昨日の朝6時、ひだまりの元利用者のAさんが亡くなった。
Aさんはひだまりがオープンして火曜日、木曜日の初めての利用者で、
僕たちにとってはすごく思い入れがある利用者の一人。
Aさんは、介護が必要になっても、なかなか住み慣れた家から出ることができず、
古民家を改装した自宅に近い「ひだまりで」ということで、利用となった。
そんなAさんは「ひだまり」の屋敷、スタッフをいたく気にいってくれて、
「ここは良いとこや」、「あんた頑張りや」と、厳しく、また優しく励ましてくれた。
そんな良い時間を過ごしている時に突然の思いもかけない出来事。
自宅である朝、立つことも、起きることもできなくなった。
驚いた家族は病院へ連れて行き、検査をすると何でも
血管が剥がれていく病気だそうで、剥がれていく時には強く痛むらしい。
時々、聞かれるAさんの弱気な言葉はそこから来ていたのかなぁと今となっては思う。
当然、Aさんは入院となり、4ヶ月あまりの入院生活のすえ帰らぬ人となった。
入院先へお見舞いに行った時には、だいぶ認知症がでてきているのにも関わらず、
「あぁ、あんたか。よう来てくれたな。利用者増えたか。頑張りや」
と僕の顔を覚えていてくれて、またまた優しくはげましてくれた。
僕はAさんが亡くなったと聞いた時に、なぜか悲しくはなかった。
人はいつか亡くなる。
終わり良ければすべて良しと言われるほど、人生の終わり方は大切だと思う。
Aさんは、自分を受け入れ、亡くなることができたし、ひだまりとしても
十分にできる範囲でその役目の後押しができたと思う。
きっと、Aさんには、そんなに心のこりはないんちゃうかな。
そうであってほしい。
Aさんが応援してくれたひだまり。Aさんとできなかった一つ一つを
今日のお年寄りと一緒にしようと思う。