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元英国海軍大尉来日

2008-12-09 11:11:13 | 社会
太平洋戦争中、現インドネシア・ジャワ島のスラバヤ沖海戦で乗艦が撃沈されて漂流中に大日本帝國海軍の駆逐艦『雷(いかずち)』に救助された元英国海軍大尉サムエル・フォールさんが7日、元『雷』艦長工藤俊作・元海軍中佐の墓を訪れ、66年ぶりに“再会”を果たした。
1942年3月、フォールさんが乗った英軍艦「エンカウンター」など2隻は攻撃を受けて沈み、422人の乗員はは24時間以上も油まみれの海で漂流。
近くを通りかかった工藤さん率いる『雷』が漂流者達を救助。
フォールさんらの体を丁寧にふき、衣服や暖かい食事も与えた。
フォールさんは帰国後、自らの体験を英国内で紹介し、知人を通して工藤さんの消息を探した。
2003年にはみずから来日。
救助の秘話を聞いた作家の恵隆之介たちが、工藤さんの生まれ故郷である山形県高畠町などを訪ね歩き、工藤さんは1979年1月に77歳で亡くなっていた事が判明。
これを伝え聞いたフォールさんは今回の来日を決意したという。
フォールさんは墓前で、「サンキュー」と心の中で感謝の意をあらわしたという。

救助したのは当然としても、それを半世紀以上も忘れずにわざわざ墓前にまで来てくれるというのは中々できない事かもしれませんね。
戦争という血生臭い世界の中にもこういった人間的な物語は結構あるようです。