goo blog サービス終了のお知らせ 

蕩減の真の意味

「償い」ではなく「赦し」

原理講論著者・翻訳者達の漢字語及びキリスト教基礎知識の欠如

2022年01月16日 | 解説

Wikipedia「蕩減」より


【1】漢字語教育の歴史的変遷による要因
-------------------------------------------------------
朝鮮半島では歴史的に漢字教育に様々な変遷があった影響により、朝鮮起源の常識的な言葉であるが老若に関わらず知る層と知らない層に別れ、特に漢字の認知度は低い。[4][8][9]

 用法として、日本的表現では本来債権者が「蕩減(帳消しに)する」と言い、債務者は「蕩減(帳消しに)してもらう」と言うが、韓国では債務者も「蕩減する(탕감 하다)」と略して言う。

例として、韓国ベストセラー小説「商道(상도)」(崔仁浩 著)の日本語版翻訳の際、文中、債務者が「탕감 할 수밖에 없었다(帳消しにするほかなかった)」[10]と書いてある所を、日本語版では「帳消しにしてもらうよりほかなかった」[11]と校正されている[12]。
-------------------------------------------------------

<出典>
[4]「蕩減」の意味を金東俊教授に聞く.
[8] 豊田有恒著「韓国が漢字を復活できない理由」P3、8~11行目
[9] 呉善華著「漢字廃止で韓国に何が起きたか」(PHP研究所)
[10] 韓国語版「商道」第一巻 P.120・11行目(崔仁浩著 全5巻)
[11] 日本語版「商道」<上> P.19・11行目(崔仁浩著 全2巻)
[12]「蕩減」韓国の相反する2つの使い方

 

【2】原理解説・原理講論著者・劉孝元氏の誤認
-------------------------------------------------------
「原理講論」を見るとキリスト教用語や漢字語の初歩的な誤謬が散見され、著者劉孝元がそれらに無知であったことが判る。[注 4][注 5][8]
-------------------------------------------------------

<注釈>
[4]劉孝元のキリスト教歴は公式サイト「劉孝元先生の苦悩と探究の道」[37]に「ラテン語を8カ月で習得してカトリック聖書を読んだ」とあるのみ。
[5]remission(蕩減)をindemnity(賠償金)、compassion(体恤)をincarnation(受肉)、incarnation(受肉)をexperience(体得)と誤認し、atonement, expiation, reparation, satisfaction(償い)を知らない。[38][39][40]

<出典>
[8]豊田有恒著「韓国が漢字を復活できない理由」P3、8~11行目
[37]「劉孝元先生の苦悩と探究の道」
[38] 資料「償い」のキリスト教的英訳
[39] キリスト教用語の誤用(1)
[40] 何故、初歩的なキリスト教用語の間違いが多いか?

 

【3】英語版翻訳者・崔元福氏の誤認
-------------------------------------------------------
英語版は翻訳者の崔元福が、本来「remission(赦し)」[1][2]と訳されるべきを、韓国語版原理講論に従って「償い」と訳そうとして「indemnity(賠償金)[43]」と、従来のキリスト教用語とは異なる用語で訳し[注 8]、世界に広められることとなった。 そのためキリスト教会側から、本来キリスト教が説いて来たキリストの贖罪の恵み、神の無条件の愛と憐れみを否定し、罪人自身に賠償を強要するものだという批判を招いている[45][46]。
-------------------------------------------------------

<出典>
[1] 精解「韓日辞典」高麗書林
[2] remissionの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
[43]プログレッシブ英和中辞典(小学館)「indemnity」の「2 賠償金,補償金;損害賠償」


<注釈>
[8] 本来キリスト教では「償い」を英訳する場合、atonement, expiation, reparation, satisfaction を使う(「現代カトリック事典」エンデルレ書店)[38]。「indemnity(賠償金)」は保険用語[44]。
[44]「洗脳」「マインドコントロール」の虚構を暴く
[45] Criticism of the Unification Church concept of indemnity
[46] "Indemnity is a Moon Trap"

________________________________________________

          【INDEX】  


  にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭平和協会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合 批判・告発へ 


教祖様のスラング、訛り、誤認、定義不明

2021年10月25日 | 解説

教祖様のスラングや誤認の実例。特に重要な語が真逆の使い方がなされていることに注目。

■教祖様のスラング、訛り

「君達は堕落観念に徹していない! 堕落精神に徹しなければ君達の後孫のためによくない!」
 1992年3月31日 金丸副総裁との会談のため来日した際、松濤本部にて
  →「堕落」が真逆の意味の表現がなされていることに注目。

「それは恩赦に引っかかる問題だ!」
  →「恩赦」が真逆の意味の表現がなされていることに注目。

「蕩減する」→「蕩減(負債を帳消しに)してもらう」の韓国のスラング
  → 「蕩減」には複数の意味がある(教祖のスラング)

「体恤する」→ 本来は「あわれむ」の意。教祖と金百文氏独特のスラング。
  → 「体恤」の原義と文鮮明教祖の解釈

「ルーシェル」→「ルシフェル」の北朝鮮訛り。「ヌーシェル」は韓国訛り。
  → 「ルーシェル」という発音

■教祖様の誤認発言(教祖様も間違うことがある実例)

「剣豪山本武蔵」→「宮本武蔵」の間違い

「バルチック艦隊を敗った乃木将軍」→「東郷平八郎」の間違い

「なさぬは人のなさぬなりけり」→「ならぬは人のなさぬなりけり」の間違い

「日本には県が46あるだろ。1都2府43県。」→ 1道が抜けている

人類歴史の長さに関する発言に10通りある
 ①「数万年」 
 ②「80万年」 
 ③「85万年」 
 ④「150万年」 
 ⑤「250万年」 
 ⑥「1000万年」 
 ⑦「数千万年」 
 ⑧「四千万年以上」 
 ⑨「二億五千万年」 
 ⑩「アダムは架空の人物(『などと言う若者たち』と言ったつもりが誤解・批判を受ける)」

■ 政治的に問題を孕む誤認

「竹島も対馬も韓国領。日本領と言うのは馬鹿者。」
 → 李明博大統領、朴槿恵大統領を先導するように文教祖夫妻が竹島上陸。

「日本は過去に韓国を936回侵略した。」
 → 韓国一般に流布されている俗説。

「光復節(終戦)が1日遅れていたら日本軍は韓国クリスチャン20万人を虐殺する予定だった。」
 → 全く根拠がない。

「張作霖爆殺事件は韓国人宣教師が起こした」
 → 後に関東軍の謀略と判明。他にソ連特務機関説あり。中国共産党も自らが起こしたと発表している。

「(ラングーンのアウンサン廟爆破事件は)全斗煥政権の自作自演と分かった。」
 → 北朝鮮工作員の仕業と言われている。

「中曽根は最後に私心が出たね」
 →「政権を100億円で譲った」という噂の報告を真に受けて。
   実際は竹下登の説得に安倍晋太郎が根負けしたのが真相(側近がテレビで証言)

■ 一見矛盾する発言

「教会長になったら直ぐ『わしがアベル(神側)だー!』…そうじゃない。先生の教えない原理をやっている」

「(会議中に教会長たちに向かって)君たちはアベル(神側)だから」

■未定義の用語 (例)和動

________________________________________________ 
         【INDEX】 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭平和協会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合 批判・告発へ 


「蕩減(マタイ伝18章21~35節)の解釈」統一教会

2021年09月10日 | 解説

マタイ伝18章21~35節の解釈の違い ~統一教会~

李相憲氏とは、嘗て文鮮明教祖に「私の最後の仕事は『原理』(原理の最終本)を書くことだ」としてそれを任せられていた人物。(未完に終わる)
以下は李相憲氏が蕩減復帰原理の定義について書いた論文。
原理講論著者・劉孝元氏の蕩減復帰原理の定義との違いをしっかりと確認して戴きたい。

■李相憲著「統一民族史観」(月刊「ファミリー1993年5月号」)より
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「イエス様は、人間が犯した罪は借金をすることと同じだとしばしば表現されています。例えばイエス様は王様から借りた一万タラントの借金を返す事が出来ないでいる僕の例(マタイ18/21~35)を挙げています。

王様は『もし一万タラントの借金を返すことが出来ないのであれば、お前と妻子と持ち物全部を売って返しなさい』と命じました。それらを全部売っても一万タラントにならないかも知れないが、それで一万タラントの借金と相殺してやるという意味です。これも蕩減を意味します。

ところが僕がひれ伏して『必ず借金を返しますから、暫くお待ち下さい』と言って哀願しました。その姿を見て気の毒に思った王様は『お前の心掛けは殊勝だ。負債を免じてやるから帰りなさい』と言って彼を赦してやったのです。これもやはり蕩減なのです。…

 マタイ18/2
『僕の主人はあわれに思って彼をゆるし、その負債を免じて(蕩減して)やった。』
『그 종의 주인이 불쌍히 여겨 놓아 보내며 그 빚을 탕감(蕩減)하여 주었더니』

以上のイエスの御言葉によって蕩減の意義が明らかにされたと思います。

第一に、蕩減とは、負債に関する概念であると同時に、罪に関する概念です。

第二に、蕩減とは、一定の条件を立てて、借金を減らすか相殺するのと同様に、罪を減らすか、なくしてもらうこと、罪を赦してもらうことを意味します。

第三に、蕩減には、必ず債務者と債権者、または罪人は神様に一定の条件を立てなければ蕩減(赦してもらうこと)を受けることが出来ないことを意味します。

第四に、蕩減(赦してもらうこと)は一定の条件を立てて、借金のない、あるいは罪を犯さない状態に戻ること、つまり復帰を意味します。…

罪人が罪を脱いで、罪のない人間になろうとすれば、神の前で罪の赦しを受けなければなりません。堕落によって神を悲しませたからです。…

復帰摂理上の蕩減は、一定の条件(蕩減条件)を立てて、罪を赦してもらった後、原状に復帰することを意味します。このように蕩減条件を立てて、原状に復帰することを「蕩減復帰」といいます。

蕩減条件は罪を赦してもらって原状へ復帰するために立てなければならない最も基本的な条件です。」
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

_______________________________________________________
           【INDEX】

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭平和協会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合 批判・告発へ 


「蕩減(マタイ伝18章21~35節)の解釈」プロテスタント

2021年09月10日 | 解説

マタイ伝18章21~35節の解釈の違い~プロテスタント~

■説教題「キリストと同じように」ヨハネⅠ3/7~12 安食弘幸牧師
---------------------------------------------------------------------------------------------------
 神から生まれた者

「ある債務多重者の人がいるとします。あっちでもこっちでも借金をして首が回りません。取り立てが厳しくて暴力団も絡んで命も危ない時に、一人の紳士が現れて彼の借金を全部肩代わりしてくれたとします。

 その時の喜びや解放感を想像してみて下さい。彼は毎朝新しい喜びをもって起きあがることが出来る筈です。このようにイエス・キリストを信じることによって毎朝神の前に借金のない者として起き上がることが出来るのです。

『この喜びを知っている人は感謝の内に感謝の故に罪の内を歩みません。罪と共に生活をしません。』とヨハネは言うのです。」
----------------------------------------------------------------------------------------------

■中川健一牧師著「聖書流・生き方指南」から
----------------------------------------------------------------------------------------------
 聖書は赦しについてこう教えています。

 「もし人の罪を赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたを赦してくださいます。」
 これは、人を赦すことが天の父から赦されるための条件であると教えているのではありません。

事実はその逆です。自分が天の父からどれほど多くの罪を赦されたかを知っているなら、人を赦すことができるはずだ、というのがその意味です。
-----------------------------------------------------------------------------------------------


★どうして素直に「それが赦しの条件だ」と言わず、このような特殊な思考をするのでしょう?

 それはパウロの影響なのです。

コロサイ2/13
「神は、あなたがたをキリストと共に生かし、わたしたちのいっさいの罪をゆるして下さった。」

ローマ4/2
「主は、わたしたちの罪過のために死に渡され、わたしたちが義とされるために、よみがえらされたのである。」

「人間のすべての罪が、罪の全くないイエスの代贖によってあがなわれ、そのイエスの義が、イエスを主と信じるだけですべての人間に無償で与えられるという罪と義の両面の二重のすり替えの論理」(野村健二著「イエスの福音とパウロの福音」

_______________________________________________________
           【INDEX】

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭平和協会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合 批判・告発へ 


「蕩減(マタイ伝18章21~35節)の解釈」カトリック

2021年09月10日 | 解説

マタイ伝18章21~35節の解釈の違い~カトリック~

「赦し」Japan Catholic Inside
ノートルダム清心学園理事長 シスター渡辺和子 

(画像クリックで動画起動)

「主の祈り…わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。」

「敵をもゆるしなさい」

「マタイ伝18章21~35節」

 長年、カトリック系TV・ラジオ番組「心のともしび」等で有名なノートルダム清心学園理事長のシスター渡辺和子によるお話は、カトリックにおける
「神の赦し(蕩減)」と「神に赦されるために私達がなすべきこと(蕩減条件)」の解釈の仕方が分かり易く説かれておりますね。 
  
 
 主の祈り
------------------------------------------------------------------------------
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。

みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日も お与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。

わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。

(エキュメニカルな集いなどで、頌栄を続けて唱える場合)
国と力と栄光は、永遠にあなたのものです。

アーメン 

(日本聖公会/ローマ・カトリック教会共通口語訳)
------------------------------------------------------------------------------ 
 
 
カトリックの「赦し」(某カトリック・サイトより)
------------------------------------------------------------------------------
  罪の赦しのためには、心からの悔い改め(痛悔&もう2度と犯さないという決意)が必要です。
 信者が大罪を赦してもらう場合、それに加えて、聴罪司祭への個別的告白、償いも必要です。

 父なる神は、痛悔した罪人が、ご自分のもとに立ち返るならば、たとえ他の人々から完全に見捨てられてしまうような大きな罪をも、それがおびただしく重大かつ深刻であったとしても、御子イエズスの十字架の御血の無限の御功徳によって、洗い清め(洗礼、洗礼後は懺悔)、跡形もなく「どんな罪でも」赦してくださいます。

 カトリックでいうところの「罪のゆるし」は、罪を犯していいよという
「許し・許可」ではなく、犯してしまった罪を「赦し・消し去る」ゆるしのことです。

 それ故カトリックは、いわば「赦しの宗教」であります。

  洗礼の場合、罪も罰も完全に赦していただきます。
 かといって、洗礼を受けたらあとは全く罪を犯さなくなるのかと、そんなことはなく、やはり様々な状況において罪を犯して神に背いてしまうものです。

 そのような洗礼後の罪の赦しのためには、主イエズスが復活されてから正式に秘跡として制定された、「ゆるしの秘跡」(悔悛・告解・懺悔)によって、
罪の赦しをいただきます。
 ただ、洗礼の場合と異なるのは、罪の罰が幾分か残る点にあります。

 この罰のゆるし(赦免・罰の免責)のためには、祈り・犠牲・施し・善業があります。その際、罰の免責の大きな助けとして、このブログで紹介する「免償(めんしょう)」があります。
 たとえるなら、本来服役するはずの期間を、短縮・免除してもらうのです。
------------------------------------------------------------------------------
_________________________________________________________
             【INDEX】 

  にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭平和協会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合 批判・告発へ