つらなりのほつれfray of sequence(12)瞳に立つ虹
虹がふる、瞳のなかで雨市が立つ。 その虹は悲しんでいないのだが空想の雨に吸いこまれる...
いま世界はうなだれている(47)麺に、吊るされて。
(熱くなってきた地表がフライパンのように騒がしくて 助けて、の悲鳴が高いぴりッ、ぴり...
詩育日誌06.03蛍夜市
ダンスする蛍を見てしわがれ声のDJまたしてもヘイ、ヘイねじれた口から逃げていく( )だ...
つらなりのほつれfray of sequence(13)ホタル
甘い生活。その痕跡として、 帯状に風が光るのはホタルのせいだ。 ホタルは光るのに、ヒトは光らない。しかしオリーブの種を吐き出すときだけは微光するのだが...
青いイルカの夢(41)ストローで、空欄。
このもやもや前科歴あり空欄のまま履歴書じっと見てストローで椰子の実ジュース吸うそねー...
つらなりのほつれfray of sequence(14)薄い皮
形象が揺れるほど、 想像は沈溺する。 波は前に進んでいるように見えても水はそこに留ま...
詩育日誌06.08雨のうえを急いで
また雨滴がきたおおうものなにかあるところへ急ごうそっちへうしろ姿だけ揺れている加速する...
青いイルカの夢(42)赤エビさん
執着がもろい赤エビさんの面倒をよじ登ってくる強がらない弱く生きているほうが強い海に迷...
いま世界はうなだれている(48)はじける、山椒。
そこのひと、ちょっと。蛇のような質感で受け答えそんなんじゃ、草もらえない。 (刈り草...
06.11山椒の実
山椒の木に、実がなった。 2本あるうちの1本だけ、毎年5月から6月にかけて実をつける...