くろまめさんのブログ

デイサービスひだまりは平成29年5月から同富田区に「くろまめさん」として移転しました。株式会社ひだまり介護が運営。

床ずれがなおるよ

2009年08月31日 | 日記
ちょっとすごいでぇ。今回の話。
ひだまり利用のおばあさんAさんの話やけど、仙骨部っていうお尻の
割れ目のちょっと上の骨に床ずれができてたんやわ。
床ずれはホンマに治りにくい。
僕ら看介護の仕事をする者の間では、床ずれって聞くと
「えぇー。ちょっとやばいなぁ」って感じで、これはけっこう悪戦苦闘するなぁって思う。
床ずれの最大の原因は寝たきり。寝る時間が多くなって、骨と布団
に圧迫されて血液の流れが悪くなってできるねん。
お年寄りになるとなかなか傷が治りにくい。ましてや本人は痛いし、
介護する側もできるだけ摩擦しないように、傷を清潔に等々、色々と配慮
せんとあかんねんな。
じゃ、どうやって床ずれを直していくのか?それは座ることやねん。
床ずれの最大の原因は寝たきりやから、起きて骨と布団に圧迫されないようにする。
座った姿勢はお尻の坐骨結節っていう部分に体重がかかるんやけど、
これが無茶苦茶やわらかいからここには床ずれができにくい。

ここまでちょっと長々と書いてしまったけども、とにかく座れる人は起きて
床ずれを直すっていうのが、大事なことです。
俗にいう寝たきりの人を起こすのに一番大切なことは、その人の気持ちを
起こすこと。
そういう人は気持ちが寝たきりになってることが多くって、
「別に起きてもええことなんかないわ。もうええわ」ってなってる。
その気持ちを起こすっていうのが無茶苦茶難しく、またやりがいの
あることなんです。

今回の床ずれがほぼ完治していたAさんは、家族さんの理解と協力
がありました。
在宅にいる人のケアは、まさにここがポイント。
どこまで家族さんや地域の方のご理解、協力が
得られるかがすっごい大事なんです。
今回は家族さんのひだまりへの全面的な信頼と協力があってこそできたこと。
こういうケースをもっともっとつくっていきたい。また、Aさんとの関わりも
これで終わりではないし
ここからAさんとどういうモノが見られるか。楽しんでやっていこうと
思ってます。
おわり

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1 コメント

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大切なこと (m.chan.maman)
2009-09-03 22:50:28
久しぶりにコメント。
そうなんです。とっても大切なこと。病は気からとよくいいますが。
気持ちを起こすって、きっと介護職にしか、でてこない言葉やと思っています。(すみません、勝手な事言うてますが)でも実は、かいごというものに携わっている者だけでなく、人はみなさん色々な場面で今回の身体を起こすことだけでなく、気持ち奥深く起こしあいをしているのだと思います。 人の心を動かしているということ。私が携わっついる「かいご」というは、お仕事でありながら、利用者だろうが職員であろうが、お互いの気持ちを動かし合って生きている日常の生活の一部なんですぅ。初めてお出会いした時の口も閉じられたままの無表情のAさんから、今は、笑顔がみられます。同じソファーに座って今は人の顔が見えます。人の名前も覚えはりました。k太くん同様、Aさんとこれからもたくさんのものをみて楽しみたいと思います。
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