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2018年04月19日 | 日記
古代のエフェソス(小アジアの都市)では女神アルテミスが崇拝されていたらしい。「エフェソスのアルテミス」は無数の乳房をもつ異様な姿をしている。フリーの画像がちょっと見つからなかったので、残念ながらここに写真を載せられない。

私がそのあたりのことを知ったのは、古代神話への関心からだった。

ところで、新約聖書の「使徒行伝」を読んでいると、エフェソスも舞台のひとつになっていて、こんなことが書いてある(以下「 」内は日本聖書協会1955年訳からの引用。エペソ=エフェソス。):

パウロたちが伝道のためエフェソスにとどまっていたときのこと。アルテミス神殿の模型造りを生業とする銀細工職人が言う:「あのパウロが、手で造られたものは神様ではないなどと言って、エペソばかりか、ほとんどアジヤ全体にわたって、大ぜいの人々を説きつけて誤らせた。これでは…大女神アルテミスの宮も軽んじられ、ひいては全アジヤ、いや全世界が拝んでいるこの大女神のご威光さえも、消えてしまいそうである。」(19.25-27)

怒った群衆がパウロの同行者たちを捕えたりして騒動になる。「大いなるかな、エペソ人のアルテミス」(19.28,34)と叫び続ける人々を静めようと、役人が言う:「エペソの諸君、エペソ市が大女神アルテミスと、天くだったご神体との守護役であることを知らない者が、ひとりでもいるだろうか。」(19.35)


エフェソスのアルテミスと聞いて、キリスト教圏の人ならここを思い出すのだろうな。何だか、自分ひとりが何も知らずにいたような気分。