
- <noscript></noscript>元気な「農業女子」、暑さにも負けず、機械の使い方を学ぶ(いずれも16日、茨城県つくばみらい市の井関農機・技術ソリューションセンターで)
-
全国の女性農業者と企業と連携し、知恵を生かして新たな可能性を開こうという農林水産省「農業女子プロジェクト」の一環として、16、17の両日、井関農機(本社・東京)が茨城県つくばみらい市の同社施設にメンバーを集め、1泊2日の日程で農業機械の使い方マニュアル作りのためのセミナーを開いた。
- <noscript></noscript>メンテナンスの説明を熱心に聞く
農業女子プロジェクトは昨年11月、農林水産省の音頭でスタート。連携する12の企業が費用などを負担し、女性農業者の意見を聞いて製品改善などを図ったり、イベントを開催したりする。初期の農業女子メンバーは37人だったが、徐々に増え、今月4日時点で北海道から九州まで133人と3倍以上に膨れ上がり、現在も増えているという。
井関農機は農業機械専業メーカー。これまで主に男性が使用することを前提に農業機械を製作してきたが、女性にも安全に使って活躍の場を広げてもらうため、女性が使った場合の不具合などの声を積極的に集め、わかりやすいマニュアルを作るという。
体力が無い人でも使いやすい道具に
- <noscript></noscript>キャブレター(燃料噴射装置)の分解、説明も
「ここを握ったら動き、離したら止まります。今はとにかく安全に使えるよう作られていますよ」「なるほど~」
梅雨の合間の日差しが照りつけた16日、同社の実習農場では秋田、山形、福岡などから参加した14人のメンバーが、社員の指導を受けながら耕運機などを動かした。
山形県上山市で果樹を栽培する長沼由紀さんは「傾斜地でラ・フランス栽培して機械を動かすが転倒の危険などもあって怖い。使い方をきちんと知りたいと思って参加した」と熱心に質問した。また、三重県亀山市から参加した吉川文さんは「私は小柄なので、背の低い人でも使えるような微調整の利く機械にならないかな」と話した。
- <noscript></noscript>ワークショップではアイデアが次々に出た
メンバーはこの後、軽トラックへの載せ方、メンテナンスの方法などを同社社員から学んだ。その後のワークショップでは「女性は体力がないのでつい力が入ってしまう。その調整のワンポイントアドバイスなどを入れたら」「チャート方式もいい」「危ないって本体に書いちゃうのはどう?」など意見を出し合った。千葉県旭市の小島裕美さんは「親が当たり前に農機を使うので、安全性を認識する機会が少ない」と話していた。
同社では「女性ユーザーのまとまった声を聞く機会もあまりなかった」という。やはり、男女での体力の差からくる違いを挙げる声が多かったといい、7月にはトラクターなどを使ったセミナーを再度開催するので、併せてマニュアル作成に反映させたいとしている。
(メディア局編集部 京極理恵)
「農業女子プロジェクト」
- <noscript></noscript>ワークショップではアイデアが次々に出た
- <noscript></noscript>キャブレター(燃料噴射装置)の分解、説明も
- <noscript></noscript>メンテナンスの説明を熱心に聞く