鳥・鳥・鳥

『日本の鳥618』-山と渓谷社-VHS『日本百鳴鳥』『日本の珍鳥』-シンフォレストDVDの撮影者佐藤進の妻が書く鳥雑記

タンチョウ(丹頂鶴)

1999-01-01 | バードウォッチング
北海道東部に留鳥として棲息している丹頂鶴を、新春を寿ぎまして、ご紹介したいと思います。
千円札でもお馴染みのツルです。

冬には餌ずけをしている所が道東に何ヶ所かあり、間近に観る事ができます。
このプリントは11月28日に、釧路の鶴見台で夫がビデオ撮影したものです。

この鶴見台は30~35年前から餌ずけをしている渡辺ツネさんの敷地内です。
以前は下幌呂(しもほろろ)小学校があり、学童たちも餌ずけをしていたそうです。
今は廃校になり、渡辺ツネさんが子供のように思っているタンチョウたちです。「ここのタンチョウたちは、ツネさんを信用して来ているのですから、皆さん、脅かしたりむやみに近ずいたりしないで下さい。」とバスガイドさんの「信用して・・・・」というくだりがおもしろいと思いました。

ここに着くまでの間にも3羽のタンチョウが道路端の農地にいました。3羽でいる場合はほとんど親子です。
冬の雪景色に赤い頭頂部と黒い風切り羽と黄色の嘴が、白い体にバランスよく、とても絵になり感動しました。

タンチョウのつがいは仲が良くて、一生相手を変えないそうです。
オスがクェーッと鳴くとメスがケッケェーと後に続き、まるで一羽で鳴いているように聞こえます。
12月4日午前9:00から北海道でいっせいにタンチョウの調査が行われました。
これは自然環境がどれだけ保たれているかを、タンチョウの生息状況で判断するためだそうです。
12月末に結果報告が発表されるそうです。12/28[北海道庁の自然環境課談]調査結果は596羽でした。
道東の給餌場を主に、20市町村で調査した結果です。
1月下旬にもう一度調査が行われる予定で、毎年12月初めと2回実施されています。