くろまめさんのブログ

デイサービスひだまりは平成29年5月から同富田区に「くろまめさん」として移転しました。株式会社ひだまり介護が運営。

「愛は地球を救う。~90歳の挑戦~」

2012年11月20日 | 日記

この間、「紅葉狩り」に行ってきました。

僕は、この紅葉の季節。いわゆる「秋」をとても楽しみに
してるんすよ。
桜や、他の花もいいけど、紅葉の美しさともの悲しさには
胸を打たれるんやなぁ。詩人みたいでしょ

というわけで、こないだは東舞鶴の「金剛院」という、
紅葉の名所にお年寄りと一緒にいってきたんやけど、
そこで、ちょっとしたドラマがあったので、ご報告します。

名付けて「愛は地球を救う。~90歳の挑戦~」です。


まぁ、初めは、金剛院につくなり「おぜんざい」に心奪われ
「とりあえず食べよっか」と。



「なんておいしいんや」と思ったら、やっぱり炭でお餅を焼いてはって、
小豆も、何か忘れたけど、丁寧に調理したはるからでしたわ。
(おおざっぱか

火鉢も置いてあって


後ろからみたらええ感じ

さぁ。もう紅葉いこうよってことで、散策開始


記念写真をパシャリと

そうして進んで行くと、100段以上の階段があらわれ
聞くとあれは本堂だと。
そして、上から見るともっと紅葉が綺麗にみえると・・・


その階段がコレだ


けっこう長い階段でしょう???


それを聞いて、こはちゃん(御年90歳)が
「わし登る」と。

よーし、登ろうじゃありませんか!
ということで、こはちゃん階段を一段、一段、上り始めます。



小さくみえるのが、こはちゃん。
知らない人にまで「頑張れ~」って
声をかけてもらったはります!

僕もドキドキ(こはちゃん。いけるか?いけるか?)



けっこういいペース



笑顔みえた



ゴーーーーーーーール!!!!!!
こはちゃん頑張りました。
頑張った者だけが味わえるテッペンでの一時



あ~、ええ写真やぁ。

こんなにハードなリハビリがあるでしょうか???
自然の素晴らしさが力になったんですよね。


まぁ。でもね。
上がったら・・・
下りないと・・・
下りること考えてなかった。

よく見ると、階段の脇に、なだらかな道があるじゃあないですか!
「そんなに足にも負担かけられませんぞ!」ってことで、
このわき道??を使うことに・・・

僕と、なっちゃんと、こはちゃんで
「いけ~~」



こはちゃんに、プロの車椅子さばきをみてもらえて
よかったです。
そして、何より、降りてる時に
僕も、なっちゃんも、車椅子乗ってる「こはちゃん」も
後ろで、写真とってるけいこちゃんも、みんな爆笑
爆笑しながら、この坂を下りました。

下からみたらこんな感じ。



ちょっと、危なかったけど、男、二人いたら余裕でしたよ。
よい子はマネしないでね。
ていうか、バックの景色めちゃ綺麗やし。

こはちゃん「一生忘れられへん思い出になった」
ってニコニコしながら言ってくれました。

こはちゃん。楽しい思いをさせてくれてありがとう。
足、大丈夫??ゆっくり休んでね。

さよなら~




続・チン問屋物語(その2)

2012年11月15日 | 日記

こんにちは。社長の稲葉でーす
今回の投稿は「続・チン問屋物語(その2)」ということで、
前回の続きをシリーズでお送りいたします。


さぁさぁ。ひだまりで、お風呂に入いる内にどんどん座れるように
なっていったヨシエさん。
その後、どうなったでしょうか???

その前に前回のヨシエさんの利用日のひだまりから
振り返ってみたいと思います。

その日はヨシエさんから
「モンブランが好きやで」
という情報を聞き出し、それじゃあ早速モンブラン食べに行ってみよう
ということで、ヨシエさんと、スタッフのマサマサさんが2人で
丹波マーケス内にある不二家で買って、フードコートで食べてきはりました。
食が細いヨシエさん。モンブランをペロリとたいらげられましたよ。

そして、ひだまりに帰ってきて、ベッドで休まれる。
(いきなり記録風に・・・)

よく休まれていたこともあるし、食がホント細いことから
「今日のよしえさんのお昼ごはんはモンブランやったなぁ」
と、他のお年寄り達もお昼寝タイムに入ったので、
それじゃあ僕もということで、こたつで寝てました。

すると誰か、「こんちは~」
と玄関から声が・・・
「あーい」って応えたと思ったら、玄関を上がってきて
「ガラリ」と障子を開ける人がいる。

その人はなんと
「RXあおやま登場!!!

↓ この人です。



僕は、眠気眼をこすりながらビックリ仰天。
二度見も三度見もしましたよ。

「ちょっと何ねてんだよ。もう一回、玄関からやり直す」
っていって、再度、僕が真面目に仕事をしていたテイで
迎えさせてくれはりました。
ホント、心配りの師匠です。

どうも、和知の道の駅に、紫野庵で使う野菜を買いにこられたそうで、
その帰りに寄ってくださったよう。
で、ひだまりを見回って、ちょっとしたハード的なアドバイスをしてくれはり、
帰ろうとされたんですが、
そこは、やっぱりおばちゃんの入り口に入ったマサマサさんの図々しさ。
「よしえさんのトランスしてもらっていいですか???」
と、声は少女ふうに言いました。

青山さん。「わかったぁ」
と即答で、車いすに座っていたよしえさんの元へいき
自己紹介もそこそこに、よしえさんの足や筋肉を触り、確認し
「じゃぁ、ベッドに寝よっか」 と。
よしえさんの前で片膝をつき、トランスをする様子。

僕は心の中で、まだ一度も、前屈みにもなったことも、
地面を足で踏ん張ったこともないし、
あまり、男性が好きなタイプでもない、関わったこともない
よしえさんを、ドキドキしながらみてましたよ。

青山さんは、膝をつき、前からよしえさんを優しく前屈みに・・・
すると、次の瞬間!!

「よしえさん立ってる!!!!!」
オーディエンス「おーー」 「すごーい」との声。「パチパチパチ」と拍手が巻き起こります。

何と、一年近くベッド上の生活で、関節も、最近、車いすに座れる
ようになったとはいえ、まだまだ堅いよしえさんが、
青山さんを支えに立ってるじゃあーりませんか!

青山さん「よしえさん立てるね。ありがとう」
と言って、「この後、用事があるから」
と足早に立ち去られました。

カッコイイー

そして、その日、よしえさんの自宅へお送りし、
青山さんがされたように、膝をつき、胸を合わせるトランス。
青山さんほどの技術はないので、もう1人は後ろから、
前屈みを助けて~ 「ヨッ!」
立ってるよしえさんを見て、お嫁さんから「これって奇跡ですよね」
という言葉を頂きました。

ありがとうございます。青山さん。

それでは、車いすに座れたので、色々なことが
できるようになったヨシエさんをご紹介して
お別れのエンディング。今日は長くなりましたね。
呼んでくれたファンのみんなありがとう!!




広告呼んでるヨシエさん。



洗濯物たたんでるヨシエさん。(マンマですね)



夕食後、普通にテレビ見るよしえさん。
(この記事の日、よしえさんにとって、刺激的なことがありすぎて、
かなりお疲れだったんでしょう。19時頃になっても目を覚まされず、
家族と相談の上、お泊まりとなりました)

ゆっくり利用できたみたいで、次の日も、とっても状態が良かったです。


              END


 


続・チン問屋物語

2012年11月09日 | 日記

前回、アップした記事「チン問屋」の主人公よしえさん。


入院で寝ている時間が多くならはって、
身体が硬くなって、座ることができなくなってしましました。

それで、ひだまりでは、リクライニングの車いす(寝たままの姿勢で乗るヤツ)
で、対応していました。

以前の記事にも書いていたように
そんな、よしえさんが、ひだまりのヒバの普通のお風呂に入りました。
すると、お湯のなかでは、何とか座れるじゃああーりませんか!
その時に、「きっと、椅子に座れるようになる!」
って思ったんです。

そして、前回のお風呂の時に、浴槽での姿勢をみてて
「これはいけるかもしれない」
と思い立ったので、お風呂上がりに普通の車いすへ!!!

どうなったでしょう??
いきますよぉ







ジャーン!

もうビックリ!
一ヶ月前のよしえさんとは思えな~い!

そしてみんながいる居間へ



写真では伝わりにくいかもしれませんが、
よしえさん入ってきた瞬間に一瞬
「シーン」
(何が起こったの?)って感じ。
その後に、拍手の雨、アラレ。
「すごーい。なんで?」
の声がこだまする。

よしえさんが凄いのに、
なんでか、僕は陰でニンマリ。

スタッフの斉藤さんは、驚きすぎて
「WHY???」って言ってました。
何で英語やねん

ホンマに、一人が良くなったことを、みんなで喜びあえるって
素晴らしいなぁって、その場にいて、素直に感じた今日この頃でした。


それと同時に、ひだまりを始める前に関わってたお年寄りのことを
思い出すわたくし。
振り返ってみると、特殊浴槽の人は特殊浴槽と当然のように・・・
「どんな人でも、ヒバのお風呂に人の手で入ってもらう」
というオーガニックな介護を知らなかったばかりに、
よしえさんのように元気になれた人がどれだけいたか・・・
未熟だったとはいえ、反省・反省・反省ときて
気付けたオレって最高!


まだ続きがあるのですが、長くなるので次回!
今日はまたまたすごいことが巻き起こりました。
お楽しみに!
またお会いしましょう。じゃあねぇ