江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

職業意識をどう育てるか

2008年02月12日 | 教育
新潟県職業能力開発協会の参与会があり出席しました。
職業能力開発の普及・促進のために様々な事業を行っている団体です。

とりあえず上の学校へと考える親は、働くことについて子どもと話し合ったりせず、勉強しなさいと言い続けます。
「7・5・3(中卒・高卒・大卒の就職3年以内の離職割合)」といわれる若者の離職率が問題となって久しいわけですが、子どもの教育について世間の風潮が改まる兆しは見えません。
かく言う私も、自分の子どもの職業選択に幼いときからどれほど意を払っていたかといえば、偉そうなことを言える人間ではないのですが。

雇用情勢の好転で、職業高校では就職する生徒の割合が増えているそうです。
また離職率は普通高校の卒業生と較べるとずっと低く、さすがと感じました。
しかし普通高校志向と学校序列は厳然としてあり、職業高校志望者は減る傾向にあります。

先日このブログでも書いたように、一方では若者たちの物づくりにかける生き生きとした姿もあり、やはり小さいときから様々な生き方や可能性を見せて一緒に考え話し合ったり、仕事もきちんとさせるような家庭や地域での関係が必要なのでしょう。

若者の県外流出もよく話題に上りますが、県内で頑張っている企業はたくさんあるのに、どんな企業があるのかすら知らない県民が多いのではないかという話も出ました。
職業意識も県内定着も、その年齢になってからの働きかけでは場当たり的な対処療法に終わりそうですから、総合的に戦略を組み立てることが必要だと思います。

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