赤毛のアンの前の物語

2008-07-23 23:56:44 | 読書
momotanさん、赤毛のアン・シリーズに新顔が登場したのをご存じですか?

■「こんにちはアン」上下2巻 バッジ・ウィルソン 新潮社文庫
そうなんです、作者はモンゴメリではなく別の作家なの。

アンの両親バーサとウォルターの恋愛から始まる物語で、アンが誕生し、それからまもなく両親が亡くなってアンは孤児に。 小さなアンは親戚をたらい回しにされて、最後に孤児院へ入れらるんですね。
そこへ、グリーンゲイブルスのマリラから<マシューを手伝う男の子の使用人>を探してくれと頼まれたスペンサー夫人が、男の子と女の子を勘違いして連れ帰る。

そこまでの物語なんです。
そこから先は、正統派の赤毛のアンに繋がります。


アンが何組もの双子を育てたことがあるんだと言っていたのを憶えていらっしゃるかしら。
アンが子供時代を回想して話していたことが物語になっていました。 双子の話ももちろんね。

アンの末っ子、バーサ・マリラ(リラと呼ばれています)は、アンの母親の名前と、育ての母であるマリラの名前をミックスしています。
リラが「祖母の名前を組み合わせた自分の名前は、いかにも古風でイヤだ」と嘆いているシーンを思い出しました。
兄さんのウォルターが「そんなことはない、とてもよい名前だと思うよ、マイ・リラ」と慰めるのですが、ウォルターはアンの父親の名前からつけられているんですね。




わたしはモンゴメリ作ではない、というところで気持ちが引っかかってしまうのですが、内容は悪くはなかった。
この物語は本国のカナダではTV映画化されているらしい。

NHKが放映してくれるんじゃないかと、密かに強く期待しています。



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