想い・思い・おもい ver.2

***つなぎ、つながり、つなげあう***
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第352回 ただ今、勉強中~ソフト食~

2010-02-12 00:37:54 | 介護
今、私が「食事」について勉強したいと思っているのが、「ソフト食」といわれるものです。
今まで、食事の形態は
「普通」「キザミ」「ペースト状」「ミキサー食」といったものがほとんどでした。
「普通」はともかく、「キザミ」や「ペースト状」「ミキサー食」では、
食材のもともとの形はなく、おそらくそれをみて「おいしそう!」という、
「当たり前」の感覚を持たれる方は、いないでしょう。
そこで、最近工夫されてきている食事の形態が「ソフト食」といわれるものです。

私も、この分野については勉強中です。
ネットで「ソフト食」といれ検索にかけると、
病院や施設を中心に、「ソフト食」への導入の試みが行われているようでした。

その一つのHPには、「キザミ食」と「ソフト食」のメリット・デメリットを
次のように紹介されていました。
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『きざみ食』にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
【メリット】
○最初から食物が細かくされていることで、咀嚼する機能が低下した方の補助となる。
○普通食と同じように調理したものを、細かくしているので、調理時間はあまりかからない。
【デメリット】
○見た目がばらばらになっており、おいしそうに見えにくい。
○ばらばらであるため、箸でつかむことや、スプーンですくうことが難しい。
○ばらばらであるため食塊を形成しにくい。
○咽頭へ運びづらい。
○食道へうまく運べず、誤嚥の危険性がある。

『高齢者ソフト食』とはどのようなもので、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
【メリット】
○形があり、見た目にもおいしそうに見える。
○形があるため、箸でつかむことや、スプーンですくうことが容易である。
○調理工程を増やすことで、柔らかく調理されているため、
 舌で押しつぶすことのできる硬さとなっており、咀嚼機能の低下した方でもそのまま摂取できる。
○「つなぎ」を使用しているあるため、食塊を形成しやすい。
○咽頭へ運びやすい。
○食道へ運びやすく、誤嚥の危険性が少ない。
【デメリット】
○普通食と異なる食材・調理工程を要するため、調理時間は多くかかってしまう。

ソフト食画像

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ソフト食について勉強を始めたのは、やっぱりこの方の支援がきっかけです。
今は、普通の食事を、少し柔らかくしたり、一口大に切るなどして食べられていますが、
飲み込みにくい、むせやすくなってきている、ということも、すでに症状としてみられています。
食事の形態についてが話題にあがってくることは時間の問題です。

しかし、様々なケースを通して、在宅支援のなかで「ソフト食」に取り組んでいる、という
訪問介護事業者やデイサービス事業者は、私の地域にはまだなさそうです。
また、介護保険サービスの中には、管理栄養士の方が訪問し、栄養管理についてを支援するというものもありますが、
算定基準に記載されている内容をみると、
疾患に対する治療の一環としての「減塩食」や「低残さ食」など「食品構成」にもとずく支援となっており、
食事の形態への支援はその内容に含まれておらず、実際、そのよう支援を提供してくださっているところは、
まだまだ、きわめて少ない状況にあると思います。

とりあえずは、自分自身がソフト食について、もう少しいろいろな事を知り、
病院や施設にいらっしゃる栄養士さんたちにも、なにかしらのアプローチができないかを相談したり、
(直接、顔を存じているわけではないので、それぞれの施設のワーカーさん等を通じて、となるでしょうが)
訪問介護事業者さんとも、勉強会第二弾(第一弾は移乗介助)を開催したりを
考えていきたいと思っています。


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