ゴルコサーティーワン!その激闘の記録!

この世界は・・・
”チキン”だけが”生き残る資格”
を持っている・・・

革命紀行2(ハバナ・キューバ)

2008-01-29 04:17:54 | 第19話 革命紀行
第4章:新市街・・・

2008.01.26

 キューバと言えば・・・独裁者カストロの他に2人の有名人がいる。

 一人はアルゼンチン人ながらキューバ革命の主導者になり、ボリビアで革命闘争中に銃殺された「チェ・ゲバラ」。

 彼の思想と生き方は多くの人の共感を呼び、その凄さは死んで40年経つ今でもその人気は衰える事を知らず、「ゲバラティーシャツ」は世界No.1の売り上げを誇るのではないかとおもえるほどだ。
 このプロフェッショナルとしてもキューバを見に行くのに彼のキューバで残した者を看過するわけには行かない。
 尚、ちなみにどんな思想でどんな生き方をしたかは全く知らない。
 だって興味ないんだもん・・・

 


 そしてもう一人はアメリカ人の文豪「アーネスト・ヘミングウェイ」

 アメリカ人でありながらキューバの国土を愛し、キューバでその生を終えた世界的な作家・・・

 「日はまた昇る」、「武器よさらば」、「誰がために金は成る」、「エデンの園」等の名作で知られているが、なんと言ってもその最大の作品はこのキューバ、ハバナの郊外にあるコヒマルという漁村を舞台にして書いた不朽の名作

 「老人と馬」

 であろう・・・

 知識豊かで文学の造詣の深いこの「プロフェッショナル・デューク東城」としては「ヘミングウェイの足跡を辿る」と言うのはある意味当然ともいえよう。

 しかし観光できるのは今日一日、明日カンクンに戻るので郊外まで行けるのかどうか?

 結論は1秒後に出た。

 「ヘミングウェイは止めにしよう」

 だって一作品たりとも読んだ事もないし~・・・

 そもそも文学なんてどうでもいいし~・・・



 と、言うわけで・・・
 新市街、カストロ議長が演説を行う革命広場へと向かう事にした。

 ホテルの近くの海岸沿いで見た旗の乱立する広場。意味は知らん・・・


 旧アメリカ大使館前の看板。「ブッシュ+?(アメリカの有名な人らしい)=ヒットラー」となんともシュールな出来栄え


 ローカルなマーケット




 そして革命広場・・・
 この広場の周りには政府機関の建物が集まり、まさに国家の中心地とも言えるほどである・・・

 その広場の前にあるホセ・マルティー記念博物館に入り、展望台へ上がる。

 展望台から見た革命広場と旧市街
 

 そしてチェゲバラ電飾?を施した内務省ビルディング。夜になるとチェゲバラが浮かび上がる。



 革命広場に通じる大通りにあった看板。「正義を要求する」という意味らしいが墜落している飛行機と一緒にこの標語とは・・・シニカルな感は否めない




 しかしながらチェゲバラの人気は特にこの国ではすさまじい・・・

 通りにあるプレートや


 ゲバラ絡みの本は街中に溢れているし・・・

 これはカストロと一緒!


 壁絵でも良く見かけるし・・・


 彼の影響力の凄さというものを感じざるを得ない・・・


 それにキューバの面白さの一つに交通手段の多様さとレトロさがある。

 馬車

 自転車

 3輪タクシー
 

 アメ車
 

ってこんなものつけて良いのか??

 ロシア車


 ジープ、トラック
 


 スクールバス


 そして名物ラクダバス
 

 今挙げただけでなく当然日本車も見ればそのほかの国も・・・節操無く走っている。
 形もてんでバラバラで一度に紹介するのはとてもではないけど不可能である。

 まあ共通点を挙げるとしたらレトロというよりスクラップに近いものが多いという特徴はあるのだが・・・

 まあこれはいい見物だ。

 それに葉巻が有名だが煙草もここでは「ロミオとジュリエット」なんてこジャレタネーミングの物もある。

 ロミオとジュリエット


 ロミオとジュリエットと言えばシェイクスピアの戯曲で有名である。
 中でも「おおロメオ!アルファはなんでロメオなの?」という台詞は誰でも一度は耳にした事があるだろう。


 あっ!まだ19歳でしかも禁煙中だった・・・!!


 2日間という短い間だが・・・ハバナに大分満足してきていた

 この満足感を完璧なものにするのには・・・・

 後は水平線に沈む夕日を見るだけだ・・・

 そして・・・海岸線に出て・・・

 水平線に沈む夕日を眺める・・・
 
 


 「パッパーフェクト・・・!!」

 サードミッションでの初夕日・・・

 夕日をみる確率としては低いかもしれないが、「夕日はただ見ればいいだけ」等という物ではない。
 そのときのシチュエーションが大事だ。ハバナで海に沈む夕日。これを完全に狙って眺められる人間が果たしてこの地球上に何人いるのだろうか・・・

 首都狙撃手のみならず「サンセットハンター」「サンセットキラー」として数多くのミッションをこなし、この旅行界にあまねく知れ渡っているこの私のみが成し得るミッションなのではなかろうか・・・


 そう言えば「キューバの実態」や「社会主義国家の真実」などには全く近づきもせず、ただこの3日間「観光しただけ」のような気もしないではないが・・・

 「ハバナ・イナフ・・・!!(ハバナはこれで満足)」

 もう十分だ・・・

 それに明日は出発するだけで何の困難も無い。ホテルに向かえまで来るのだ・・・




第5章:事態急変
2008.01.27

 ハバナからのフライトは1305時予定だが・・・ホテルに迎えが来るのが0900時、
 ちょっと早いものだとは思いながらもバスがホテルによりながら人をピックアップしていくのでまあ仕方が無いのだろう。
 
 余裕をもって十分早い時間に起きて朝食のビュッフェを楽しみ、部屋ですこしくつろぐ。

 こういった国の傾向では0900時といいつつもそこから若干遅れる事はあっても早くなる事なんて先ず無い。

 しかしながら「生来のチキンぶり」から0900時ジャストにチェックアウトを済ませ、ロビーでそれまでのハバナに想いを馳せながら、次の行動について考え始めていた・・・

 そして30分・・・


 さらに1時間・・・・

 ピックアップのバスを待った「ホテルベダード」


 いくらなんでもおかしい・・・

 こちらはホテルに預けられてあったメッセージカードの時間通りにその場所で待っているのに・・・

 流石に慌て始め、電話をすることにする。
 ハバナでは出国税に25兌換ペソかかり、前日までにこの出国税用の25兌換ペソにきっちりあわせるように使いきり、電話をかける小銭があるかどうかだが・・・
 この際は仕方が無い。

 ホテルのレセに行き、代理店に電話をする。

 一回目は応答せず、10分後にもう一度・・・
 ようやく相手が出たが英語が殆ど通じない・・・
 ホテルのレセの人に手伝ってもらってわかったことは・・・

 「もうタクシーで行ってくれ。お金は空港でその代理店のスタッフが払う」

 ということだ・・・

 「???」


 パッケージにしたのも・・・ただ楽をしたいが為だったのに・・・
 何でわざわざ自力でタクシーを交渉して、空港に行かなければ・・・

 等と考えている場合ではない。飛行機に乗り遅れるわけには行かないのだ。

 ホテルの外で待機しているタクシーを捕まえ、「25兌換ペソを20兌換ペソ(1ドル=0.8兌換ペソ)」に値切り、まあ旅行代理店が空港で支払うなどと言っても信用しすぎて支払いが受けれなかったら大きな損失なのでこの辺りはやっておくべきだろう。
 空港へと急ぐ。

 2時間前の1100時に到着・・・

 空港までのタクシー


 空港で「ソリソン(旅行代理店の名前)」のオフィスは?と聞くと簡単に発見。
 朝電話もしている事だし向こうの言った通りにタクシーにも領収証を書いてもらっている。後はそれを見せてお金を貰うだけだ。それがなければ出国税も支払えない。

 そしてチェックインカウンターから通路を通ってちょっと奥まった所にあるオフィスに行くと恰幅の良い男が・・・
 私はレシートやソリソンがホテルに残したメモを見せ事情を説明する。彼は英語を理解しなかったが、私の言った事は理解しているようだ・・・

 そして一言

 「ヒヤー・ノーマネー。カンクン(ここでは払えないからカンクンで貰え)」

 「・・・」


 「・・・・・・」


 「オッオイッ!!」

 そちらのミスでこちらが今使った金を立て替える事も出来ないのか?電話では確か空港でもらえると言っていたと通訳していた筈だが・・・それに20兌換ペソをまた作らなければ出国税を払えない・・・

 抗弁して、とにかくカードにあるここのオフィスに連絡を取ってくれというと、彼は面倒臭そうに、それを拒絶し・・・そして私を追い出そうとし始める・・・

 私もテンションが上がり・・・机をドンッ!と叩きなおも文句を言おうとすると・・・
 彼は力ずくでオフィスを閉めに係り、そして大声で怒鳴り始めた。
 こちらも大声で怒鳴り返す。

 あまりの大声に廊下の外に人が出てきて、とりあえず一度私が外に出される形となったが・・・あまりにも杜撰な対応だ。

 私をピックアップできなかったのは明らかにそちらのミスなのに後進国の常識か?まず謝りもしなければやったのは俺じゃないから関係ないと言わんばかりの態度だ!!こういったことは毎度頭にくるが・・・仕方がないと素直に泣き寝入りしようとはどうしても思えない。

 英語を喋れる他のオフィスのスタッフの人が私の事情を聞いてくれて「あそこのオフィスのやり方だから」というようになだめてはくれたが、その彼にも
 「これがキューバか?」とつい悪態をついてしまう。

 そして通路からロビーに出たところでソリソンのスタッフがなにやら大声で私に非があるような言い方(スペイン語なので何を言っているかさっぱりは分からないが)をしていたのでこちらも大声で(こちらは英語で)罵倒して周りにいた人に注目されてしまったほどだ・・・

 後はただ出国だけなのに・・・

 なんだって今更こんな事をやらされるんだ・・・

 私の中には「バカらしい気持ち」でいっぱいであった・・・


 そしてロビーをぶらぶらしながら30分、もう一度行く事にする。
 20兌換ペソ今手に入らないとまた両替だのATMだのでお金を作らなければならないし、それに納得するような対応も説明もまだ聞いてもいなかったからだ。

 そしてオフィスに行くと他のスタッフも来ていた。
 先ほどの恰幅の良い男は、今度は大分態度を軟化させている。
 そして私が入ると少し待つようにいいおもむろにメールをし始める。
 内容はカンクンにあるブランチ(支店)に私がピックアップされずタクシーを利用したので20兌換ペソ分の金額を25ドルで支払うように」という内容だ。

 さっきこれを直ぐにやっていればまだこちらも納得しようものの・・・

 そして送ったメールをプリントアウトさせ、彼にサインをしてもらう。

 カンクンで実際どうなるかはわからないが・・・、まあやれる限りの事はやっておくに越した事は無い。

 ここで現金の兌換ペソが入らなくなったので止むを得ずATMでお金を下ろし、出国税を支払ってイミグレーションに入って待合室でフライトを待つ。

 ハバナの国際空港の待合室、世界各国の旗が一杯!!


 キューバではツーリストカードと言うものが必要であり。出入国スタンプはそれに押される為にパスポートには残らない。
 これは航空券のチケットに押された出国印と出国税の証紙


 クバーナ(キューバの航空会社)

 YAKという古いソビエト製、中は狭く椅子はなんとペタンと前に倒れる。



 そして離れ行くキューバを上空から眺めてふとこう思う・・・


 楽をしたいからパッケージにして・・・
 そしてキューバはもうこれで終りだと思っていたのに・・・

 キューバ上空



 「俺のキューバは・・・まだ終わらない・・・!!」


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