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これが本当の修行だ【千日回峰行】

2007年10月23日 17時19分16秒 | その他

【堂入り】朝日新聞 13日

比叡山の峰などを1000日間にわたって巡る荒行、1000日回峰行を
続けている延暦寺の大乗院住職、星野圓道(えんどう)師(32)が13
日午後1時、大津市坂本本町の無動寺谷明王堂で最大の難関といわれる
「堂入り」の行に入った。
21日までの9日間、堂にこもり、断食、断水、不眠、不臥(が)で、不
動明王の真言を10万回唱える。堂入りする行者は6年ぶりで戦後12人
目。満行すれば「当行満阿闍梨(とうぎょうまんあじゃり)」と称され、
生身の不動明王とされる。
 星野師は東京都生まれで、03年3月に千日回峰行に入った。1日に約
300カ所を礼拝しながら約30キロ歩く修行をこれまでに700日終
えた。堂入りを満行した後は、1日当たりの歩行距離がさらに長くなり、
09年に1000日に到達する予定という。

【花田】
このニュースを聞いたとき、これは無理だと思った。普通の人間だと
7日が限界だそうだ
毎日インターネットを検索した。
もしかしたら、失敗して死亡したのではないかと心配したからだ。
妻、子供にも話したが無理だと言っていた。

ついに9日過ぎた。入ってきたニュースは次だ。

【比叡山千日回峰、星野師が堂入り満行…戦後12人目】
(2007年10月22日 読売新聞)
 比叡山の荒行「千日回峰」のうち、山中の明王堂(みょうおうどう)(大
津市)に9日間籠(こ)もる「堂入り」に挑んでいた延暦寺大乗院住職、
星野圓道(えんどう)師(32)が21日未明、満行した。達成は6年ぶ
り、戦後12人目。
 星野師は13日午後から、食事や水を断ち、不眠不休で不動真言を10
万回唱え続けた。21日午前2時56分、星野師が両脇を支えられ、堂内
からゆっくりとした足どりで姿を現すと、待ちわびた約600人の信者ら
は、手を合わせて真言を唱和した。
 「堂入り」は、千日回峰700日終了後の行で、満行した行者は生身の
不動明王とされ、「当行満阿闍梨(とうぎょうまんあじゃり)」と称される。

【花田】

すばらしいの一言。一般の32歳の青年とついつい比べてしまうのだが、
しかし、9日間も飲まず食わず、不眠不休は可能なのか。


どうやら、長い時間を掛けて体や精神力をつけてから挑戦しているらしい。
万行した大阿闍梨がテレビで言っていたのですが、「「堂入り」はあまり苦ではな
かった。体を作っているし期限があったからまだ耐えられた」と。

さらに「6年目は京都市内赤山禅院往復が加わる一日約60キロの行程を百日、
7年目は前半百日を僧坊を出て京都市内寺社を巡拝往復する一日84キロの「京都大
廻り」がいちばんきつかった」とも言っていた。

そうなると星野圓道(えんどう)師はこれからが大変となるのだ。

以下酒井雄哉大阿闍梨のホームページで調べました。
とにかくすごい

【山修山学・12年籠山行】
“最下鈍の者も12年を経れば必ず一験を得ん”の宗祖伝教大師最澄の教育方針に基
づき、12年間定められた浄域、結界から一歩も外に出ず、新聞もTVもご法度でひ
たすら比叡山で宗祖に仕える行。

【花田】12年間そとの情報が入らない。これさえも私は無理だ。

【四種三昧行】
三昧とは精神を集中して散乱させぬことを言う。
〈常座三昧〉
90日間、眠気を覚ますための歩行、食事、トイレ以外は結跏正座して堂
に籠もる行

〈常行三昧〉
90日間、堂に籠もり念仏を唱え、阿弥陀佛を廻り一日20時間以上歩き続
ける行。座臥することなく1メートル四方の縄床で2時間の仮眠のみ許さ
れる。
明治時代にある僧がこの行に挑み、足が腫れあがり歩行不可能となり死去。
過酷さから以降途絶えていたが、酒井大阿闍梨が千日回峰に入る前の昭和
48年に満行している。

【花田】 これはきつい。1日2時間の睡眠で90日間歩き続ける
想像しただけで倒れそう。

【千日回峰行】
天台宗独特の不動明王と一体となるための厳しい修行である。
839年、天台宗第三世座主、慈覚大師円仁が遣唐使として唐に渡り、山西
省五台山で修行、当時行われていた五台山五峰を巡拝する行を、帰国後弟
子の相応和尚に伝授、これに「山川草木悉有仏性」(山や川、一木一草、
石ころに至るまで仏性あり)の天台の教義と、日本古来の山岳信仰の流れ
が加わり、一千日を7年間で回峰巡拝する修行法の基礎が創られたと伝え
られる。

現在の千日回峰行は、「12年籠山」「回峰一千日」「堂入り」の全てを満行
する厳しい行となっている。
千日回峰行者は、未開の蓮の葉を象った桧笠をいただき、白装束に草鞋ば
き、死出紐と宝剣を腰に、もし行半ばで挫折すれば自ら生命を絶つ掟のも
とに、1年目から3年目は比叡山中255箇所を巡拝する行程約40キロを
休まず各百日間、4年目と5年目はそれぞれ連続2百日、計7百日の回峰
をする。
7百日終了の後9日間不眠・不臥・断食・断水で不動明王と一体になる「堂
入り」の行を満じる。
6年目は京都市内赤山禅院往復が加わる一日約60キロの行程を百日、
7年目は前半百日を僧坊を出て京都市内寺社を巡拝往復する一日84キロの
「京都大廻り」、
後半百日を山中約30キロを行歩する。
7年間で合計一千日を回峰し「満行」とする厳しい修行である。
千日で歩く距離は約4万キロ、地球を一周するに等しい距離になる。

このうち、7百日までの行は自分自身のための「自利行」、「堂入り」の後
の8百日以降は“生きた不動明王”として加持を行い、衆生を救済する
「利他行」の行としている。
延暦寺の記録に残る千日回峰行者は、平成15年9月満行の酒井大阿闍梨
の弟子藤波源信師迄47人、その内二千日は僅か3人である。

【花田】「12年籠山」「回峰一千日」「堂入り」の全てを満行
って何年かかるのだろう。これだけの修行を2度も達成する人が
いるとは信じられない。

【堂入り】
千日回峰行を目指す行者は7百日の回峰を満じた後、不動堂に籠もり
9日間、不眠・不臥・断食・断水で十万遍の不動真言を唱え、不動明王と
一体になる行を満じる。
生きたまま出堂できるかわからぬため、親族、一山の僧と別れの儀式をし
て籠もる「生き葬式」と言われる大変過酷な行である。

【花田】今回、星野圓道(えんどう)師が満行した。
すばらしい。

【10万枚大護摩供】
千日回峰を満行した行者は、満行後2、3年以内に自ら発願し、7日間の
断食・断水で10万枚の護摩を焚く大護摩供を行う。これも“火あぶり地
獄”と言われる荒行である。
更にこの行には百日間、米・麦・粟・豆・稗の五穀と塩・果物・海草類が
禁じられる「五穀断ち」の厳しい前行が加わる。

【花田】なんか、さらに荒行ですね。肉は当然食べないので何を食するの
か?そばは食べられるみたいだ。

【お加持】
千日回峰七百日を満じた日から、九日間断食・断水・不眠・不臥の参籠行
に入る。「堂入り」である。この「堂入り」を満じて出堂すると「当行満」
となり、衆生に不動明王仏の功徳を伝えることが出来る「阿闍梨」の称号
を受ける。念珠を人々の頭や肩に触れ、真言を唱えて慈悲の行いをする。
これを「お加持」という。

【花田】
調べると調べるだけ奥が深いことが分かる。
織田信長はこの延暦寺を焼き払った。しかし、行は現在まで引き継がれて
いる。
何かそこには大きなものがあるのだろう。

 

 

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経営者・アントレプレナーのための
法人マーケット開拓コンサルティング


イーエフピー株式会社 代表取締役 花田敬



1993年、ライフプランナーとしてソニー生命保険入社。
2週間で挫折し、出社拒否。
1994年、業界初の保険セミナーを開催し、セミナー営業手法を開始。 
1994年、95年連続社長賞受賞。3年連続九州NO1。
1996年、ソネット九州(株)(保険代理店)を設立。 
1997年、上京。 保険代理店ソネット5社を合併し
保険会社30社以上の乗合保険代理店エフピーステージへ社名変更。創業メンバー。
1997年にCFP取得
MDRT6年連続継続中の99年生命保険募集人資格を返上。
1999年、イーエフピー(株)を設立し、社長に就任。
2000年、業界初の生命保険比較サイトe‐hoken.com を立ち上げ。
2000年、業界発の営業メールシステムを開発。
大手生保などメールシステムの開発コンサルテングを開始。 
2007年にCFP返上している。
2010年4月~関東学園大学 経済学部 講師。
一般教育科目で「営業プロセス」「営業アイデア」について授業している。

【営業コンサルティング】
96年、業界初の「保険会社に保険の売り方を教える」という考えで、
損保系生保に1泊2泊のロープレ研修を開始する。
現在は中小企業への営業コンサルティングや営業コンテンツ提供なども行っている。


◆関東学園大学 講師 (通年、営業の授業90分) 
◆(社)営業人材教育協会 理事 (営業教育の普及)

ビジネスの基本を
「金銭教育、営業教育は社会貢献!」を掲げている。

【著書】10冊

http://bit.ly/aQCUd8


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2 コメント

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比叡山千日回峰行 (星野 真一郎)
2011-09-04 08:11:35
9日間の断食・断水と不眠不休の読経は凄いですね。私は元自衛官の会社員ですが、若い頃陸上自衛隊に10年間在隊し、習志野の空挺部隊で落下傘降下訓練とレンジャー訓練を受けました。空挺レンジャー課程ではプログラム後半の1ヶ月間が行動訓練で、主に房総半島の山地で襲撃・伏撃・遊撃行動の訓練をします。訓練の最終想定は60kgの装備を身に付けて7夜8日の挺身作戦行動で、不眠不休と食事制限を課されますが、作戦行動の合間の各小休止の際に5分程睡眠を取りますので、一日に1時おですから間程度は寝ることができまた。また食事は蛇や蛙、野草などを食べ、泥水を飲んでいましたので、ある程度は”戦力回復”は出来ました。千日回峰行の堂入りは運動量が少ないとはいえ、不眠不休で集中して読経をし、全く固形物と水分を摂取しないのですから、想像を絶する苦行です。満行された僧侶が”生き神様”と呼ばれる所以でしょう。生理学的には死んでもおかしくないわけですから、”一度死んだ”で現世に復活したと見做されるのでしょうね。まさに生きる不動明王です。
返信する
千日回峰について (historia)
2019-09-29 07:29:58
「団塊世代の我楽多(がらくた)帳」(https:skawa68.com)というブログの
2019/9/29付けで「千日回峰」の記事投稿
しています。つたない記事ですが、もし、ご参考にしていただければ幸いです。

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