すき間フェチ

もう８ヶ月を過ぎたジャスミンは、一回り大きくなった。
それでも、まだまだ子猫のせいか、常に私の後をぴったりくっついて回っている。

しかも私の行くところには何か楽しいことが待っている、というワクワクした目で追ってくる
ので、こちらも油断が出来ない。
すぐ後ろにジャスミンがいるということを忘れて、うっかり無防備に押入れの襖を開けたり
したら、瞬時に猫の目線で、どこに「すき間」があるのか見つけられてしまう。

あ！と気づいた時にはもうそのすき間に入り込もうとする猫、発見。




だめだめッ！　
そこに入り込まれたら、後、引っ張り出すのが大変だ。


ダイニングテーブルの脇に棚のワゴンを置いているのだが、掃除の時に引き出して元に戻し、その後も掃除を続けていたら、急にジャスミンの姿が見えなくなった。
さんざん探していたら、こ～んなところで楽しんでいた。



　　　　　　　　　　　～ふふふのふ～ん～♪　　　　　　　　　　　　　　　　


掃除機を片付けていたら、ゴソゴソと出てきた。　いつ入ったのーーッ？？


　　　　　　　　　　　　　あーおもしろかったぁ～


どうしてそんなに狭い所が好きなんだい？


え“”＝＝＝ッ！！？　




そのすき間はあり得ない！と思っていたら、今度は向きを変えて出てきた！




　　　　　　　　　　　　　　　　　キュキュ～～～～ッ♪



これには仰天！！　思わずメジャーで測ってしまった！


はい。　わかりました！



　　　　　　　　　　　　　　　　～♪～


＊＊＊


一年前の今日、私の腕の中で母を見送った。
そして、今、私の腕の中にはジャスミンがいる。

ありがとう、キミがいるお陰で、涙を流さないで今日が過ごせたよ。

これからもよろしくね。