日中は留守にしているので、猫を飼うまではカーテンを閉めて出かけていた。
でも、ジャスミンが来てからはそうもいかなくなった。
一日中カーテンの閉まっている薄暗い部屋で、ジャスミンの一生を過ごさせるわけにはいかない。
そこでレースのカーテンだけにして日の光を部屋に取り込むことに。
さらに、キャットタワーの近くにあるレースのカーテンを、外が見えやすいようにいつも15センチくらい隙間を開けてあげている。
窓の近くに大きな木があるので、よくそこに鳥が来たりカラスが止まっている。
下の道を人が行き来したり、目の前の駐車場の車の出入りが見える。
ジャスミンもそこが気に入り、タワーに腰掛けて外を眺めていることが多い。
ジャスミンと一緒に窓の外に目をやり、「カラス、来ないかねぇ。 鳥サン来るといいねぇ。」と言っている。
先日、車で出かけ、夕方に家に戻った。
駐車場は、家の号棟の目の前の駐車場である。
車を止めて、2階の我が家のベランダを見た。 部屋の窓の片隅のカーテンが開いている。
あの隙間からジャスミンが見ていないかなぁ。
・・・・・!・・・?いたッ!
隙間に目がふたつ、見えた! いるよ、いる!
じっとこちらを見ている。……ような気がする。
向こうから見えているかなぁ。 犬と違って猫は匂いで判断するんだろうな。
わかるかなぁ。
それでも思わずそのカーテンの隙間の目に向かって手を振った。
階段はわざと音をさせないようにそっと上った。
そして鍵も音をたてないように静かに開けた。
もし、あの時、私と気づけば玄関にいるはず・・・。
玄関先にはジャスミンが!!!
わかったの?!
手を振る私を見つけて、「あ、帰ってきた!」って玄関に迎えに来てくれたの?
そうだよン。
・・・と言ってる気がする。