窓ガラスでかたむいたうわさを露が流れ落ちてそこに日がのぼる始発に乗ってやってきた 石に刻まれた文字が出むかえるいい知らせは指でなぞるんじゃたいせつに鞄にいれたまま手を起こして あとは決めていないよろこびのしるしもあなたに支えられている修行僧がお願いするみたいに 急ぎ過ぎないように気をつけてたんたんと頭をさげる動作はゆっくりやわらかな時のかたちを置いて帰る 「て」をつよくして少しだけ気もちが起きるように痩せた比喩が厚手のダウンをはおって冬支度だ