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絵空ごと

あることないこと、時事放談から艶話まで・・・

足裏くすぐり女

2008-01-25 | うんちく・小ネタ

女好きを公言してはばからない知人が、得意気に語るには
”くすぐったがりの女を見つける”ことなんだそうだ。
”たとえば、手を握ったり、耳元で話かけたとき、
 さっと手を引いたり、よけたりしたら脈がある”そうなんである。
”くすぐったいというのは一種の防衛反応で、
 警戒と解ければ、すすんで受け入れるもの”なんだそうだ。
”くすぐったさと性感には密接な関係がある”というのが、
サンプルの多さを誇る彼の揺るぎなき持論である。

”BC1.500年ごろ、エジプトのハトシェプスト女王は、
 恋人と会う前に、召使たちに両足の肌をマッサージさせ、
 黄金とまぶしたように光輝くまで、香りよいアニス油をすり込ませ、
 ついで長椅子に身を横たえると、足の裏を孔雀の羽でくすぐらせた”

それで十分昂ぶらせてから恋人に会ったという。
事前にアイドリングをしておいて、男の操縦を待っていたわけですね。
男からすれば、手間が省けたというべきか、楽しみをひとつ奪われたというべきか。

またこの足裏のくすぐりは、ロシア人のあいだで盛んだったらしく、
”エカテリーナ女帝をはじめとする、ロシア歴代の女帝たちは、
 その熱心な愛好者で、専門の侍女が雇われていたという。
 侍女の中には、足裏をくすぐるだけで、
 女帝を恍惚に至らしめる熟練の技を持つものもいたとか。

伝統文化というのは、当然ながら身体反応にも沁み込んでいるもので、
足裏で感じやすい体質ができあがっているのでしょうね。

  「足裏くすぐり女」 『性生活大全』桐生操 文藝春秋社

くすぐったさと性感が密接な関係にあるのは、まちがいないようだ。
性感が性感覚器官なる特別なセンサーによるものでないように、
くすぐったさにも、それ専用のセンサーがあるわけではない。
圧覚や痛覚の刺激と、心理的な要素が複雑にブレンドされて、
脳で再構成される感覚という点で同じものだ。

このくすぐったさを感じる部位はというと、
毛のないところだと気づかないだろうか。
足の裏、指先、クリトリス、ペニス、乳首、舌・・・
(これらにもし毛が生えていたらと想像するのも、面白いが・・・)
この辺に痛覚、圧覚などを感じるセンサー(パチニ小体、マイスナー小体)
などが密集しているということである。

『性生活大全』にはこんな女性の話も載っている。
ある主婦が足裏のこりをとろうと、
掃除機の吸い口を足の裏に当ててマッサージすることを思いついた。
・・とそれが思いがけず気持ちよく、エクスタシーに達したのだ。
それがすっかりクセになった彼女、亭主を必要としなくなって、
夫婦仲がすっかり冷え込んでしまったという。

当然わたしもトライしてみたのである。
吸引力の違いだろうか、感覚の差だろうか、
試している自分の格好が情けなくなるばかりであった。


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