今日からはじめよう

何でも「明日から」と先送りにしてきた私が一念発起!家族には言えないあれやこれやをつづっています。

地雷ではなく花をください

2007年11月30日 | 読み聞かせ
今週はなぜか毎日小学校へ。
校外学習の引率とか、読み聞かせとか、調理実習のお手伝いとか、そのほかもろもろ。
まるで友達の家みたいに校長室でコーヒー飲んでくつろいで帰ってます・笑


昨日は、6年生の教室で
「地雷ではなく花をください」
を読んできました。
6年生ともなると、仲間同士のおしゃべりが楽しくて、絵本の読み聞かせなんてうざ~いみたいな態度の子もいたりするんだけど・・・
基本的には放っておきます。
子どもって不思議なモンで、自分勝手におしゃべりしてても
聞きたい話の時にはパッと気付いてこちらに耳を傾けるんですよね。
あれは本当に不思議。
昨日も、絵本を読んでるときは一番後ろの女の子のグループがこそこそ話をやめなかったんだけど
あとがきについて話し出したら一瞬でシ~ンと静まり返りました。


この絵本のあとがきは黒柳徹子さんが書いてるんですけど
お菓子やチョコレートに似せた地雷がたくさんばらまかれているという内容があるんです。
大人が、落ちてるチョコを「わ~い!チョコみっけ」と喜んで拾うわけはないですよね?
ということは、これは確実に子どもたちを殺すために作らればらまかれた地雷だということになります。
みんなどう思う?
という話をちょろっとしたら
それまでしゃべってた子どもたちもいつのまにか静まり返ってこちらの話に耳を傾けていました。



先週の読み聞かせのときも、医療関係の専門学校出身のお母さんが
余った時間で「人体解剖」の経験談を話したら、子どもたちが一瞬で静まり返って話に食いついてきたと言ってました。



今の子どもたちは人の話が聞けないなんて言う先生方もいますけど
そんなことはないんですよね。
自分のアンテナにひっかかりそうな話はパッと聞ける貪欲な好奇心をみんな持ってると思います。
いろんな大人の話を聞く中で、子どもたちの将来の選択肢が増えることもあるだろうし。


あ、最後に一問だけ10回クイズをしたんですけど
「ケンタッキーって10回いって」
「鳥は英語で?」
子どもたち「チキン!!」
私「よっしゃ~!!キターーーー!!!」
「鳥は英語でバードでした。チキンは鶏肉でした!」
ひとりで盛り上がる私に子どもたちの反応は「ただのひっかけやん?」



・・・せっかくいい話したんだけど
最後はやっぱり変なオバチャンでした。
ショボン。






初舞台

2007年10月31日 | 読み聞かせ
今日のお昼休みに、読み聞かせのメンバーで「1年生を迎える会」を催しました。
内容は、ビデオ絵本、手遊び唄、劇、です。
いつも裏方だった私ですが、今回はカバ役で初舞台!!
緊張しました!

ビデオ絵本は「お月さまってどんなあじ?」です。
普通の絵本をビデオカメラからプロジェクタに取り込んでスクリーンに映し出します。
で、それに合わせて絵本を読んでいくのです。
秋にぴったりのかわいらしいお話。
お月さまっていったいどんな味なのかな?
子どもたちも静かに聞いてくれました。




劇は「あなにおちたぞう」
象さんが穴に落ちて出られなくなります。
それを動物たちが知恵を絞って助け出すお話です。
私はカバの役でした。
台詞はね「ああいいよ」「いっしょにひっぱろう」「ああ!そうか」「やった~」
しかないのですが・・・むちゃくちゃ緊張したよ~!!
でもその何倍も楽しかった♪




たった6分強のビデオ絵本と
たった10分強の劇。
それでも大道具、小道具作りから、衣装、音響、台詞、動き、
そのほかいろんな細かい打ち合わせと練習が必要でした。
誰かを楽しませるために、ひとつの作品を作り上げていく作業っていうのは
すごく大変で、でもすごくやりがいのあること。
最後に子どもたちからたくさんの笑顔と歓声と拍手をもらって
本当に感動しました。
・・・って調子に乗って最後のキャスト紹介のときに投げチューしちゃった私ですが。
(嵐コンDVDの見すぎですね)


またやりたいな~。
小学校の小さな舞台ですが、一度出たらすっかりやみつきになりました。
楽しそうに、幸せそうにステージに立つ彼らと同じ気持ちを、ほんの少しだけ味わえたかな?
自分のしたことが、誰かの笑顔になるって本当に幸せなことです。

6年生の教室で『月光の夏』

2007年06月14日 | 読み聞かせ
今日読んだ絵本

ピアノは知っている 月光の夏
原作・文/毛利恒之  絵/山本静護


本当は今日は2年生の担当だったのですが、
月曜日に直太朗のコンサートで感じた気持ちを
どうしても子どもたちに伝えたいと思って
交代してもらいました。


この絵本の舞台は、佐賀県鳥栖市です。
1989年(平成元年)のこと、鳥栖のある小学校で、使われなくなった古いピアノが処分されることになりました。
そのことを知って、戦争中にこの小学校で教えていた先生が保存を呼びかける運動を始めました。
「このピアノには大事な思い出があるのです」

その思い出とは・・・
昭和20年5月のある日、鳥栖から西へ10キロほどの目達原基地から
ふたりの特攻隊員が訪ねてきて、
「明日出撃します。死ぬ前に一度思い切りピアノを弾かせてください」
そして人生最後の別れの『月光』を弾き
彼らは基地へと帰っていきました。


絵本では、その後の彼らのことまで描かれています。
読み聞かせの20分ほぼ全部使うくらいの長い絵本でしたが
子どもたちは一人の私語もなく聞いてくれました。
涙を流す子も。
読み終わったあと、月曜日に直太朗が言ってたこと
ほぼパクッて(←直ちゃんゴメン!あのMC著作権とか無いよね?)
子どもたちに話しました。
6年生ともなると、こちらの伝えようとしていることがちゃんと理解できるんですね。
「大きな戦争も、最初は肩と肩がぶつかったとか、一対一の小さな衝突から始まったのかもしれない」
と言う話をしたときに、子どもたちが
「だからいじめたり無視したりしたらいけんっちゃんね!」
そうなんだよ~!!
本当に素直な子どもたちです。
思春期まっ只中なのにね。
鳥栖でね、合唱の中学生の顧問の先生が
「今の中学生ってどんな風なんだろう?怖いな~って思っている方も多いと思いますが、この子達を見てください!!」
「この子達のいいところは、美しいものを生み出そうとするところ」
という風なことをおっしゃってました。
「語っちゃってすみません!」
なんて言ってらしたけれども、とんでもないです。
いいお話を聞いたな~、佐賀にこんな先生がいるんだな~って
すごくうれしくかった。


コンサートで、『夏の終わり』に込められた思いを確かに受け取りました。
直太朗が言ってたように、大きな戦争もはじめは小さなきっかけだったのかもしれない。
だったら、戦争を失くすきっかけっていうのも
小さなことから作り出せるんじゃないかな?って感じたんです。
それは広島でサイリウムの演出を見たときに本当に強く。
せっかく受け取ったのだから、もう一歩踏み出して誰かに渡せたら素敵ですよね。


今日、6年生約70名に渡すことができたかな?




5年生で読み聞かせ

2007年02月01日 | 読み聞かせ
有名な本なので、みんな知ってるかもなぁ・・・と思ったのですが、意外にも半分以上の子どもたちが初めて聞くということでした。


手ぶくろを買いに
新美南吉 作   黒井健 絵  偕成社

キツネの子どもが真っ白な雪の中、一人で町に手袋を買いに行くお話。
最後の「本当に人間はいいものかしら?本当に人間はいいものかしら?」と繰り返される母ギツネの言葉に、胸がチクッと痛くなります。



何かいい絵本はないかな~。
朝の会の10分間に読み終えることができる長さで・・・。
最近ネタが尽きてきて、毎週毎週何を読むか悩んでいます。




ビックリした~!!

2006年11月17日 | 読み聞かせ
「僕が見ている範囲ではそういうことは無かったんですが・・・」


すごくビックリしちゃった!!
あのさ、テレビのワイドショーとかニュースとか見ないのかな?
これは言っちゃだめでしょ?
そもそも、先生の見てる前でやってたなら、とっくに対処してなきゃおかしいし。
先生の見てないところでやるから問題なんでしょうに・・・。


この先生はルーキーなので、荷が重過ぎるのかもしれません。
それ以上強くも言えず、すごすごと引き下がってしまった情けない私。


このままで良いはずもなく、夜になってトラの担任の先生の自宅に電話して話を聞いてもらいました。
今日トラが持って帰ってきた連絡帳に、学年全体で取り組むこと、特学の先生にも中に入ってもらうことなど書かれていて、少し安心しました。


何でいじめるんだろう。
一度「こいつはきたない」と思い込んでしまった子どもたちの気持ちを、どうやったら変えることができるんだろう。
ニュースでやってるのは失敗例ばかり。
いじめ対策の成功例ってないのかな?

なかよし学級で読み聞かせ

2006年09月28日 | 読み聞かせ
今日はなかよし学級で読み聞かせ。


いろんな学年の子がいるので本を選ぶのが大変!!


結局、わたしの好きな長新太さんの絵本を二冊「にんげんごっこ」「ないた」と、みんなで声を出して読むのが楽しい「ウラパン・オコサ」、さかさまにしたら別の絵になる「ふしぎサーカス」の計4冊読みました。


なかよし学級で読み聞かせするのは楽しいです。
人数が少ないから、すぐ近くで読めるし、細かい絵までよく見えるから。
こどもたちも気付いたことをどんどん言ってくるし。
「それはありえねえ!」とか「わかった!つぎはゾウやろ?」とか、ね!


来週は一年生。
何を読もうかな。

2の1 (6月8日)

2006年06月25日 | 読み聞かせ
トラのいる2-1で読んだのは

前に3年生で読んだのと同じ

ねぇ、だっこして
竹下文子/文 田中清代/絵 金の星社 2004年5月

みずまき
木葉井悦子/作・絵 講談社

うんこ日記
作/村中李衣・川端誠 BL出版株式会社 2004年


このクラスは、最近弟や妹が生まれた子が何人かいて、「ねぇだっこして」の猫の気持ちが伝わりやすかったようです。

「みずまき」は真夏の暑い日に、女の子が庭のみずまきをします。ほとばしる水の描写や、人間と虫、それぞれ異なった視点から見る庭のようすなどが生き生きと描かれていて、おもしろい絵本だな~と思ったのですが…
子どもたちからの評判はいまひとつでした。
読み方にもう少し工夫が必要だったのと、「つくばい」など今の子どもたちには分かりにくい言葉が出てきたことが原因かと思います。

「うんこ日記」は一週間出かけていたお父さんに、息子が一週間のうんこ日記を見せる…というお話。これ、実話を元にしているそうです。
2年生だと「うんこ」という言葉だけでおもしろがるので、反応も良かったです。

読後に「蜂クイズ」をやりました。
盛り上がったYO!!



4の1で読み聞かせ

2006年06月02日 | 読み聞かせ
読んだのは
ジャックと豆の木
リチャード・ウォーカー/話 ニーアム・シャーキー/絵 阿川佐和子/訳
ブロンズ新社 2000年2月

小さい頃から慣れ親しんだ有名なお話ですね。
ただ、この本の内容は小学生向けです。
この中でジャックは「何をやっても中途半端な少年」として描かれています。
お母さんもまたいい加減なお母さんで、2人は貧乏だけれども全くそのことを気にしちゃいなくて。
家族の一員でもある牛を売らなくてはならない状況も、悲しむ風でもなくあっさりしたもの。
でもね、おもしろそうな事件が起こると俄然はりきっちゃうんです。この親子!
最後の大男の行方についての解釈もおもしろい!
お勧めの絵本です。
子どもたちの反応もかなり良かったですよ。

訳はタレントの阿川佐和子さん。
文章のテンポがすごく良かったので、阿川さんの著作も読んでみたくなりました。

2年生と3年生

2006年05月31日 | 読み聞かせ
先々週、2年生は読み聞かせボランティアの人数不足で2クラス合同で行いました。

ぴょんぴょんぼたもち
紙芝居。前回一年生に読んだのと同じ。

うちにあかちゃんがうまれるの
いとうえみこ/文 伊藤泰寛/写真 ポプラ社 2004年12月


紙芝居は前回と同じ。ぼたもちがかえるになってるところで大笑いしてました。
絵本は、文を書いた、いとうえみこさんが自宅のお風呂でお産をする様子を、ご主人の伊藤泰寛さんが撮影した写真で構成されています。
お話は6歳のお姉ちゃんの視点で描かれています。
読んだ後に聞いてみたら、2年生の子どもたちの中に、最近妹や弟が出来た子が3人いました。ビックリ!!


先週、3の1での読み聞かせ。

あたしもすっごい魔女になるんだ!
ミッシェル・ヴァン・ゼブラン作/金原瑞人訳 小峰書店 2004年10月

ねえ だっこして
竹下文子/文 田中清代/絵 金の星社 2004年5月


あれ?気付けば絵本は3冊とも2004年初版だ!!
「魔女」は、お母さんみたいな魔法使いになりたい女の子がいて、いたずら心で魔法でお母さんをカエルにしちゃうんだけど…
途中は笑えて、最後のお母さんの優しさに胸がポッと温かくなる絵本。
「だっこ」は、赤ちゃんに、大好きなおかあさんのおひざをとられちゃったネコの視点で描かれています。絵本ではネコになってるけど、これはつまりお兄ちゃんやお姉ちゃんの気持ちなんだよね。
子どもたちみんな真剣な面持ちで聞いてました。
この本を家で読んだらタツが「うちには赤ちゃんはいらん!」て言ってました(笑)


明日は4年生。何読もうかな。





平成18年度の読み聞かせスタート!!

2006年05月11日 | 読み聞かせ
一年生、かわいい~
トラたちも一年前はこんなに小さかったんだよね。
もう忘れてた!!
朝の会の間、廊下にいる私の姿を見つけて、ニタ~と笑う子、手を振る子
最初、教室内がざわついていたので、手を使った簡単なゲームをしてこちらに注意を向けてから紙芝居を読みました。


ぴょんぴょんぼたもち
文・高木あきこ 画・中沢正人 全12画面 教育画劇 
おいしいものはぜんぶ、おばあさんがひとりじめ。男の子にはくれません。ある日、おばあさんがぼたもちをもらってきました。さて…

あなたをずっとずっとあいしてる
作絵・宮西達也  ポプラ社 
こころやさしいマイアサウラのおかあさんは、ある日たまごを一つひろいました。自分のたまごといっしょに大切に育てていると、うまれてきたのは…


紙芝居は、ぼたもちがカエルに変わるシーンが大うけ
内容が易しかったのでみんな最後まで集中して聞いてくれました。


絵本は、子どもにも親にも大人気のティラノザウルスのシリーズ第4作。
少し長いお話だったので、途中で「あれ?いまんとはだぃね?(今のは誰?)」なんて質問もあったりして、少し説明を加えたりしながら読みました。
難しかったかな?と思ったけど、子どもたちから「こぃ、おもしろかね。今度『おまえうまそうだな』ば持ってきて!!」なんてリクエストもとびだしました。

注・『おまえうまそうだな』はティラノザウルスのシリーズ第1作です。


仕合わせ~なひとときでした