政治そのほか速

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うねり広がり花火の線/部さん新作写真展

2015-04-22 07:24:04 | 地域

 うねり広がり花火の線/部さん新作写真展


 群衆の写真などで注目を集める写真家・刑部(おさかべ)信人さん(30)(東京都)の花火をテーマにした新作写真を紹介する企画展「花火」が、フォイル・ギャラリー(上京区)で開かれている。


  刑部さんは東京工芸大を卒業後、広告制作会社に勤務する傍ら、写真を撮り続け、2010年度には新人写真家の登竜門とされる「キヤノン写真新世紀」で佳作に選ばれた。


  今回は、夜空を彩る花火を手持ちカメラで撮影。12年から東京を中心に関東地方の花火大会をカメラに収めており、このうち26点を出展した。花火は紫や赤、青などの細やかな線として写り、うねったり、広がったりと様々な姿を見せる。


  刑部さんは「画像の加工技術が浸透しているが、写真が光の芸術ということを感じてもらえたら」と話している。5月3日までで、入場料300円(中学生以下無料)。問い合わせは同ギャラリー(075・451・6162)。



大津百町 開店へ着々

2015-04-22 07:23:55 | 地域

 大津百町 開店へ着々


 ◇26日ナカマチ商店街に9店


  大津城の城下町や宿場町として栄えてきた歴史ある「大津百町(ひゃくちょう)」の活気を取り戻そうと、県内外の9店が26日、大津市中心部のナカマチ商店街にオープンする。誘致に奔走したのは、地元の企業関係者らが設立したまちづくり会社「百町物語」。年間100万人の交流人口を目指して各店と連携し、にぎわいを創出する。(猪股和也)


  県外からは兵庫の有名菓子店「アンリ・シャルパンティエ」、京都などで展開し、一丁焼きという焼き方をするたいやき屋「こたろう」の2店が出店。


  県内からは近江牛を使った肉料理レストラン「ダイニングMOO(モー)」、信楽朝宮のお茶を扱う「与三はん」など7店。公募した60歳以上で運営する「プラチナ店舗」では、野菜やジェラートの店もある。


  丸屋町、菱屋町、長等の3商店街からなるナカマチ商店街の登録店は、大型商業施設などとの競合で、1989年の約130店から約80店に減少。近くのJR大津駅では昨年3月、市が駅ビルのテナント事業から撤退するのに伴い、名店街の14店が閉店した。


  高度経済成長期には県内随一のにぎわいを見せながら、活気を失っていく中心市街地を復活させようと、地元の企業関係者らは、1月に「百町物語」を設立。空き店舗を活用し、各店の誘致に取り組んできた。


  3月には「百町物語」社長として中心的な役割を果たしてきた和菓子店「叶匠寿庵」の芝田清邦氏が急逝。遺志を継いだ関係者が当日に向けて準備を進めている。



  • 先着1000人に贈るストラップ

      ◇商品購入1000人に限定ストラップ 26日には午前9時半からオープニング式を実施。和太鼓演奏で盛り上げる。


      午前11時と午後2時にはマグロの解体ショーを行うほか、商品購入者には先着1000人限定でオリジナルストラップも配る。


      百町物語の中嶋左近常務は「大津の商店街にとって大きな転換の日。復興に向けての第一歩だ」と意気込んでいる。


      問い合わせは同社(077・526・4522)へ。



「生きねば」患者鼓舞  橋本RC

2015-04-19 07:18:54 | 地域

 「生きねば」患者鼓舞  橋本RC


 ◇県立医大紀北分院に詩碑


  人は生きねばならぬ――。県立医大付属病院の紀北分院(かつらぎ町妙寺)が創立60周年を迎えたことを記念し、分院敷地内に患者らを励ます詩碑が建立された。地域医療を長年支えてきた功績に感謝し橋本ロータリークラブ(橋本市)が寄贈した。


  同分院は1955年、県が「紀北病院」を買収して開設され、現在は10診療科と104の病床がある。


  詩碑は御影石製で高さと幅約1・5メートル、奥行き約12センチ。詩人の坂村真民(しんみん)(1909~2006年)が「鳥は飛ばねばならぬ 人は生きねばならぬ 怒濤(どとう)の海を飛びゆく鳥のように 人も混沌(こんとん)の世を生きねばならぬ」などとつづった詩が刻み込まれ、正面玄関前に建立された。熊本県出身の坂村は愛媛県砥部町に居を構えて活躍。「念ずれば花ひらく」の作品が有名で、「癒やしの詩人」とも呼ばれた。


  また、同クラブから時計塔も贈られ、詩碑のそばに設置された。高さ約5メートルのポールの先端に円形の表示板が付いている。


  16日に関係者約50人が参加して除幕式が行われた。同クラブの吉田裕会長(74)は「詩は病気で苦しむ人たちに生きる勇気を与えてくれるだろう」と話し、同分院の滝谷年克事務室長(58)は「詩碑の言葉から、人は生かされ、頑張って生きていくべき定めがあることがよく伝わってくる。闘病でつらい気持ちにある患者らを力強く励ましてくれるのでは」と感謝していた。



競う色 目移りしそう

2015-04-19 07:18:45 | 地域

 競う色 目移りしそう


 ◇大津で花フェスタ開幕


  大津市由美浜の大津湖岸なぎさ公園サンシャインビーチで18日、「おおつ花フェスタ2015・春の緑化フェア」が始まり、多くの園芸ファンや家族連れらでにぎわった。19日まで。



  • 色とりどりの花が並んだ会場(大津市で)

  •   市と市公園緑地協会が、市民に花と緑に親しんでもらおうと、春と秋に開催。花の苗や鉢植えを販売する専門店や個人店など約50店舗が出店した。


      会場にはパンジー、マリーゴールド、ナデシコなどが並び、赤、黄、紫といった鮮やかな色合いで飾った。この日は6000人以上が訪れ、寄せ植えを学べるガーデニング教室や、森林ボランティア団体などを支援する「緑の募金」への寄付活動も行われた。


      大津市里の主婦田中晴子さん(76)は「色々な花があって目移りしそう」と熱心に花を選んでいた。


      19日は午前10時~午後3時、花の苗のオークションや無料配布、くじの抽選会などがある。


     (猪股和也)



県遺族会が青年部結成

2015-04-19 07:18:35 | 地域

 県遺族会が青年部結成


 ◇戦争の悲惨さ 孫世代ら語り継ぐ


  終戦70年を迎え、戦没者の遺族が高齢化する中、孫やひ孫らの世代でつくる県遺族会青年部が18日、結成された。大津市内のホテルで新しい会員ら約100人が出席して結成大会があり、戦争の悲惨さを語り継ぐ決意を新たにした。



  • 県遺族会青年部の結成大会であいさつする岸田会長(大津市で)

  •   県遺族会は主に戦没者の追悼式典や国内外の戦跡の訪問などに取り組んできた。しかし、会員の平均年齢は戦没者の配偶者が97歳、会の中心を担ってきた子どもの世代も74歳となり、昨年には同会が主催してきた県戦没者追悼式の運営が難しくなり、県の主催へと変わった。


      同会は子ども世代の会員2499人に、孫やひ孫の世代について調査。3353人が確認でき、県内在住で、同会の事業に参加経験がある18歳以上の男女622人に呼びかけ、162人が入会した。内訳は、7日現在で孫世代132人(平均年齢45・8歳)、ひ孫世代27人(同19・4歳)。


      結成大会で、岸田孝一会長は「戦後生まれが8割を超え、戦争したことすら知らない人が増えている。しっかりと伝えていくことが大事」とあいさつ。続いてサイパン島で父親が戦死した相談役の国松善次元知事が講演し、「なぜ今さら私がと思うだろうが、頑固に語り継ぐことは誰かがやらなければならない」と呼びかけた。


      祖父がフィリピンのレイテ島で亡くなった栗東市御園の小学校講師、甲斐聡美さん(49)は、「戦跡を訪ねた経験などをもとに、子どもたちに戦争の恐ろしさを伝えていく」と語った。祖父が沖縄で戦没した守山市守山の会社員、林祐美子さん(46)も「若い世代にとって戦争はテレビの中というイメージだが、少しずつ勉強して誰もが実感を伴うような活動にしたい」と話していた。(小野圭二郎)