アヤノさん。
昨年の開催した「語り継ごう。戦争時代」が終わったある日の車中のこと。
「戦時中に好きな人とかいたの?」
と尋ねると
「おったで。」
と少しずつ語り出すアヤノさん。
お相手は当時17歳のアヤノ少女が舞鶴の海軍工廠(かいぐんこうしょう)で一緒に働いていた時に知り合ったモリナガナオキさんという青年。
同い年で目が大きくて男前やったそうです。
アヤノさんも舞鶴生まれで、ナオキさんは舞鶴で下宿されていました。
文通をしたり、日赤病院がみえる河原で淡いキラキラした時間を過ごしていた二人。
そんな話を聞けばもう
「初恋のナオキさんに会いにGOGOゴー!」
作戦決行です!
ナオキさんは綾部市出身だったとのことでとりあえず綾部市へ行ってみることにしました!
しゅっぱぁ〜つ
(でもナオキさん生きてはるかな)←スタッフ心の声
綾部市の中でも、あらかじめ、モリナガという名字の多い地域に狙いを定めその辺りで聞き込み開始!
第一村人発見!
村人「モリナガ "マサキ" さんならいはったと思うけどナオキさんいうのは知らんわ。お寺行ってきいてみ」
とのこと。
よし!お寺にいって聞いてみよー
住職。「マサキさんという人ならわかるけど、ナオキさんはちょっとわかりませんねぇ」
一回食事がてら休憩
「う〜ん。アヤノさん。実はナオキさんじゃなくてマサキさんって人と勘違いしていやしませんか?」
と尋ねると
「いや。ナオキさん!」
とキッパリ!
ホンマにナオキさんなんやろうか。だいぶ昔のことやからアヤノさんってば、マサキさんと勘違いしてはるんちゃうやろか
(スタッフ心の声)
マサキさんの娘さんが少し離れた上林という地域にお住まいという情報を得、一向は上林へ!!
しかし個人情報に厳しいご時世。人々に怪しまれそこでも新しい情報を得ることはできず難航。
1日目の捜索終了 T_T
捜索2日目。リベンジ!
もう一度綾部市の奥で聞き込み。
通りかがりのおばあちゃん村人に聞き込み
「マサキさんの家やったらそこやで!」
有力な情報ゲッツ!
いってみる
豪邸。
近くにいたおっちゃんに話を聞くと
おっちゃん「マサキさん宅は今は誰も住んでへん。マサキさんは陸軍やった」
と。
おや。
「兄弟とかいはりますか?」
おっちゃん「お兄さんがいはってナオキさんという名や」
え〜〜〜!!! ナオキさんおった!
アヤノさんの記憶に間違いなし!(←かなり疑ってた)
ナオキさんおったぁぁ!!!!
おじさんは更に親切に
「マサキさんの息子さんの電話番号しっとるさかいに電話しよか?」
といって電話して下さいました。
それで分かったことは
確かにナオキさんは海軍工廠で働かれていたこと。
その後大江町に養子にいかれたこと。
そこで10年前にお亡くなりになられたこと。
を知りました。
生きて出会いたかったけど…
「もし写真があれば見せてもらえませんか?」
と尋ねると
「ちょうど今度法事があって大江町にいくから探して持っていくわ!」
といって下さいました!
親切!めちゃいい人。
そして昨年の12月
何十年ぶりに見た写真のナオキさんにアヤノさん涙。
「死なはったんか。」
モリナガさんも「良い叔父やった」と色々な思い出を話して下さいました。
海軍工廠時代の写真を見て
「もっと優しい目やった」
時代が時代なだけに。
でもアヤノさんと一緒にいた時は優しい眼差しだったのでしょうね。
そんなナオキさんとの思い出の土手で
当時を再現してきました!
アヤノさん。大切な思い出に触れさせてくれてありがとう!
これからもよろしくね^_^