明け暮れていた俺にとってはなおさらだ


だから野島と話すのは初めてのことだった


あの先生が優しいとか、小学校ではどんな遊びをしたかとか他愛の無い話で盛り上がる

そんな中、三河が突然「○○ちゃんが○○君のことが好きらしいよ」と言い出した

正直、俺も古間もそういう話を聞くのが初めてだったわけで

びっくりした

間髪入れずに「古間君と香田(俺:仮名)は好きな人いるの?」と言われ

もちろん「いない」と答えたのだが、野島の様子が変わった


楽しく話していたのに、突然「帰ろう」と言い出した

バカな俺はそのまま野島と三河を返したんだけど

古間と「どうしていきなり帰っちゃったんだろう。何か怒らせる事言ったっけ?」と、まったく気づかなかった。



今になってわかるのだが、

これがはじめての三千代から俺に対して「好き」と伝えられた行動だった

12年の恋物語

2005-07-21 | deer
それは中学一年生の時に始まった恋物語



中学一年生の春・・・・・・


小学校を卒業して、新しい友達と出会い

小学校の時とは違う専門的な勉強・部活・先輩後輩の縦社会というような出来事が津波のように押し寄せて来る中学一年生

全てが新鮮で、毎日が楽しくてしょうがなかった

新しい風が俺の心に吹いているとはまさにこの事だと今になってよく思う



そして・・・・・・

俺の人生を変えてしまう出会いが・・・・

恋が・・・

この時に始まっていた・・・・・





中学校生活を親友の周二(仮名)に誘われてサッカー部に入った

春・夏と遠足のように皆で汽車に乗り遠征に行ったり、

先輩から新しいテクニックを習ったりととても楽しかった



北海道の短く、そして楽しい夏を過ごし

早足でやってきた秋・・・・・

突然母から「明日から進学塾に行ってください」と告げられた

塾の時間を考えると、部活をやっている時間は無く辞める事になり

それからの俺は帰り際にサッカー部の練習をただただ眺め、塾に通うという生活だった

周りからは「サッカー部にもどりなよ」という言葉をよくかけられたが、母には逆らえず

学校→塾→家→学校の繰り返しを機械的に繰り返す日々が続いた・・・・



そんな落ち込んでいる俺を励まそうと思ったのか、

古間(仮名)が「勉強会を開いて楽しく勉強をしようよ」と、提案してくれた

そして、俺の家で勉強会が開かれた




その日から12年に渡る恋物語が走り出す