江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

報道のあり方

2007年07月18日 | マスコミ・報道
昨日の朝日新聞の記事には唖然とさせられました。
「えっ?ウソでしょ?!」「天下の大新聞がこんな記事載せるの?」と驚き、「馬鹿げている。ひど過ぎる」と怒りが湧いてきました。

記事の内容は、参議院選挙の新潟選挙区の候補者が遊説を中止して相次いで柏崎市に入ったことを報じるもので、
「民主現職の森ゆうこ氏は、もともと応援予定だった鳩山由紀夫幹事長や事務所スタッフとともに車で現地入り。水や救急箱、おにぎりなどを持参したという。自民新顔の塚田一郎氏、共産新顔の武田勝利氏も柏崎市に向かった。社民新顔の山本亜希子氏はこの日の遊説活動を中止」というものです。

まず事実関係でいえば、黒岩宇洋は候補者の中で逸早く正午過ぎには柏崎市に到着して鳩山幹事長に電話で状況を報告しながら対策にあたっていました。
黒岩のことは名前も書かず、森は7行、塚田・武田で合わせて3行、山本2行という扱いです。

選挙期間中の報道としてはあまりにも公平さを欠く記事ではないでしょうか。
何人かに聞いてみましたが、同じ意見でした。
「報道人として絶対にやってはいけないことだね」という人もいました。
その影響の大きさを考えれば、取り返しのつかないことになりかねません。

もっともその影響の大きさを承知の上で、「一定の意図」を持って書かれた記事の可能性もあります。
事実関係の確認も伝聞によるものと思われる書き方になっていますから、取材段階も含めてその意図を感じます。

なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
単に記事を書いた記者個人の問題では済まされないと思います。
編集デスクにも大きな責任があるでしょうし、新聞社そのものの社会的責任感、企業倫理や社員研修のあり方にまでメスを入れないと、こういう問題は繰り返される危険性があります。
マスコミは大きな力を持っているが故に怖いと感じます。

抗議はしたようですが、朝日新聞が過ちの上塗りだけはしないように願うものです。

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