くろまめさんのブログ

デイサービスひだまりは平成29年5月から同富田区に「くろまめさん」として移転しました。株式会社ひだまり介護が運営。

hidamariケア2

2009年10月29日 | 日記
今日、お昼にテレビをつけていたら
RX組の青山さんが「介護の達人」って紹介されてテレビに出てたな。
いつも彼の「技術」だけが取り上げられるけど、
実際は考え方とか感覚っていうか、なんていうかわからんけど、
むしろそっちの方が100倍くらい素晴らしい。
かなり影響うけてます。

まぁそれはさておき、来年の3月27、28日に
「ひだまり一周年記念セミナー」決定!!
もちろん講師はRX組青山幸弘氏でございます。
詳細はこれからつめますので乞うご期待。
ちょっと発表的なこともしたいなぁ・・・

それはそうと、最近考えてること
hidamarケアについて書いてみたい。

介護保険の理念は?デイサービスとは?なんて気にせずに
ひだまりが取り組んでいること、したいこと、目指しているものがあることに
最近気づいた。というより自分なりに言葉にできるようになった。
それはズバリ「居場所づくり」

年を重ねることに関わらず、ちょっと身体的にしんどいとこがあって
気持ちも閉じてきて、行くとこも、会いたい人もなくなって
家の中だけにいることが当たり前になってきて、
家の中にいたら、傷つくこともないし、恥をかくこともない
でも何か充実感がないっていうか、満たされへん感じ。

そういう人も今、ひだまりを利用してくれてると思う。

でもよくよく考えてみたら、
僕だって、背ちっこいし、髪の毛薄いし、何でも器用にこなされへんし、
和に入ってもちょっとヘンクツでとけ込まれへんとこあるし、
利用者と言われる人と同じ。
何のことはない。僕だって居場所を求めてるんかもしれん。

だったら、そんな者同士、
自分のいいとこも悪いとこも、癖もプライドも優しさも思いやりも出し合って
みんな平等に流れている時間を、何とか仲良く、時にはギクシャクしながら
過ごそうさって。
つまるとこそういうことやんなぁ。実際。

そうやったとしたら、
「自分の居場所」と思ってもらえるようと思ったら
自分のコンプレックスや癖も出して
ごめんねぁと笑う。

そんくらいのことは自分もせんとね。
何せお年寄りは全部みせてくれてるんやから。

でもこれがなかなかできひんなぁ。
きっと、そんなことあんまり許されへん社会なんかなぁ。
そんなん出した方がいい職場や会社って
介護以外あんまないやろうしな。

そう思うとやっぱり介護って素晴らしい仕事やと思う。
おおきに

エースで4番

2009年10月27日 | 日記
最近、よくブログを更新してるなぁ。
「見てるよ」と言われるとうれしくて更新してしまします。
読んでくれてる人おおきに。

突然ですが、ひだまりのキャプテンを紹介します。
高校野球のウグイス嬢風に
「4番ピッチャーまーちゃん」
まさに、エースで4番
そんなまーちゃんのファイプレーエピソードを紹介します。

今日の利用者のおばあさん。
そのおばあちゃんは何と御年96歳!!
何でも96年間、一度も外へ出られたことはないそうです。
昔ながらの専業主婦だったんでしょうねぇ。

そんなおばあさんもやはり介護が必要になってきて
夏の間は何とかシャワーで清潔を保ってはったんやけど、
冬になるとそうは行きません。
何たって寒いし、その年で風邪をひいたら大変。
デイサービスでお風呂に入れてもらいたいとなったわけ。

でもそんなあまり家から出たことがないようなおばあさんなので、
普通の大規模デイサービスだと
とてもとてもビックリしておれないだろうと
「少人数で自宅の雰囲気に近いひだまりで」
ということで利用になった。

初めての利用の時は、ヨツユビをつき、深々と頭を下げ
「よろしくお願いします」とご丁寧にあいさつ。
ところが、ものの15分もすると
「ほんなら帰らせていただきます」
ってな感じ。

もうお風呂どころではない。
とにかく悪い場所ではないということと、
関係づくりから始めないと。
歌を歌ってみたり、お話しみたりといった感じで
頑張って頑張って何とか昼過ぎにお送りしました。

そして今日、3回目の利用。
家の方からは「お風呂にいれて、もう少し長いこと」
という要望をきき
「よし!今日は何としてもお風呂に入ってもらおう」
ってことで、何とかお風呂へ。

脱衣室で服を脱いでもらおうとしましたが、
「昨日入った!」と断固拒否!
さぁここでさすがのまーちゃんも困りました。
そこでまーちゃんがとった行動とは
「桃太郎さん、桃太郎さん♪」
と歌いながら服を脱いでもらったそうです。

その歌が大好きだった、おばあさんは
何ともつられて服を脱ぎ、お風呂にはいられたとさ。
そして出てきて
「あーいい湯だった」と笑顔で満足そうに言われました。
やっぱり恥ずかしさと(そりゃ恥ずかしいよね)
めんどくささがあったんかなぁ。
でもあがってこられた表情を見ると
「やっぱり入ってもらってよかった」

お風呂で満足してもらったその日は機嫌良く
夕方まで落ち着いていてくれはりました。

それにしても
おばあさんの好きな歌を歌いながら脱いでもらうなんて
ナイスアイデア!
まーちゃんやるなぁ!!!





プロ

2009年10月26日 | 日記

今月の中から新しい看護師さんに来てもらっています。

以前、僕は人に恵まれているということをこのブログでも書きましたが、
またまた本当に恵まれました。

今日の入浴への声かけの時の話。
僕、「お風呂いきましょか?」
利用者「足がちょっと傷があるんや、ぬれたらあかんか思ってビニール袋もってきた。」
僕、「ちょっと見せて」
利用者さん靴下を脱ぎ、傷口をみせられる。
(その時、新しい超すばらしい看護師さんススッと来られ傷を一緒にみられる)


僕はたいしたことないなと判断。しかも持ってこられたビニールをはいて入浴しても
必ず水が入ってくると思ったので、
「上がってからちゃんと消毒したら大丈夫やし入ろう」と言いました。
利用者さんは「そうやなぁ。」と少し迷っておられる様子。

その看護師さんは「昔の人はそういうこと気にするからね」と
ゴム手袋をはいてビニールテープで止めて入ることを提案してくれはりました。
「これいいのよ。はいらないよ」って言って。

それで、無事、水も入ることなく清潔に入浴できたわけです。

まぁ結果がどうのこうのっていうより、
自分の考えを押しつけることなく
色んなことちゃんと見て、本人の気持ちを考え、総合的に判断する。

この対応を見たときに僕は
「この人プロやなぁ」と思いましたよ。

そして僕の言動に恥じ入りました。

最近、自虐的なことばっかかいてるなぁ(笑い)
でも勉強になりました。おしまい!

またこんな素敵でプロの看護師さんがみたいひとは会いにきてください。


京都新聞 10/15   「窓」 ~読者の声~

2009年10月16日 | 日記



10月15日(木)の京都新聞「窓」~読者の声~に
利用者さんが「ひだまり」を題材に投稿され
見事掲載されました。

全文を紹介します。

「デイサービスで楽しく」     京丹波町 ・ 加藤みよ子

 デイサービス「ひだまり」へ通い始めて、はや半年を迎えようとしています。
今まで一日も休むことなく、楽しく通わせていただいております。
 私は病気して以来、とても引っ込み思案になり、出掛けることはなく、
毎日、家の中ばかりで過ごすようになってしまいました。
今では「ひだまり」へ行く日が何よりの楽しみになりました。
 「ひだまり」の前日は子供のように待ち遠しくて寝付かれず、自分ながら笑ってしまいます。
お友達も出来て、心も晴れやかになって参りました。
 デイサービスとは、スタッフの方や一緒に通う方といい時間を過ごす場所であると、いつもスタッフと話しています。
笑顔で迎えてくださり、細やかな優しさと親切をとてもうれしく感じております。
これからどのような無理を言うか分かりませんが、いつも楽しみに通いたいと思っております。


加藤さん。ありがとう。とても励みになりました。
これからもひだまりを利用してくださる方、また地域の方、
そして京丹波町の方に喜んでもらえるよう
丁寧にやっていきたいと思います。

実習生

2009年10月14日 | 日記

先日、ひだまりに初めてとなる実習生がきた。
ナントその人は大きな社会福祉法人からで
町内で同じ民家を改装したデイサービスに勤務している方だった。

施設長から直々に電話で依頼され、僕も開設前には色々とお世話になった経緯もあり
「うちのデイサービスで良かったら」ということで、快く受け入れた。

来られたのは女性。初めは少し緊張気味だったが、ジョジョに
じいちゃん、ばあちゃんと打ち解け、本当に楽しそうに過ごしてくれた。

じいちゃん、ばあちゃんをお送りし
「今日、一日どうでしたか?」と尋ねたところ
眼を輝かせながら
「朝から感動してます。時間の流れ方が全然、違う。本当にゆっくりしてます」との感想。

僕は正直
 ???

冗談言ったり、ギターひいたり、お風呂はいったり、裏庭で飼ってるウサギ見に行ったりと
自分たちが好きなように、じいちゃん、ばあちゃんと楽しく一日を過ごしただけで
何も特別に感動することなんてしてへんのやけどなぁ。

それはきっと、以前にブログでも書いたとおり、
その人を治療対象や操作対象としてだけ捉えるのではなく
一緒に時間を過ごす、この人とこういことをしてみたいなぁと
当たり前に過ごすとことが作り出す雰囲気がなせる術やと思う。

そうするとお年寄りが主人公になって
どんどんと個性や本来もっている力を出してくれて
勝手に元気になってくれはります。

もうこれは確信に近いなぁ。

一回、専門的に色んなことをみて、色んなこと経験して、
その上で、当たり前の感覚に戻ってこそ、ほんまのプロになるんやと思う。
それって結構、難しい。
えらそうにいうてすんません。

それにしても、来てくれた実習生。ホンマに良い人やったなぁ。
ひだまりに来てほしいわ。と思うくらい。
オッと