秋葉原で無差別殺傷 死亡7人、けが10人に
Asahi.com
2008年06月08日
8日午後0時30分ごろ、東京都千代田区外神田3丁目の路上で、車が通行人らをはねた後、車から降りてきた男1人が通行人らに刃物で次々に切りつけた。被害者のうち19歳、74歳、47歳、29歳、20歳、33歳の男性6人と21歳の女性1人の計7人の死亡が確認された。東京消防庁によるとけが人が男女10人おり、警視庁によるとけが人には警察官(53)も含まれる。
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男は現場で身柄を確保され、万世橋署が殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
調べによると、男は加藤智大(ともひろ)容疑者(25)。住所は静岡県裾野市富沢とみられ、職業は不詳という。
警視庁によると、はねられたり刺されたりしたのは男性14人、女性3人。
調べによると、男が乗っていたのは2トントラックで、静岡ナンバーのレンタカー。目撃者などによると、トラックはジグザグに走行してきて、中央通りと神田明神通りとの交差点付近で次々人をはねた。男はトラックから降り、周囲にいた人たちを次々にサバイバルナイフのようなもので刺したという。男に薬物などの影響は見られないという。
倒れていた男性の周りで、数人が心臓マッサージなどをしていたが、意識がないようだったという。
現場はJR秋葉原駅近くの電気街。日曜で中央通りは歩行者天国になっており、買い物客でにぎわっていた。
目撃した人の話によると、男はトラックで現場に乗りつけ、歩行者天国を楽しんでいた買い物客らを次々と刺したらしい。被害者の1人に警察官が駆け寄ったところ、男は警察官にも後ろから襲いかかり、左脇腹を刺した。集まっていた人たちは悲鳴を上げながら逃げまどっていたという。
近くの飲食店の男性従業員(42)は「ドンという音がして店の外に出てみると、交差点に人が倒れていた。刺された警察官は脇腹を押さえながら崩れ落ちた。みるみる血が地面に広がっていった。男はそのまままっすぐ飛び出し、もう1人男性を刺して南の方へ走っていった」と話していたという。
近くの電器店店長(50)によると、交差点の方から、ナイフを持った男と警察官が歩道を走りながら向かってきた。警棒を持った警察官が男に追いつくと、チャンバラのようにカチンカチンと音をさせながらもみあった。しばらくして、男がナイフを下に落とした。すると警察官は拳銃を抜き、男に向けた。「動くな」と言い、男を道路に伏せさせ、取り押さえたという。
男のナイフには血がついていた。男は興奮していたようだが、大声を上げてはいなかったという。
警視庁によると、秋葉原の歩行者天国は、中央通りの須田町交差点から外神田五丁目まで南北約800メートル。日曜日と休日の正午から午後6時まで実施されている。
最近はアニメの登場人物の服装を着た人や、ストリートミュージシャンの演奏などを目当てに、大勢の若者が集まっている。
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