美女に幸あり(美女入門PART5)

2005-05-01 00:46:52 | 読書
「美女に幸あり(美女入門PART5)」 林真理子 マガジンハウス出版

今日はこれで5つ目のブログ話題です。
小青竜湯(鼻炎の薬、まだ調子が悪い)の副作用かしらん。(笑)
あ、今気が付いたのですが、小青竜湯は案外効きますね。

読書のジャンル、先頭に登場するのがこの作品というのは、くだらなすぎる気もするけれど、私の本質なのかもしれない。

前にも書いているが、林真理子のエッセイは愛読している。妙な話だが波長が合う。
彼女の小説は、2~3冊読んでみたが肌に合わなかった。
うまいとか下手とかそういうのではなく、テーマに興味が持てなかった。
それに比べてエッセイのほうは、単行本で買ってしまうほどのファン。
普通は・・・こういうのは買わないんじゃない?(笑)

エッセイでとりあげられているのは、ダイエット、美容、ブランド、ファッション、レストラン、
海外旅行(主に買い物)、有名人の噂話、TOKYO、山梨、旦那さんのこと。
こんなところか。

どうでもいいようなくだらない話題を、ぎりぎりのところで、感じよく常識的にまとめている。
このセンスが林真理子の持ち味だ。
読むのが恥ずかしい女性週刊誌を、真理子のフィルターを通して熟読するのは楽しい。

林真理子は女児の母親のはずだが、エッセイには一切出てこない。
実際には有名幼稚園(小学校かも)のお受験でがんばっているのだろうが、
エッセイを読んでいる限り彼女が子供を産んだ形跡はない。
これはすごいと思う。

私は彼女のエッセイを読んで、ブランド名が少しだけわかるようになった。
プラダの靴とかね。
でも、5万円もする靴なんて買えないし、お金があっても買わないと思う。
ルイ・ヴィトンのバーキンになると、まったくの無縁。持っている人を見たこともない。
シャネルスーツも。

いつだったか、靴の貿易商人・黒山羊氏に会ったときのこと。
彼は金持ちで、服・時計・靴・鞄はブランドものを身につけている。
私が貧乏教員の娘で、安物しか身につけていないことは知っているけれど
口には出さない、いい奴である。
その彼が珍しく「これ、プラダ」と履いている靴を見せてくれた。

へぇ、これがプラダなんだ~とちょっと感激した。10万円くらいしそうな靴だった。
林真理子のエッセイで読んでいなければ、わからなかったと思う。
「貴女は卑弥呼の靴なんだよね」
「うん、そうなの」
からかわれているのかなとも思ったが、素直に頷いた。
林真理子のエッセイには絶対に登場しない、庶民派のブランドだ。
「いいよね、卑弥呼」

それなりに合格?(笑)

林真理子のエッセイは楽しい。



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