鳥・鳥・鳥

『日本の鳥618』-山と渓谷社-VHS『日本百鳴鳥』『日本の珍鳥』-シンフォレストDVDの撮影者佐藤進の妻が書く鳥雑記

ジュウイチ(十一)

1999-06-15 | バードウォッチング
鳴き声が数字の十一と聞こえるところから、そのまま名前がつけられたようです。
鳴き始めは普通のトーンなのですが、一声づつ音量が上がっていき、「ジュウイチという名前なんだよ!わかった!?」と言っているようで、鳴き終わる頃にはヒステリックに聞こえます。

ハトくらいの大きさなのですが、尾羽が長めで黒っぽい鳥です。
繁った林の上の方でさえずっていて、姿を確認するのが難しいのですが、声を聞くとすぐわかります。
ホトトギス科の鳥は、卵を他の鳥に育ててもらう「託卵」の習性があります。
カッコウはよく知られていると思いますが、このジュウイチもオオルリやコマドリ、キビタキ等の巣に卵を産んで「託卵」します。

このプリントは「都民の森」で夫がビデオ撮影したものです。
「都民の森」の近くに、「数馬の湯」という温泉があるということで、一緒に出かけました。
いつも「都民の森」へは目的の鳥の撮影のために出かける夫に付いていくので、ビジターセンターの「森林館」へもゆっくり行ったことがありませんでが、今回は展示物を見たり、桧を鋸でひいてみたりとちょっと遊んでいました。

夕方になってジュウイチの声が聞こえて、思いがけず姿を発見!こんなにはっきりと撮れたことは初めてだ!と夫がとてもうれしそう。
有意義な一日となりました。