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国民年金と個人年金

2007年05月13日 | Weblog
国民年金の保険料不払いが社会問題化するなか、
保険料の負担増や給付の削減がこれだけ進行し、
更に今後も負担増加は避けられない状況となってくると、
私たちの老後の資金を国の年金だけに頼っていいものか、
疑問視する声をよく聞きます。

日本では20歳から60歳までの自営業者や学生などは、
国民年金に加入しなければなりません。
保険料は現在月額14,100円で、毎年280円ずつ、
16,900円まで増加の予定です。
例えば、20歳で国民年金に加入し60歳まで保険料を
払い続けたとすると、総額は約800万円になります。
そして65歳から毎年80万弱の年金を受取るとしたら
10年間で払込総額と同額程度の年金が受取れます。

年金改正の度に条件が悪くなっていきますので、自分が
年金を受け取る段階では、今よりも給付水準が大幅に
減らされていたりもします。
もちろん25年以上加入していなかったり、給付前に
死亡すれば1円も受取れないというデメリットもありますが、
長生きすれば死ぬまでもらえる終身年金です。

一方、個人年金に加入して老後資金の備えとする人がいます。
国民年金の保険料を納めた上でならいいのですが、
国民年金を滞納して個人年金に加入するということは、
賢い選択とは言えないようですね。

個人年金は、通常5年ないし10年の有期年金です。
終身型もありますが、つなぎ年金として60歳から5年、
もしくは10年の有期型で、退職後の一時しのぎとして
加入されることをおすすめします。
国民年金と大きく異なる点は、不慮の事故、病気等で
自らが障害状態に陥ってしまった時の障害年金や
死亡した時の遺族への年金などはなく、死亡した場合は
既払込保険料が死亡給付金として受取れるところです。

まっ、いづれにしても国民年金はちゃんと払いましょう。
国民年金だけでは不足だと思われる方は国民年金基金という
上乗せの制度もあります。
どうしても納付が困難な方には免除制度も準備されています。
備えあれば憂い無し。
付け加えておきますが、私は市の回し者ではございません

来週は「確定拠出年金」についてお話します