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絵空ごと

あることないこと、時事放談から艶話まで・・・

裏話

2010-01-13 | 芸能ネタ

去年の暮れ、司馬遼太郎の「坂の上の雲」が始まり、
年が明けて、今年の大河ドラマが「竜馬伝」
清朝末期、西太后をめぐるドラマ、浅田次郎の「蒼穹の昴」も始まった。
3本のドラマ、どれも惜しみなくお金をつぎ込んだ、NHKでしかできない
贅沢な作品に仕上がっている。
ドラマに引きずられるように、幕末から維新、そして明治時代に関する本を
パラパラと読み始めている。

ドラマの中味についてまともな感想を書いても面白くないので、
例によって裏道へそれていきます。

「竜馬伝」・・・司馬遼太郎描く竜馬像が、すっかり標準化されてしまって、
坂本竜馬を維新の英雄扱いしすぎることに、異を唱えたい私ですから、
その竜馬役が福山雅治と知って、初めは見るつもりはなかったのです。
が、番宣を見て、脇役がかなり充実しているし、
「目をつむるところはつむって」一応は見ることにしました。
案の上、福山竜馬はいただけないものの、見続けてみようという気にはなりました。
まあ去年の「天地人」があまりにヒド過ぎましたから、それに比べたら天と地の差くらい良い。

さて裏道です。
この天下のNHKの大河ドラマに、
知る人ぞ知る、知らない人は全く知らないであろう
AV界の超人気女優(女優っていっていいものかどうか?)
及川奈央が出演するっていうんでブッたまげたわけです。

 http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/story.html?q=21gendainet07028850

彼女のDVDの内容がスゴイ!という話は、前から聞いていて、このたび
「貸せたくない」というのを、ムリにひったくって来て視聴におよんだわけです。
なるほど・・・ここではとても描写できませぬ!
貴重な特技をお持ちの方なのだとだけ言っておきます。

はらわたの奥の奥までさらすような超ド級の破廉恥娘が、
どうして大河にご出演できることになったかというと、
竜馬伝担当プロデューサーが、及川奈央の大ファンで、
三顧の礼かどうか、口説き落としたんだそうです。
大河ドラマのプロデューサーの力って、絶大なんでしょうねえ。
自分の好みのAV女優を抜擢できるんだから。
プロデューサーとして、福山で女性ファンを掴み、
さらに大河なんか見向きもしない若い男どもも掴むべく、
話題性のあるAV女優を使って、視聴率を稼ごうって魂胆なんでしょう。

さてその及川奈央が撮影当日スタジオに入ると、
男のスタッフ全員の大歓声によって迎えられたんだそうです。
若い男達は皆知ってるわけですよ、彼女の特技のこと。

かつて日活ロマンポルノ出身で、今や大女優になった人もいますし、
去年亡くなった飯島愛もAV出身ながら、茶の間の人気タレントになれたわけだから、
上に昇るためのひとつのステップという考えが、
ある程度公認されてはいるんですけどね・・・
引っ張り出そうっていう方もスゴイが、
出てしまうその根性は尊敬しちゃいます。

さて及川奈央の「竜馬伝」での起用を、(第4話「江戸の鬼小町」(1月24日放送)に出演)
NHKがどんな風に話題にするのかしないのか、
ちょっとした見どころ番外編といったところです。

「竜馬伝」
http://www9.nhk.or.jp/ryomaden/index.html


ハリセンボン

2009-11-10 | 芸能ネタ

下着の肌へのくい込み、また静電気による痒みというのが、
なかなか厄介なものらしいですが、そのとき
皮膚を肉ごと食い破らんばかりに、ボリボリ、ガシガシ掻くようになったら、
”おばさん”になった証なんだそうですね。
肌が若く柔らかいうちは ”ウウン・・たまんないっ!”って、
切なそうに肌を痛めないようにソッと掻いていたのが、
肌が厚く、堅くなってくると敵意むき出しでケンカ腰になっていきます。
”しつこいんだよ、テメェ!! たまんねえんだよ、オリャー!!”って掻きむしる。

息子が録っておいたお笑い番組を時々見ます。
最近お気に入りが、「伊勢丹の包装紙柄」のスーツが売りの、
大阪の中堅漫才 COWCOW と女性コンビのハリセンボン
このハリセンボンの左手に立つ「はるな」のおばさんキャラに、
単なるお笑いで片付けたくない深さを感じてハマッてます。

回転寿司での、たった30分でお開きになった合コンの合間に、
早くも「ジャムおじさんおばさん」ってあだ名が付けられた「はるな」
男から絶対に声が掛かることはないし、
逆に「はるな」から電話番号を聞かれただけで男は、
”ケータイ持ってない””いつも圏外”と、あからさまに無視するような、
ストレートに言ってしまえば、超のつく「ブス」。
ところがです、この「ジャムおじさんおばさん」そのことに一向に気が付かないどころか、
相手の男をウブだと思えてしまう、大らかさ・・・っていうか、始末の悪さ。
さらに友人の「はるか」だけをご指名の、カラオケの誘いを、
当然自分も呼ばれているものと思い込んで、言うことが
”でもあたし~~~、好きなアーチストの歌を、
 素人の下手な歌で聞かされるのって、我慢できないんだわ~~~”

こういう女の人いますよねえ。
ブスなのに、そのことに不思議と、まったく無自覚でいられて
一方でプライドだけは高くて他人に厳しいってヤツ
・・・ねっ、これまさしく向かうところ敵無しの「おばさん」そのものでしょ。

「はるな」の中の人は、自分の容姿を逆手にとって、
こういうおばさんキャラをデフォルメしてみせて、笑いを作っているわけです。
最後に友人であるはずの「はるか」が「はるな」を置いて、
自分だけカラオケに行って終わるんですが、
わずか5分足らずの短いコントですが、大笑いをさせられた後に、
他人の残酷さとブスの哀愁といった、不気味な苦味・渋みが残るという
不思議な笑い・・・・と、私には感じられるんです。

ハリセンボンというコンビ名も、女性のお笑らしからぬ奇妙な名前じゃないですか。
”あたしのことを「ブスのおばさん」って笑っているけど、
 キャッキャ笑っているあんた達も、実はそう変わらないんじゃないの?”
実は鋭い刺があるような笑いを目指すってメッセージに思えてくるんです。

息子には深読みしすぎだろうって言われましたが・・・・


いまごろ『風林火山』

2008-01-19 | 芸能ネタ

私の印象と世間の視聴率とのギャップといえば、
去年の大河ドラマ『風林火山』もそうだった。
自慢じゃないが、大河ドラマは緒形拳の秀吉(コレが出世作)、
高橋幸治の信長というフレッシュコンビによる『太閤記』を最後に
ほとんど記憶にない。
そんな私に、これも大河ドラマ無視派の知人が、
今年の『風林火山』は面白いというので、ひと月ほど遅れて見始めた。
なるほど活きが良く、セリフにキレがある。

山本勘助役の内野聖陽は藤沢周平の『蝉しぐれ』で好印象だし、
晴信役の歌舞伎役者・市川亀治郎も初々しくていい。
しかし本格的にはまったのは、由布姫が登場してからだった。
キリリとした怜悧さと名家の誇り、そして父の敵、晴信への憎しみ、
それに反するように愛を深める由布姫の葛藤。
由布姫役の柴本幸が、新人ながら非常に存在感があった。

井上靖の原作による山本勘助の風貌はといえば、
”身長5尺に充たず、色は黒く、目はすがめで、しかも跛(ちんば)である。
 右の掌の中指を一本失っている。年齢はすでに50に近い。
 ・・・無慚な面貌の50の小男” 
そして若き主君・晴信23歳、由布姫15歳の美少女。

山本勘助が『甲陽軍鑑』の作り上げた架空の人物だろうと構わない。
ここにはドラマがあった。
己の劣情(憧憬と裏表の)を隠して、由布姫と晴信の間をとりもつ
醜い中年男の心情が、我々中年オヤジにはなにやら身につまされる思いで、
胸を打ち、涙腺をゆるませるのだった。
軍記版『シラノ・ド・ベルジュラック』といった趣で、私は観ていた。

由布姫が死んだあとのドラマは、焦点が無くなって一気に萎んでしまった。
入れ替わって登場したガクトの謙信でいっとき新鮮な気分になったものの、
描き方が浅いから漫画にしかなってなく、信玄役も歌舞伎役者の臭さが
鼻につき出してきた。そしてなにより、山本勘助が架空の人物であることが、
歴史ドラマとしてまともに付き合う気にならなくなってくる。
そうして急速に尻すぼみして、いつもの大味な大河ドラマに成り下がっていった。

久しぶりにハマッタ大河ドラマだったが、視聴率はそれほどでもなかったようだ。
勘助、由布姫、晴信が三つ巴でからんでいた頃は面白かったが、
それはいわゆる歴史モノからは異色なドラマで、
それが受けなかったということがあるんだろうか。

視聴率の話ついでに言うと、
ガチャガチャチャンネルを回しながら観る大晦日のテレビ、
今年はいつになく紅白を見る時間が長かった。
私的には高視聴率の紅白も、世間的には、40%を越えられず、
相変わらず低迷が続いている。
そりゃそうだろう、今のメンバーじゃお年寄りは楽しめない。
いっそ紅白から老若歌合戦に変えたらどうだろう。
生臭すぎて、シャレにならないか・・・・