ときどき空ログ
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International Herald Tribune Friday, January 21, 2005
Bllombeg News
Andy Mukherjee

インドのソフトウエア産業の中心地として栄えている「エレクトロニック都市」バンガロールから8キロほどの場所にある中流階級の住む町コラマンガラでは、オフィスの窓から見えるところで泥だらけの牛たちが牛小屋で餌を食べている。

スレシュ・バラクリシュナン氏はフォード財団が支援する市民グループである官庁事務センターの理事である。「私たちはこういう風な田舎むき出しの状態の中でバンガロールの都市化問題を考えなければならない」外では、穴ぼこだらけの道路を行く車やバイクのクラクションが響いている。
賑やかな住宅地の中の牛小屋はバンガロールの抱えるたくさんの不調和のただ一つでしかない。
20年前にバンガロールに来たことがある人には、世界のビジネスで重要な都市になろうとするまさにその時に都市計画家が倒れてしまったように映るだろう。
多くの経済的な可能性を包含する都市が、最悪の都市計画と不適切なインフラストラクチャーで窒息しかけている。9年間バンガロールに住んでいるというバラクリシュナン氏は「このまちは限界まできてるよ」と言う。
バンガロールにはインテル社のアメリカ国外で最大の開発センターがあり、ドイツのSAP社の国外で最大の部隊がいるというのに。
インテル社は2003年以来場bbがロールに44億円投資してきたが、次の二年間でこれを倍増する予定だ。インテル社はインドに2,400名の従業員がいて、バンガロールには1,200名を収容するビルを建設中だ。世界最大のビジネスソフトメーカーであるSAP社は今年1,000名の社員を募集する予定で、全部で3千名になるという。SAP社はドイツでの平均年俸320万円に対して、平均120万円の年俸をバンガロールの技術者に払っている。
多国籍企業よりももっと大きい存在となっているインドの企業もある。例えばWIPRO社のエレクトロニックシティの部隊は8千名である。
シリコンバレーやハリウッドのように、インドで5番目に大きい500万人都市のバンガロールでは、「凝集型経済」のケーススタディと言われている。この意味は、同業種の会社が集合する事によってすべてのコストが下がるということである。
バンガロールが爆発的な成長を真剣にコントロールしないでいたらこの成長に見切りをつける企業が出てくるだろう。もしもバンガロールが、インド中から集まってくる才能に対する門戸を閉じてしまう事になったらまちにとっても、ここで操業しているソフトウエア企業にとっても壊滅的な結果になるだろう。
インド第二位のソフトウエア輸出業であるInfosys Techonologoies社はエレクトロニックシティに同社の従業員の3分の一を置いているが、最近コラマンガラへと新しいオフィスを求めに出かけた。このインフレ景気のおかげで昔ながらのブリティッシュスタイルのバンガロウが集合住宅に置き換わりつつある。バラクリシュナン氏は「バンガロウ4軒を壊して12階建てのマンションを建てたらどうなるかわかるでしょう。水は悪いし、電力は足りない、道は十分じゃない。何しろすべての事が不適切なインフラの上で起こっているんだ。」
水に次いでバンガロールの大問題は、交通渋滞です。Infosysy社は500室のゲストハウスを社有地に建設している。そうすればクライアントはバンガロールの繁華街のホテルに1泊4万円で泊まらずに済む。
訪問者は直前の予約で部屋を見つけられたら幸運と言わなければならない。それに、交通渋滞でアポに遅れる事があるんです。(続く)


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