【22】
他にも「敵」はいるのかとゆっくり見まわした。
俺たちが「管制塔」と呼んでいた、試験コース内の塔に、双眼鏡でこちらを見ている人間がいる。
隣の待合室を見ると、横向きの緊張した老人が見える。その横で、肩を激しくゆすっている男の後ろ姿が見える。
ゆっくりと国家公安委員会の顔を見上げると「なにか、言うことがありますか?」と言う。
即答で「別にありません」と答えた。
相手は、また俺に暴れさせて、現行犯逮捕を狙ってるんだろう。そうはいかない。相手の出方を見るか。
他にも「敵」はいるのかとゆっくり見まわした。
俺たちが「管制塔」と呼んでいた、試験コース内の塔に、双眼鏡でこちらを見ている人間がいる。
隣の待合室を見ると、横向きの緊張した老人が見える。その横で、肩を激しくゆすっている男の後ろ姿が見える。
ゆっくりと国家公安委員会の顔を見上げると「なにか、言うことがありますか?」と言う。
即答で「別にありません」と答えた。
相手は、また俺に暴れさせて、現行犯逮捕を狙ってるんだろう。そうはいかない。相手の出方を見るか。
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