心眼でみる

４０歳を過ぎて老眼になった。


近くにピントがあわないのだ。


遠近両用のめがねをかった。


同じ時期に若い頃の物事の見方が間違ってた気がした。


目で見えるものがそろってるのが、いい人だと思ってた。


学校とかスポーツとか地位とか会社の名前とか。


そういう友達が多かった。


でも、長く付き合うと目で見えるものが一つずつはがれていった。


どれも幸せになれる条件ではないのだ。


そろえては、条件からおちていくイメージだ。


全部目で見えるものだった。


中学の少林寺拳法の先生が心眼ということをいってたのを最近思い出した。


目で見えないことが心の目でみえるという話だった。


「それだー」と思った。


私が今見てるのは、その人の内面だ。


穏やかだったり、優しかったり、しっかりしてたり。


そういうものが最近みえるようになってきた。


若い頃と周りに居る人間は全然違う。


心の中に輝くものをみつけられたのだ。


そうすると、読書がすきになった。


幸せが迫ってきてるような印象だ。


５０代はいい年代になりそうだ。