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登美夫ギャラリー

2006-08-19 | News-ニュース
エルネスト・ネト展=東京・清澄白河の小山登美夫ギャラリー
(撮影・猪谷千香)

現代アート エルネスト・ネトの柔らかなフォルム


 ぐんにゃりとぶら下がる巨大なピンクの物体。今にも動き出しそうな有機的なこの作品は、ブラジルの現代美術家、エルネスト・ネトの作品。いまネトの個展が東京の2カ所のギャラリーで開かれている。
 ネトは1964年、リオデジャネイロ生まれ。ベネチア・ビエンナーレなど国際展でも人気の作家だ。皮膚を思わせる伸縮性のある布を使い、独特の柔らかなフォルムを作り出す。時には香辛料を用いて“におい”すら漂わせる。展示によっては触ったり、身体を沈めることもできる作品は、動物と遊ぶような親近感や、母に抱かれているような安心感をもたらす。

 またネトは、新潟県で開催中の国際アートイベント「越後妻有アートトリエンナーレ2006」(9月10日まで)にも参加。廃屋を再生させる「空屋プロジェクト」で、古い民家を舞台に、紙を使った新たな空間を生み出している。東京での個展とはまた違ったネトの世界を見ることができる。(猪谷千香)

 東京・清澄白河の小山登美夫ギャラリー((電)03・3642・4090)で26日まで、東京・銀座のギャラリー小柳((電)03・3561・1896)で31日まで(入場無料。日曜、月曜休み)。

【2006/08/18 東京朝刊から】


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