想い・思い・おもい ver.2

***つなぎ、つながり、つなげあう***
since 2009.7.16(2009.3.28~ver.1)

第847回 選べないサービス~特別養護老人ホーム

2011-06-24 00:24:45 | 介護
ある利用者さんの特別養護老人ホームへの入所申込を手伝っている。
通常は、家族の方に申請書をお渡しし、申込をしていただくように説明しているのが、
今回のケースは、ネグレクトだろう、と判断し、係わっているので、
家族に依頼すると、いったい、いつ申込をされるかわからない状況なので、
行っているしだいだ。

しかし、この特別養護老人ホーム。
市内には約30カ所あるのだが、申込は、1カ所ずつ、直接申し込む方式。
待機者はどれだけいらっしゃいますか?と問い合わせると、
「700人~1000人です」と言われてしまう。
複数の人が、複数の事業所に申込をしているので、
実数がどうなるのかは、まったく不明。

申込用紙は、市内で統一されているため、必要事項を書き込み、
申込をしたい施設の分だけコピーをとり、
何故、申込に至ったかという、簡単な紹介文を添えて、郵送の準備。
明日は、送った施設に、同じように説明の電話を入れる予定。
電話をかける施設は、14施設。
事情をテープにいれ(今はICレコーダか!?)、流したい気分・・・。

それにしれも、
特別養護老人ホームへの入所は、選択の余地がない。
もちろん、申し込むときには、
地理的なものや金銭的な選択は行う事ができる。
最近の特養は、ユニット個室型とかで、費用も想像以上に係るため、
特養でさえ、入所申込ができない、と言われるかたも多くなってきた。

これは、特養の側も同じようで、
介護度が重い方ばかりにターゲットを絞っていると、入所していただける方が少なく、
介護度が低い方や、地域から離れたところの方の入所申込も
受け付けなくてはならない、といったことも聞いている。

しかし、一番の、サービスの質で入所を決めたい。
その選択肢がないのだ。
残念なことに・・・。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
質が決めて (又佐)
2011-06-24 17:57:03
仕組みとしての問題もあるのかもしれませんが
質で決めること、質で決められているということを自覚している、事業所がほんとうにそのことを
意識し、仕組みとしてやっているかどうか。
まず、そのことを管理者が考えているか。
研修にしてもそうだと思います。
自戒を込めて読ませていただきました。
返信する
つながり (どりーむ)
2011-06-25 08:06:53
在宅でケアマネをしていて、
知らないな~ということが、
施設の事情です。

先日も、スタッフが利用者宅に訪問したところ、
数日前に、特養に入所のために面接を受けたと、家族より聞いたと。

施設のケアマネさんは、
利用者を受け入れるときに、その情報源として、
在宅のケアマネの存在を、どう考えているのかな~と
思いました。

在宅でのケアと施設でのケアが、
ここでも、分断されているような気がします。
返信する