傘を…

駅の階段を降りてたら、
前の人のビニール傘の先を思いっ切り踏ん付けてしまった。

ポキッって言ったもんなぁ…

明らかに先が折れてしまった。

あ……

すみません

って言って通り過ぎてしまった。。

通り過ぎた直後に、その人がその傘を見たのが見えた。

その人、若めの男の人。
踏ん付けられた時、絶対に折れたのは気付いてたはず。

なのに、私が通り過ぎた後に確認しはったその人。

優しい。。

『すみません、弁償します』

って言って、ビニール傘だったし、５００円だけ渡して行けばよかったと、めちゃくちゃ後悔。。

罪悪感。。

ホントにすみません。

で、今日は、ダンナ君と阿部野橋で待ち合わせして一緒に帰る事に。

通勤ラッシュで、幸運にも揃って座る事が出来て、
その傘の話しをした。

『そんなに気にせんとって。オレなんかそんなん日常茶飯事やねんから。』

『えー、どんな事？』

『例えばやで、、、
足突っ込んだりなぁ……』

と、ダンナ君の目線の先をたどると、
斜め前に座ってる男の人の足元に、
ガバーッって開かれたボストンバッグが。。

なんでまたこんな話しをしてるタイミングで、
そんなに開かれたバッグが目の前にあるん？

どんな時に、あんな高さのあるバッグに足突っ込めるん！

笑わせていただきました。。

元気づけようとしてくれたんかなぁ。

もしそうなら、今日で『優しい人』に出会ったのは二人目やね。

ありがと。