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有縁の方々のインタビューを通じて、共感と共有の種を播き、育てたい。

Nuwara Eliya ヌワラ・エリアの、夢が詰まった小さな寺のはなし

2012年10月18日 | スリランカ Sri Lanka
Nuwara Eliya ヌワラ・エリアの、夢が詰まった小さな寺のはなし

セイロンティーの本場として知られるヌワラ・エリア(Nuwara Eliya)に行った。コロンボの市街地が30度を超える気温でも、こちらは標高が高く、20度前後でかなり涼しい。この地にも、ソーマシリ師の友人の僧侶、アヴァンドァンディ・スマナサーラ師が住職を務める寺があった。インド・サンチーの仏塔の門を模している。スリランカには、この門を模した寺院が点在している。


アヴァンドァンディ・スマナサーラ師(右)とソーマシリ師(左)


アヴァンドァンディ・スマナサーラ師(右)とソーマシリ師(左)


サンチーの仏塔の門を模している。

※上座部仏教の僧侶は、日本での名字を持たない。アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の場合は、アヴァンドァンディという町で生まれたスマナサーラさん。と言う意味。日本で最も有名なスリランカ人僧侶もスマナサーラさんと言う名前だが、別人。

菩提樹を育てているのだが、寒いので大きくならない。
上座部仏教の寺院には、「寺院として認められるための3要素」がある。

第一に、仏塔(ストゥーパ、パゴダ)があること。
第二に、菩提樹があること。
第三に、本堂があること。


――その3つの要素の理由を教えてください。

ソーマシリ師 一番大事なのが、仏塔です。仏塔は、その起源として、お釈迦様の歯や遺髪など、お釈迦さまに直接かかわるものを納めていますから、一番大事。
次に、菩提樹。これはお釈迦さまが悟りを開く時に用いたモノ。
最後が本堂。これはなぜ最後かと言うと、お釈迦様のために、後から作られたのであって、最初の二つに比べると重要性は劣る。ちなみに、寺院を訪れた時に、参拝する順番も決まっています。仏塔、菩提樹、本堂の順番です。


寒い地方なので、アヴァンドァンディ・スマナサーラ師が20年かけて育てた菩提樹も、樹高3メートルほどにしか育っていない。しかし、この寺院に集う人々にとってはとても大切なものなので、アヴァンドァンディ・スマナサーラ師は菩提樹を囲む立派な柵を作ろうとされている。


本堂の左手にある白い仏塔の前、灰色のコンクリートブロックがその柵だ。

茨城県に来日し、同県にあるスリランカ仏教寺院・讃仏陀楼迦寺(さんぶっだろうかじ:住職はダンマーローカ長老)
http://vipassana.j-theravada.net/
に身を寄せて、法話をし、頂いたお布施をこの菩提樹プロジェクトに充当することで、ようやく、柵らしい形になってきたという。

ここにも幼稚園があった。


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) アヴァンドァンディ・スマナサーラ師の幼稚園

仏教徒の生徒だけでなく、ヒンドゥー教徒の子どもも通っている。
眼が大きく愛らしいのはこの国の子どもたちに共通する。
そして彼らは、菩提樹よりもずっと早く成長する。
スマナサーラ師の夢でできた小さな寺院のものがたりだ。


同じくヌワラ・エリアにある、日本の成田山新勝寺が支援した幼稚園も訪問した。


ヌワラ・エリア(Nuwara Eliya) 成田山新勝寺が支援した幼稚園

「成田山幼稚園 NARITASAN NURSERY INSTITUTE」と看板がかかり、授業中だった。


成田山新勝寺が支援した幼稚園


成田山新勝寺が支援した幼稚園


成田山新勝寺が支援した幼稚園

街道沿いの八百屋さんで野菜を買う。


街道沿いの八百屋さん

店主にソーマシリ師が「え?シンハラ語がお上手ですね」と言った。「何を言っているんですか。私はシンハラ人ですよ」と店主が返す。しばらくのちに二人が大笑いした。ソーマシリ師は店主の顔を見て、タミル人なのにシンハラ語が上手な人だと思ったらしい。スリランカならではのエピソードだ。

ヌワラ・エリアで宿泊したザ・グランド・ホテルでのひとこま。
http://www.tangerinehotels.com/index.php?option=com_content&view=article&id=61&Itemid=37

イギリスを模した町づくりの中心にあるホテルで、古き良きイギリスの象徴。


ソーマシリ師をモデルに撮影。ザ・グランド・ホテルでのひとこま

落ちついた木目の家具調度品が並ぶ館内に橙色の袈裟を着けた僧侶がたたずむと、非常に絵になるのだが、撮影に時間をかけられなかったのが残念だ。


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