「長良川市民学習会」メモ

徳山ダムの水を長良川・木曽川に流すという「大事件」について学習する「私的」ブログ

毎日新聞電子版(2008/2/24)より

2008-03-28 01:19:14 | 関連ニュース
毎日新聞電子版 より(2008/2/24)

 記事内容テキスト

徳山ダム建設:長良川に放流、なぜ? 反対する市民団体、市民シンポで明言
/岐阜

◇「説明不十分」が7割--岐阜市議などアンケート
徳山ダムの水を長良川などに放流する「木曽川水系連絡導水路計画」に反対
する市民らで作る「長良川に徳山ダムの水はいらない」市民学習実行委員会
が、岐阜市議と県議、県選出国会議員にアンケートしたところ、回答した議員
の7割が「議会や市民への計画の説明が不十分だ」と考えていることが分かっ
た。実行委が23日、岐阜市内で開いた市民シンポジウムで明らかにした。放
流する理由についても「理解できない」(4割)が、「理解できる」(2割)
の倍にのぼった。【中村かさね】

アンケートは今月1~18日、議員計100人を対象に実施し、岐阜市議2
7人、県議12人、国会議員2人の計41人が回答した。

議会や市民への説明について、7割が「不十分」と回答。「十分」との議員
はいなかった。

また、計画が県や岐阜市にとって「いい案である」と答えた議員もゼロ。4
割が「問題がある」と答えた。

同様に4割が、ダムの水を長良川に放流する理由について「理解できない」
と答えた。放流による長良川の環境悪化を懸念する議員も、7割近くに上った。

導水路は2015年の完成を目指しており、岐阜、愛知、三重、名古屋の3
県1市の事業費負担見込み額は計約480億円にのぼる。事業費負担について
は、半数以上が「分からない」と回答し、「負担せざるをえない」は1割に満
たなかった。導水路の必要性についても6割以上が「分からない」と答えた。

シンポジウムには110人が参加した。実行委代表の粕谷志郎・岐阜大教授
(生物学)は「議員は本音では賛成していないが、国のやることに『右になら
え』で反対しないだけなのではないか。もっと深く議論すべきだ」と指摘。実
行委は「導水路計画によって長良川の環境が大きく変わり、鵜飼(うか)いの
文化的価値もなくなってしまう。計画には、納得できる合理性のある理由が見
当たらない」と、計画再検討の必要性を訴えた。

毎日新聞 2008年3月24日 地方版

(2008年3月24日 読売新聞)岐阜

2008-03-28 01:15:58 | 関連ニュース
よみうり online

★テキスト版
岐阜市で開かれた市民シンポジウム
長良川市民学習会(代表=粕谷志郎・岐阜大教授)主催のシンポジウム「長良川に徳山ダムの水はいらない」が23日、岐阜市の長良川国際会議場で開かれ、参加した市民ら約110人が、長良川を守っていくアピール文を採択した。

山内克典・岐阜大名誉教授が「ヤマトシジミに導水路は必要か」などをテーマに講演。続いてシンポジウムでは、粕谷代表がコーディネーターとなって、徳山ダムから長良川に流す導水路の影響について意見交換した。

参加者からは「ほかの水が長良川に流れ込むと、生態系などが激変する」「徳山ダムの冷たい水を長良川に流しても混ざり合うのにかなり時間がかかる」と批判的な意見が相次いだ。

木曽川水系連絡導水路は、揖斐川町の揖斐川から長良川を経て坂祝町の木曽川を結ぶ延長約44キロ。平常時で毎秒0・7トン、渇水時で同4・7トンが放流される。

(2008年3月24日 読売新聞)岐阜

徳山ダム:市民団体が導水ルートチェック 毎日新聞 20080225

2008-03-07 02:03:55 | 関連ニュース
元のWEBはこちらからご覧になれます。
毎日jp

★テキスト版

徳山ダム:市民団体が導水ルートチェック /岐阜

 市民団体「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民学習会実行委員会(粕谷志郎代表)は24日、徳山ダムの水を長良川へ放流した場合の環境への影響を調べる現地調査の一環として、取水口になるとみられる西平ダム湖から長良川の千鳥橋付近までの約30キロ、7ポイントを見て歩いた。

 実行委は「西平ダムの水は、徳山ダムから横山ダム、久瀬ダムをへて流れてくる。いくつものダムを流れてくるため、長良川には藻が多い水が放流されることになり、影響は計り知れない」と話している。【鈴木敬子】

毎日新聞 2008年2月25日


市民学習会 毎日新聞報道

2008-01-20 18:38:15 | 関連ニュース
毎日新聞 報道

テキスト版

徳山ダム建設:「長良川に徳山ダムの水はいらない」 市民団体が学習会 /岐阜

 ◇関心高く、150人以上参加

 徳山ダムの建設や長良川河口堰(せき)に反対する住民らでつくる市民団体「『長良川に徳山ダムの水は要らない』市民学習会実行委員会」は16日夜、岐阜市橋本町のハートフルスクエアーGで学習会を開いた。徳山ダムの水を長良川などへ放流する「木曽川水系連絡導水路計画」に反対する市民や計画について勉強する学生ら150人以上が参加。用意した席が足りなくなるほどで、関心の高さをうかがわせた。

 名古屋女子大の村上哲生教授(陸水学)が「ダムは川の環境を大きく変えるが、現状では不確実な情報しかない。その中で私たちは事業者に対し少しでも完ぺきな調査に近づくように意見を述べ、情報の完全な公開を求めていくことが大切」などと講演した。

 その後、同実行委が14日、独自に実施した徳山ダムの水が導水路によって長良川に流された場合の環境影響調査の結果を報告した。導水路計画でダム水の放流が計画されている地点は、トロと呼ばれる流れが緩やかな場所で、流速が毎秒約20センチ~30センチと遅く、プランクトンの死がいなどがたまりやすいことが分かったという。流速が遅いと、水温が違うダムの水と長良川の水が混ざりにくく、生息している生物に影響を与える危険性もあるとしている。

 同実行委は18日、岐阜市に学習会の最後に採択した「導水構想中止に全力を尽くす」とのアピール文を提出し、計画についての情報公開などを申し入れる。【鈴木敬子】

毎日新聞 2008年1月18日

■導水路計画に警告「長良川の環境への影響懸念」

2008-01-14 18:09:32 | 関連ニュース
ぎふチャン20080114


■導水路計画に警告「長良川の環境への影響懸念」
01月14日:17時25分52秒更新
徳山ダムで貯めた水を長良川に放水する導水路計画に反対する市民グループが14日、放水を想定した環境調査を行い、長良川の生態に大きな影響を与えかねないと警告しました。
調査を行ったのは、国が進める「木曽川水系連絡導水路計画」に反対する「長良川に徳山ダムの水は要らない」市民学習会実行委員会のメンバーら40人です。
導水路計画は、揖斐郡揖斐川町の徳山ダムの水を揖斐川から木曽川へ放流する途中に長良川を経由させるもので、毎秒0・7トンの水が長良川に常時放流される予定となっています。
水温が低い徳山ダムの水が水質やアユなどの生物の成育へ与える影響を懸念し、岐阜大学の粕谷志郎教授をはじめ、長良川河口堰や徳山ダムの環境調査を行っている市民団体のメンバーらが、実行委員会を立ち上げました。
実行委員会として最初の調査となった今回は、1秒間に放水される予定の0・7トンの水を、白いビニール袋およそ50袋に詰めて放流が計画されている長良川の千鳥橋付近から流し、長良橋付近までおよそ4キロの間の袋の流れるスピードや流れ方の調査を行いました。
調査を終え、粕谷教授は「放水された冷たい水は、長良川の水と混じりあうことなく流れることにより、アユのえさとなる藻の生育にダメージを与えかねない」と指摘しました。
また、長良川の環境について調査しているフォトエコロジストの新村安雄さんは「計画の情報が市民や漁業関係者にあまり知られておらず、国や県は説明責任を果たしていない」と計画の問題点について言及しました。
メンバーらは、調査結果を踏まえ、16日岐阜市内で開かれる討論会で岐阜市の関係者に環境調査の実施を提案するということです。
また、今後、夏の渇水時における影響や揖斐川上流部の生態調査などを継続して行います。