想い・思い・おもい ver.2

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第683回 私にできること~決断を支援する

2010-12-27 00:23:32 | 実践
昨年の暮れから、支援させていただいている方が、大きな決断をしいられました。
支援開始当初、記事にもしています。
  2009.12.26 第302回
 2009.12.4 第305回
 2010. 2.7 第347回

かなり、医療依存度の高い方です。
命にかかわる選択もせざるを得ない状況です。
様々なご事情により、
ご自宅での生活を断念せざると得ません。

その方に与えられた選択肢は、
同じ県内の、リハビリ等にも力を入れている療養型の医療機関への入院。
そして、もう一つは、
隣県の少し離れたところにある、
医療依存度の高い方や、ターミナルケアも実施しているという、ある有料の老人ホームです。

医師は、療養型の病院のほうが安心、と、同じ県内の医療機関への入院を勧めます。
それは、医師という立場からすれば、当たり前のこととも、考えられます。

その方が望んでいるのは、
入院して、治療を受けることではありません。
生活の継続です。
かといって、命を失う、ということに不安が伴っていることも事実です。

病院では、個室でない限り、プライバシーを守ることは、かなり難しいです。
老人ホームでは、プライベートな空間や時間を守ることができます。
その方は、
戸惑い、迷い、苦しみながら、選択をされました。

私ができることは、その揺れる思いに寄り添いながら、その時々の選択を支援することだけです。
その方が、自宅を離れられるのは、年明け4日です。





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2 コメント

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決断の支援 (秋田のタカ)
2010-12-28 09:25:54
今年の5月に自分の母親を自宅で看取りました。

がんの末期で病院か自宅かをかなり迷いました。
肺にも転移し、まもなく呼吸も弱くなる。
食事もとれなくなる。

弱っていく母親を見ていることができるのだろうか。苦しむ姿を傍でただ、見ていれるだろうか。

その時相談に乗ってくれたケアマネ。
しばらく一緒に悩んでくれた。
やり方はわからないが。
どうすれば母親にとって幸せなのか。と。

自分で決めることだけど、一緒に悩んでくれる人にどれほど支えてもらったか。

本当にありがたかった。

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援助になっているのか? (どりーむ)
2010-12-29 21:05:58
秋田のタカ様、コメントをありがとうございます。

私たちが行っているのは、
単なる相談ではないですね。

相談にのることにより、
それが「援助」になっていなければならないですね。

しかし、ほんとうに「援助」となっているのか?
いつも悩んでいます。
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