
清々し空気感の中、゛あけぼの゛が走り抜けて行きます。JRマーク付きの国鉄電機ではありますが久々にブルトレ独特の高揚感を味わった気になりました。 12,05,30 岡部―本庄 2022レ Canon EOS7D
29日と30日は連休でした。梅雨入り前、最後の撮影チャンスとなる可能性があり撮影に出撃する気合い充分でした。しかし、30日は安定するものの29日の不安定な気象条件になるとさかんに天気予報は言っていました。゛不安定とは言って午前中は持つのでは?゛と29日は久留里線&小湊鉄道を目指して出撃したものの、早朝は青空が広がっていましたが8時前には雲が沸きだし、昼前には雲の色もどす黒くなってきてしまい天候の回復は見込めず、さしたる成果もなく昼過ぎには退散する羽目になってしまいました。

この光景を眺めていて非電化ローカル線は国鉄色の気動車が似合う様に電化ローカル線には湘南色が一番似合う事に気付きました。 12,05,30 祖母島 524M Canon EOS7D
30日は前日に比べ安定した天気みたいです。仲間内の勤務表を見ると、もーたーまん様が休みの様です。早速メールしてお誘いをすると、すぐさま゛是非!゛と言うメールが帰って来ました。順序が逆ですが゛何処に行きましょう!゛と言う事になり、陽も長くなり時期的に高崎線゛あけぼの゛を撮りましょう!と言う事になったのは当然の成り行きでした。その後の予定は当日決めましょう!と言う事になりました。
30日の早朝02:30に自宅を出発。3時にもーたーまん様宅へお出迎えに上がりました。16号で八王子に出て中央道―圏央道―関越道経由で花園インターに陽の出前に到着。撮影地とした岡部―本庄の撮影地に゛あけぼの゛通過の45分前に到着しました。明るくなってきた時点では東に雲がありましたが、この頃になると雲も消えてぐんぐん露出が上がっていきます。そうこうしていると、大宮から熊谷市に引っ越して地元鉄ちゃんとなったMaチャンが登場!~彼とは去年の今頃、この撮影地で逢った以来でまさに七夕の出逢いみたいです・・・(笑)
゛あけぼの゛はジモティーのMaチャンさえも納得させる条件下で通過し、おもわず雄叫びと共にMaチャンと、そしてもーたーまん様と固い握手で成果を共に分かち合いました。
さて゛あけぼの゛撮影後はどうするか?まずはもーたーまんがこれから渋川に向かえば上越線上りのホキ工臨9790レが撮れますヨ!と言うアドバイスを頂き、急いで本庄児玉インターから渋川伊香保インターまで関越道に乗りました。
何でもこの工臨は吾妻線の通称「小野上工臨」に継承されるホキの空車列車との事。まぁ、どうせこれからシロクイチの試運転を撮影するつもりにしているので、ついでだからと移動したのですが関越道から渋川伊香保インターへ降りるアプローチから渋川―八木島間の撮影地に大勢の鉄ちゃんを現認し、ビックリしてしまいました。私の価値観から言えば工臨にこれだけの鉄ちゃんが群がる事自体信じがたく、逆に撮るものがない今の現状に哀れさを感じてしまいます。撮影現場にいた多くの若い鉄ちゃんを見回し、私の若い頃は少なくなったとは言え被写体に事欠かなかった良い時代を過ごせて本当に幸せだったと思い返してしまいました。

せっかくの旧客牽引なのに゛あさかぜ゛風のヘッドマークは何とも・・・何を牽引しているかわからないように、こんな撮り方をしました 12,05,30 津久田―岩本 試9735レ Canon EOS7D
工臨を撮影してからシロクイチの試運転まで時間があるので吾妻線祖母島―小野上間で115系を撮影する事にしました。115系(113系も含めて)を撮影するのは何とも情けない気もしますが、近い将来には吾妻にも211系が進出して来る事が予想されるので、今のうちから撮っておこう!と言う趣向です。
9時過ぎまで祖母島駅を眺められる木陰で撮影していましたが、陽が高くなったので撮影を終えてシロクイチの試運転を撮影するために上越線に移動する事にします。太陽が高いこの時期での撮影は津久田―岩本間の通称:津久田Sカーブと呼ばれるこの撮影地に向かう事が多くなります。現地には既に数本の三脚が立っていたので、その後ろで邪魔にならないように撮影させてもらう事にしました。
この日、気温は高かったものの湿度が低く木陰に駐車しなくても窓から入り込む風が心地良く、シロクイチ試運転が来るまでの列車待ちの小一時間は車のシートを倒して夢と現実を何度も往復しウトウトしていました。
シロクイチ試運転撮影後は吾妻線の工臨に向かうのですが、わずかばかり時間があるので津久田名物「永井食堂」へ駆け込みもつ煮定食に舌鼓をならし、満腹で吾妻線金島―祖母島間の撮影地に向かいました。この撮影地でも鉄ちゃんがDD51牽引の工臨を待ち構えていてビックリしてしまいました。今や鉄ちゃんはブームとは言えこれだけ行く先々で三脚が並んでいるのにははっきり言って驚きです。

ひと癖ある私ですので、他の人と違うアングルで撮影しました。田んぼには水が張ってあるので水面映りするかと思いましたが、ダメでした 12,05,30 祖母島―金島 工1791レ Canon EOS7D
通称:小野上工臨の工1791レは12:30過ぎに現場を通過。その後は私の希望でしなの鉄道の湘南色の169系の撮影に向かいました。実は昨年7月にしなの鉄道の169系が長野乗り入れ出来なくなって以降(運転を記録する装置未搭載のために篠ノ井―長野間を走れなくなってしまいました)しなの鉄道の169系湘南色を撮影する機会に恵まれませんでした。それだけに169系湘南色が撮影したくてやって来たと言っても過言ではないくらいです。それだけに朝から浅間山の向こう側(長野県側)の天候が気になってなりませんでした。
祖母島からしなの鉄道沿線に向かうには旧国道145号で西に進み羽根尾から北軽井沢に向かいます。このルートが意外と近いと言うのは現:前原誠司民主党幹事長が国交大臣時代に八場ダム建設中止を地元住民に説明するために現地に乗り込んだ際に、このルートを使ったのを知り、自分が認識している距離感よりだいぶ近いのではないかと言う印象を得たからでした。結果的には建設継続となったその八場ダムを眺め、長野原草津口駅を通過し観光地が点在する国道を走り続け中軽井沢駅前に14時過ぎ到着しました。
しなの鉄道沿線ち到着し撮影を開始したのですが、さすがに予報では天候が安定しているからと言っても標高の高い地域ですので午後からは山から雲がわきだして、太陽光線を遮る様になって来ました。169系の湘南色編成は軽井沢―小諸間を往復の繰り返しですので撮影チャンスはあるのですが、なかなか晴れてくれずに思い通りに撮影出来たのは夕方まで粘ってもワンカットだけでした。
撮影終了後は太陽が沈む頃に佐久インターから上信越道に乗り、八王子インターを通過したのが20時前でした。以前からもーたーまん様と気になっていた16号沿いのうどん屋で夕飯を済ませて、もーたーまん宅に21時前に、私の自宅には21:30過ぎに到着する事が出来ました。
梅雨入り寸前にこれだけ充実した一日を過ごせて、本当に良かったと思った一日でした。

列車通過5分前までは厚い雲に陽射しは遮られていましたが、にわかに雲が切れ、ありがたいご光が射し込んで来ました。思わず、この日2回目の雄叫びが出てしまいました。遠くに見える稜線は霧が峰高原でしょうか? 12,05,30 しなの鉄道御代田―平原 774M Canon EOS7D