(通勤時間に、大津波におそわれる、なにごともない日常にいきなりの災い…想像してみた。) 瀬戸大橋線のホームでは白いマスクをして黙っている 笑うのか、泣くのかどっちにしても会話はない 時刻通りに電車が来ていつものカーブで静寂がいっせいに傾く 児島湾から海がこぼれて窓にくる つり革に、つかまって。 腕時計ちぎれた拾おうとしたら後ろから大波に押されて 動けないずれ動く景色だけ 箱に乗って海のうえ