本日は『正月事始めの日』です。
江戸時代中頃まで使用されていた宣明暦において、12月13日は「鬼宿日」と言って、婚礼以外の全てのことが吉とされていました。
そのため、この日から1月1日の元旦を迎えるために準備を始める風習がありました。
鬼宿日というのは二十七宿のひとつで、インドで生まれた天文学であり占星術です。
月の運行が約27.3日であることをもとに天球を27分割して、月が1日ごとに宿を移っていくことに基づいています。
1日ごとに宿が割り当てられ、それぞれに吉凶禍福の意味が込められています。
唐の時代に中国へもたらされ、日本にも伝わりました。
ちなみに中国では、東西南北にそれぞれ7つずつ星宿を配する二十八宿も考え出され、これもやがて日本に伝わりました。
この二十八宿を元ネタにした作品が、渡瀬悠宇氏による「ふしぎ遊戯」シリーズです!
思えばこれが初めてキャラソンをTSUTAYAでレンタルした作品だし、小説版を図書館で探して読んだ初めての作品だわ...。
絵もきれいでストーリーも凝っているので、ぜひ読んでみてください! → Renta! ふしぎ遊戯
さて、宣明暦の後も何度か改暦が行われましたが、正月事始めの習慣は残りました。
○煤払い:家の中に一年の間に積もった煤や埃を掃除し、一年間の厄をはらい落として家の中を清めること。
なお、このことからハウスクリーニング事業などを展開している株式会社東和総合サービスは今日を『大掃除の日』に制定していたりします。
○松迎え:年神様を迎えるための門松やおせち料理を作るための薪など、正月に必要なさまざまな木を山から伐ってくること。
こちらは逆に、現代ではあまり馴染みのなくなってしまった習慣ですね。
* * * *
私、霧ヶ原悠の作品は下記のサイトにあるので、気になった方は覗きにきてください!
○唄うビブリオドール(小説家になろう様)(カクヨム様)
○「こうして英雄は魔女を討った」(カクヨム様)
○影絵童話集Ⅰ(ノベリズム様)
※文章のみの公開となっています。
○影絵童話集Ⅱ(ノベリズム様)
※文章のみの公開となっています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます